思い出すだけでも忌々しい。何年にも渡る盗掘被害の数々だ。今年から被害箇所に藁人形を打つことにしたのだが、正確には藁でなくスゲ人形なのだけれど、材質はどうでも良い。精神衛生を図ることが姥捨て山の中では大切である。
神仏のご加護に委ねるので、呪いではないから「丑の刻参り」の作法を踏襲しないけれども、頭には鉄輪の代わりにバンダナ、ロウソクの変わりに蚊取り線香、5寸釘の代わりには3寸釘で、丑の刻の代わりにおやつの刻に実施した。つまるところは「原始力で明るい未来」を築くのだ。ただ引用標語の諸氏と異なり情報の隠蔽はしない。
こういう行いは「反社会的」と言うか「否社会的」行為に属するのだろうが、これで同じ土俵に立てた気分もある。さてさて不動明王様は勧善懲悪というより、煩悩諸悪よりお救いくださると言うのでおすがりして、霊験は「盗掘ゼロ」で確認できる理屈だけれど…ねえ。