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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

疎林の下草刈り

2012-06-13 | 今日は真面目に

Photo_4  実生樹育成地と周辺の疎林の下草刈りをする。疎林の部分は、昨年の怪我で夏の刈り払いが全く出来なかったから、その影響で野草の伸びが著しい。

 一昨年までは適期に草刈りを続けたから、冬には林床一面にフユイチゴの原になっていた。今は「兵どもの夢の跡」風情になってしまった。

 植生の密度も半端でなく、刈り刃の一往復でこんもりと刈り草の塊が出来てしまう。こんな部分はフユイチゴの葉すれ見えないけれど、この冬には間に合うのかどうか。おチビちゃん達の大人気の場所だったのだ。


落花狼藉

2012-06-13 | 性向有毒の翁なれば

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 一輪だけ咲いたササユリも数日後には株ごと消えてしまう事が日常茶飯事で、数年前から開花と同時に相互受粉を行い、花びらを切り離す事を続けている。その結果かどうか、昨年辺りから開花の株数も開花数も増えている。今日も草刈りをしながら記憶を頼りに自生株を確認して回ったら20株以上あった。自分でも信じられない。

 絶滅か、と思っていた頃は背も低く、一輪だけ咲いた株をようやく発見できて喜んだものだが、その当時を思うと雲泥の差である。しかし、今日も開花した花は花びらを外し、他の株のおしべで受粉を済ませた。花びらが消えた株は周囲に溶け込んで目立たない。

 花をつけ風に揺れる姿を堪能したいのだが、それをしようとすれば結果的に自生株を失い種子の拡散も不可能になる。繁殖させるためには花は諦めて「落花狼藉」をしばらく続ける事になる。我ながら「なんと痛ましい事をする」と言う思いはあるが、種の存続のためには、他に妙案は無いし、 感覚的にナチスの行っていた「純血種の創出」事業のようでしっくりしない落花狼藉だ。