バタフライガーデンとは言えないが、庭で羽化する定番がジャコウアゲハである。何株か育ったウマノスズクサを食草にして、今年も幼虫が育っている。早くから姿を見せて一株食いつくし姿を消した幼虫が、リンゴの誘引ロープで蛹になっていた。「お菊虫」と言われても、あの「八百屋お菊」を連想する人は周囲にはいない。蛹をみて「菊の花びら」を連想するのがオチだろう。
18日、蛹が黒く変色していた。「病気か羽化直前か」判断つきかねて、早朝の観察をするつもりだったのだが、20日の四号台風一過の朝、すでにもぬけの殻だった。19日には中身があったのだから、数時間の差で機会を失った。台風が悪い。
他の幼虫は、ミツバにキアゲハ、カラスザンショウに?アゲハ、ホトトギスにルリタテハ、アケビにアケビコノハ、スミレのツマグロヒョウモンくらいしか確認していないけれど、カタバミにはヤマトシジミが舞っている。どの種類も羽化の現場は見たことが無く、記憶にあるのは「お蚕さん」だけだ。