人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京藝大主催コンサートを紹介します 〜 鈴木雅明指揮によるベートーヴェン「交響曲第3番」他、高関健指揮によるエルガー「エニグマ変奏曲」他、 / 洗面室を全面的にリフォーム

2021年05月21日 07時25分16秒 | 日記

21日(金)。東京藝大主催によるコンサートをご紹介します 1つ目は6月6日(日)午後3時から東京藝大奏楽堂で開かれる「東京藝大チェンバーオーケストラ  第37回定期演奏会」です。オール・ベートーヴェン・プログラムで①歌劇「レオノーレ」序曲第3番、②ピアノ協奏曲 第3番(ピアノ:川口成彦)、③交響曲 第3番 ”英雄”」です 指揮はバッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督・鈴木雅明です。入場料金1600円(全席指定)は安い チケットぴあ他で販売されています

 

     

     

 

2つ目は6月10日(木)19時から東京藝大奏楽堂で開かれる「第63回 東京藝大シンフォニーオーケストラ  定期演奏会」です プログラムは①フランク「交響曲ニ長調」(ニ短調ではない曲)、②エルガー「創作主題による変奏曲『エニグマ(謎)』」です 指揮は藝大教授・高関健氏ですが、東京シティ・フィル常任指揮者をはじめ数多くのオケから引っ張りだこの実力者・人気指揮者です この公演も入場料1600円(全席指定)は安いと思います

 

     

     

     

ということで、わが家に来てから今日で2323日目を迎え、愛知県の大村秀章知事のリコール運動を巡る署名偽造事件で、運動事務局長の田中孝博容疑者が、運動の主導者である高須クリニックの高須克弥院長が 交流サイトで署名集めが順調などと発信したことをきっかけに、「高須先生に恥をかかせられなかった」として、偽造を発案した疑いがあることが19日、関係者への取材で分かった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     官僚の安倍元首相に対する忖度と同じ構図ではないか?  イエス 高須クリニック

 

         

 

昨日の夕食は「牛タン塩焼き&ハラミ焼肉」「生野菜サラダ」「卵スープ」にしました 昨日はバタバタしていたので手抜きしました

 

     

 

         

 

一昨日と昨日の2日間、洗面室の全面的なリフォーム工事をしました 4月8日、洗面台のボウルにひびが入っていたところに、重い瓶を落としてしまい、そのせいで大きな穴が開いてしまったのです

 

     

 

メーカーT社に連絡して4月10日に見に来てもらったところ、28年位前の製品なので受注生産となり、そのうえ排水パイプとの接続部品の在庫もないので、経年劣化を考慮すると洗面化粧台をそっくり新品に代えた方が良いと言われました そこで、現在どんな製品が出ているのかを把握するためメーカーT社のショールームにフリーの見学に行ってきました 娘が収容スペースを重視したいというので、それを中心に見学しました。そのうえで、7年前にバスとトイレのリフォーム工事をやってもらった、今住んでいるマンションの管理会社系列のT社に連絡を入れ、15日にあらためて現場を見てもらいました その結果、洗面化粧台を現在より横幅が広い製品(二面鏡  ⇒ 三面鏡)とし、その分洗濯機のスペースを狭めることとし、天井、床、壁を含めて洗面室を全面的にリフォームすることにしました 見積もりを出してもらい、同時にもう一度ショールームに予約を入れ23日に見学のうえ、最終的に製品(T社 オクターブ)を特定しました それ以降、壁、天井、床の色とデザインを娘と相談しながら決定しました 直前には洗面台の下に収納してあった洗剤・シャンプーの在庫などを外に出したり、洗面室に据え付けてあったタンスを一時的に娘の部屋に移動したりと大騒ぎでした そしてやっと工事に至ったというわけです

工事中は、大きな音が出たりするので、モコタロはあっちへウロウロ、こっちでオロオロと落ち着きがありませんでした それはモコタロに限らず私も同じで、何をやるわけでもないのに、何となく落ち着きませんでした 時々、「ここはどうしましょう?」と訊かれたり、宅配便が来て印鑑を押したり、とにかく自由に外出ができないのが不便でした

昨日は、開演時間が繰り上げになった新国立オペラ「ドン・カルロ」をキャンセルして払い戻しをしてもらうことにしました。残念でした

この40日間は洗面台が使用できなかったので、キッチンで顔を洗ったり歯を磨いたりしなければならなかったので、とても不便でした

リフォームのビフォーアフターはこんな感じです

【ビフォー】

     

     

     

 

【アフター】

 

     

     

 

これで水回りのリフォーム(キッチン、バス&トイレ、化粧室)が数年かけて一通り終わったので一安心です

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新進の芸術家・芸術団体を対象に個人30万円・団体100万円 ~ アーツカウンシル東京 / 平居紀一著「甘美なる誘拐」を読む ~ 「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリに恥じない傑作!

2021年05月20日 07時02分55秒 | 日記

20日(木)。公益財団法人東京都歴史文化財団  アーツカウンシル東京では「スタートアップ助成」を募集中です 東京を拠点とする芸術家、プロデューサー、企画制作者の方は応募してみてはいかがでしょうか 個人の場合は30万円、団体の場合は100万円まで助成されます 対象となる事業は今年9月1日以降に開始し、来年5月31日までに終了する事業です。詳細は下のフライアーをご覧ください

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2322日目を迎え、米ニューヨーク州司法当局は18日、トランプ前大統領の事業取り引きを調べている検察当局が、一族の複合企業「トランプ・オーガニゼーション」に対し「われわれの調査がもはや単に民事的性質のものではないことを伝えた」とし、「現在マンハッタン地区検事局と共に捜査を進めている」と発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     大統領特権を失った今のトランプはただの一市民だ 魔女狩りとか言ってる場合か!

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」「冷奴」「ワカメの味噌汁」を作りました     唐揚げは うまみ醤油がよく沁み込んで美味しかったです

 

     

 

         

 

平居紀一著「甘美なる誘拐」(宝島社文庫)を読み終わりました   平井紀一は1982年、東京都生まれ。岐阜大学医学部卒。現役医師。第19回「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリを受賞した本書でデビュー

 

     

 

物語の主人公である市岡真二(22歳)と相棒の草塩悠人(23歳)は小規模暴力団・麦山組の組員見習いです 2人は組が経営するフロント企業の社員として、組幹部の荒木田に毎日こき使われています 2人はある日、高利貸し・稲村徳也の家を訪ねますが、彼が何者かに殺された現場に遭遇します そこから2人の運命は大きく動いていきます 組事務所に火炎瓶が投げ込まれたり、事務所にタールがぶちまけられたりと酷いことが連続して起こります そんな時、2人は神奈川県桐ケ谷市(架空の市)にある鬼小路組に出張を命じられます。そこではニルヴァーナという宗教法人が脱法行為で金を稼ぎ着々と勢力を拡大していました 2人は荒木田からニルヴァーナの教祖の孫娘・長尾春香を誘拐することを命じられます 一方、同じころ 調布で自動車部品店を営む植草浩一とその娘・菜々美は、地上げ屋の嫌がらせで廃業に追い込まれかけていました   そして、手形詐欺にひっかかり大金を掠め取られてしまいます  市岡・草塩コンビによる長尾春香誘拐と植草父娘の詐欺被害事件がいったいどこでどのように結びつくのか・・まったく予測がつきません。もっと言えば、誘拐の本当の目的が隠されているので、最後まで結末が読めません 周到な事前計画に基づいて誘拐は実行されるはずでしたが、その時、近くにいたもう一人の女性も”目撃者”として誘拐する羽目になります 予定外の人質に2人は頭を抱えますが、誘拐された春香はその女性に懐いているようです いったい何がどうなっているのか・・・最後に悠人が事の次第を語ります

この作品は2021年、第19回「このミステリーがすごい!」大賞の文庫グランプリを受賞しましたが、その賞に恥じない超面白ミステリー小説です 先が読めないストーリー展開の見事さはもちろんですが、市岡・草塩の新米ヤクザコンビの脱力系の会話が笑いを誘います 読み終わった後に爽やかな読後感が残る点も高く評価できます 一気読み必至です。強くお薦めします

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井上道義 ✕ 辻彩奈 ✕ 石丸由佳 ✕ 東京都交響楽団でサン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲第3番」「交響曲第3番」他を聴く ~ 都響定期Cシリーズ公演 / 映画館求めて「越境移動」

2021年05月19日 07時21分54秒 | 日記

19日(水)。昨日の日経朝刊・文化欄に「映画館求めて『越境移動』~コロナ休業要請、効果に疑問」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「演劇はOKなのに、映画館はNGー。緊急事態宣言の延長を受けた東京都の休業要請を巡り、文化芸術関係者に憤りが広がっている 休業要請の対象業種の線引きが曖昧なうえ、施設が開館している隣県に都民が『越境移動』する事例もあり、人の往来を抑える効果に疑問が残る 映画施設などの団体でつくる全国興行生活衛生同業組合連合会の佐々木伸一会長は、『これまで観客側からは一人のクラスターも出していない 緊急事態宣言下の都府県の近隣施設では大幅な動員の上昇が見られる むしろ”人流”の増加につながる可能性さえある』と反論する 文化庁の都倉俊一長官は『こういう理由だからこの業種は休業、という説明ぐらいはしてもらいたい』と苦言を呈する 都内の国立博物館や国立美術館は一旦、12日に開館すると公表したが、10日夜の都の強い要請を受けて休業継続に転じた。博物館や美術館が集まる台東区の上野公園では、閉館している目と鼻の先にある東京文化会館で公演が開かれる 『それでは現場は納得できない』と都倉長官。効果も理由も分からない対策では人は動かない。信頼を取り戻すための丁寧な説明が都には求められている

都の施策は矛盾だらけで合理性がない 都知事をはじめ都の幹部は、真面目に感染対策に取り組んでいる映画館や美術館等の実情を、自分の目で確かめたらどうかと思います

ということで、わが家に来てから今日で2321日目を迎え、総務省は17日、「NHK受信料を支払わない方法を教える党」が「古い政党から国民を守る党」(略称=古い党)に党名を変更する届け出があったと発表したが、同党は2020年12月に「NHKから国民を守る党」から「NHKから自国民を守る党」に、21年2月には「NHK受信料を支払わない方法を教える党」に党名を変更していた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     どうせなら党名をコロコロ変える「日和見党」(略称=ひより党)にしてはどうか

 

         

 

昨日、夕食に「鮭のバターソテー」「イカ刺し」「生野菜とツナのサラダ」「豆腐とワカメの味噌汁」を作りました 鮭は弱火でじっくり焼いたので柔らかくて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで東京都交響楽団「第927回定期演奏会Cシリーズ」公演を聴きました プログラムは①サティ:バレエ音楽「パラード」、②サン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 作品61」、③同「交響曲 第3番 ハ短調 作品78」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=辻彩奈、③のオルガン独奏=石丸由佳、指揮=井上道義です

 

     

 

     

1曲目はサティ:バレエ音楽「パラード」です この曲はエリック・サティ(1866‐1925)がジャン・コクトーの台本をもとにロシア・バレエ団の主宰者ディアギレフのために1916年に作曲、翌17年5月にパリのシャトレ座でエルネスト・アンセルメの指揮で初演された1幕もののバレエ曲です

相場ひろさんのプログラムノートによると、台本は次のようなものとなっています

「ある日曜日のパリ、ミュージック・ホールの呼び込みをするパレードが街をにぎわせる 3人のマネージャーに付き添われて、中国人の奇術師、水兵服を着たアメリカ人の娘と軽業師たちが次々と登場し、演目のさわりを披露する 群衆はその光景に惹きつけられるが、客寄せを本番と取り違えて会場に入ろうとしない マネージャーたちが疲労困憊して倒れてしまうと、今度は芸人たちが呼び込みを始める

音楽は「コラール」「赤い幕の前奏曲」「中国人の奇術師」「アメリカ人の娘」「蒸気船のラグタイム」「軽業師たち」「終曲」「赤い幕の前奏曲の続き」と続きます

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の並び。コンマスは矢部達哉です ヴィオラの首席には元・新日本フィル首席の篠崎友美さんが控えています チェロの首席に控えているのは ひょっとして葵トリオの伊東裕君か

舞台下手には、サイレン、タイプライター、ルーレット、ピストル、ブテイフォン(音程のあるボトル15本)、フラックソノール(大きなボウルの中の水をはじく)などの”あり得ない楽器”が勢ぞろいしています    指揮台と各弦楽セクションとの間には透明なアクリル板が立てられ、コロナ感染予防策が講じられています

井上道義の指揮で荘重なコラールが開始されますが、しばらくすると、けたたましくサイレンが鳴り響きます すると今度は、打楽器奏者がティンパニのような形の透明なボウルに張った水を両手で叩いて音を出します 周囲をビニールで囲ってあるので水は外に出ませんが、奏者は顔も衣装もびしょぬれです ここで「いよ~、水も滴るイイ男」とかけ声がかかるところですが、コロナ禍のため発声が禁じられているのが悔しいところです 「風邪でもひいたら大変だな」などと同情していると、今度は別の打楽器奏者が二丁拳銃を持ち出して、指揮者の井上に向けて発砲します 井上は巧みに弾を避けながら指揮をしますが、最後の一発が当たり倒れかかります こういう演出は井上ならではのギャグです 音のパッチワークみたいな面白い曲でした エキセントリックな曲にはエキセントリックな指揮者がピッタリです

2曲目はサン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 作品61」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835‐1921)が1880年に作曲、同年10月15日にハンブルクでサラサーテのヴァイオリン独奏により初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンティーノ・クァジ・アレグレット」、第3楽章「モルト・モデラート・エ・マエストーソ ~ アレグロ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

ソリストの辻彩奈は1997年岐阜県生まれ。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位の実力者で、現在、東京音楽大学アーティストディプロマの特別特待奨学生です

井上の指揮で第1楽章に入りますが、冒頭、辻の力強い第1主題が奏でられます 一瞬のうちに聴衆を作品に惹きつける渾身の演奏は流石です オーボエとフルートの素晴らしい演奏が彼女を支えます 第2楽章はまるで舟歌のような穏やかで優しい曲ですが、辻は一音一音を丁寧に紡いでいきます 第3楽章では独奏ヴァイオリンとオケとの対話が素晴らしく、フィナーレでは楽しそうに演奏していました

満場の拍手に、辻はアンコールに権代敦彦「Postumーソロ・ヴァイオリンのための」より「Ⅱ」を超絶技巧を駆使して演奏、再び大きな拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はサン=サーンス「交響曲 第3番 ハ短調 ”オルガン付き” 作品78」です この曲は1886年に作曲、同年ロンドンで初演されました 第1楽章前半部「アダージョ ~ アレグロ・マエストーソ」、第1楽章後半部「ポコ・アダージョ」、第2楽章前半部「アレグロ・モデラート」、第2楽章後半部「マエストーソ ~ アレグロ」という構成になっています

オルガン独奏の石丸由佳はシャルトル国際オルガンコンクールで優勝しています

芸劇のパイプオルガンはバッハでなくサン=サーンスということで、バロック面ではなくモダン面が顔を見せています

井上の指揮で第1楽章の演奏に入りますが、この曲はオルガンが入ってくるとゾクゾクします     この曲でもオーボエとフルートの演奏が冴えわたっています    第2楽章の後半に入るところでオルガンが輝かしい演奏を繰り広げますが、ここはこの曲のハイライトです     まるで勝利の音楽みたいに響きます   サン=サーンスはオルガニストでもあったので、どのように鳴らせば人々の心をつかむことが出来るのかがよく理解できていたのだと思います フィナーレはオケとオルガンの総力を挙げた渾身の演奏が展開されました この曲は何回聴いてもスカッとします

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「コロナワクチン接種」予約、「運転免許証」自主返納、「マイナンバーカード」申請 / ジャン=ポール・べルモンド主演「エースの中のエース」を観る 〜 新宿武蔵野館

2021年05月18日 07時16分20秒 | 日記

18日(月)。昨日午前、巣鴨警察署に出頭してきました 早とちりしないでください。自首ではなく自主です 警視庁から「運転免許更新のための講習のお知らせ」が届いたので、更新をやめて自主返納することにしたのです 普通免許証は高校卒業と同時に取得しましたが、車に乗っていたのは結婚するまでで、それ以降は30年数年間一度も運転していませんでした これまで5年ごとに手数料を払って更新してきましたが、今後も運転することはないし、実質的に身分証明書代わりに更新してきたようなものなので、必要ないと判断しました 返納すると「運転経歴証明書」が発行され、身分証明書として利用できることが分かったからです 写真が必要なので駅の通路にある「証明写真撮影コーナー」(大小8枚組・700円)で 自分で撮影したのですが、出来上がった写真を見たら、まるで指名手配犯のような顔つきだったので、もう一度撮り直そうかと思いましたが、何度撮っても顔は変えようがないのでそのまま使うことにしました 幸い警察では逮捕されることなく素直に受領してくれました    手数料1100円を支払い「申請による運転免許の取消通知書」を受け取りましたが、「運転経歴証明書」は約2週間後に出来上がるので連絡してくれるそうです

写真を撮ったついでに、マイナンバーカード申請書も作成して送っておきました 万が一健康保険証をなくした時には代わりになるし、住民票の写しなどの公的証明書をコンビニで取得できるようになります 写真入りなので簡単に悪用できません

また 昨日は、政府が東京、大阪に設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの予約開始日だったので、午前11時に東京会場予約用のQRコードからアクセスしました 予想通りなかなかつながらず、「順番につなぐので、切らずにそのまま待ってほしい」旨の表示を信じて待つこと30分、やっと予約入力画面が出てきました 区から送られてきた接種券の番号や市町村番号(接種券に書いてある)、誕生日などを入力し、接種希望日を選択して、ようやく5月30日(日)18時から大手町合同庁舎3号館での予約が取れました なお、昨夜7時のNHKニュースによると、東京会場の予約状況は、午後5時時点で24〜30日の5万回分の枠のうち3万6000回分が埋まったとのことです

私はこれまで、インフルエンザの予防接種は15年以上受けていないし、コロナワクチンも最初のうちは不安で懐疑的でした そこで新聞報道等により調べた結果、今回 接種しようとしている米ファイザー製のワクチンのメリットとしては①コロナ菌を薄めて接種するのでなく、コロナの遺伝情報を使うmRNAワクチンであること、②最近の治験結果によると、従来型コロナに加え変異株についても90数%の高い有効性が報告されおり、アメリカをはじめ実績が積み重ねられていること、③自分一人でなく、医療従事者を筆頭に 多くの人々が摂取することによって集団免疫が出来ることが普通の社会を取り戻すのに早道であると考えられること―などが考えられます 一方、デメリットとしては、治験の結果2回目の接種後、37.5度以上の発熱、倦怠感、頭痛などが報告されています。しかし、ワクチン接種が原因で死亡した例は報告されていません 以上のようなメリットとデメリットとを比較勘案した結果、メリットがデメリットを大きく上回ると判断し、今回  接種する決断をしました

【追記】18日付の朝日朝刊によると、「大規模接種で使われることが見込まれるのは、米モデルナ製のワクチン。これはファイザー製と同様のmRNAワクチンで、安全性についてファイザー製との大きな差は指摘されていない」と報道されています。

ということで、わが家に来てから今日で2320日目を迎え、パレスチナ自治区ガザ地区で15日、イスラエル軍の空爆によって、米AP通信やカタールの衛星放送局アルジャジーラなどが入居するビルが倒壊した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     報道機関の入居するビルを破壊する行為は  世界中を敵に回すことと自覚すべきだ

 

         

 

昨日は、娘がケンタッキーが食べたい と言って30%割引セットを買ってきたので、夕食作りはお休みしました 結局お金を払ったのは私です。ちゃっかりしてます

 

     

 

         

 

新宿武蔵野館でジェラール・ウーリー監督による1982年製作フランス・西ドイツ合作映画「エースの中のエース」(104分)を観ました

1936年、ナチス政権下のドイツでベルリンオリンピックが開幕する 第一次世界大戦でフランス空軍のパイロットとして名を馳せたジョー(ジャン=ポール・ベルモンド)は、退役後にボクシングの指導者となり、フランス代表チームのコーチとしてドイツへ行くことになった 列車の中で女性記者(マリー=フランス・ピジェ)からユダヤ人少年を祖父の元へ送り届けるよう依頼されたジョーは、オリンピックそっちのけでユダヤ人たちを国外へ逃がすことに奔走する オーストリアへ脱出するべくアルプスの国境を目指すが、方向を間違えてヒトラーの別荘に辿り着いてしまう

 

     

 

この作品はこれまで未公開でしたが、今回HDリマスターにより日本劇場初公開となりました この映画はひとことで言えば戦時中のオリンピックを背景とした痛快アクション・コメディー映画です ユダヤ人の家族がザルツブルクの山を越えて越境するというストーリーは、ロバート・ワイズ監督による1965年製作ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」に似ています フランスと西ドイツの合作ということもあってか、クラシックの話題も出てきます ジョーとユダヤ人少年が野宿している時に食料を求めてやってきて、2人と行動を共にすることになる子熊に「ベートーヴェン」と名付けたり、ヒトラーの別荘で、ヒトラーの側近が音楽家たちに「総統はメリーウィドウがお好みだ」と言って、「メリーウィドウのワルツ」を演奏させたりします

ヒトラーといえば、顔が本人によく似ているのです 話し方もそっくりです ヒトラーの妹アンゲラという女性が出てきますが、これがヒトラーにそっくりです 実はギュンター・マイスナーという役者が一人二役をこなしているのです。よく似ているわけです

本作の劇中、1936年のベルリン・オリンピックの入場行進の模様がドキュメンタリー映画として映し出されますが、ギリシャ、アメリカ、フランス、イタリアと共に日本の選手団の行進の様子も出てきます さて、新型コロナが蔓延する現在の日本で 2回目の東京オリンピックは開催することが出来るのでしょうか 7月23日の開会式まであと67日しかありません 主催国・日本の決断が迫られています

 

     

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カラヤンとバーンスタイン 〜 NHKクラシック音楽館から / ジャン=ポール・べルモンド主演「リオの男」を観る 〜 スピルバーグ監督「インディー・ジョーンズ」に影響を与えた冒険活劇

2021年05月17日 07時21分40秒 | 日記

17日(月)。普段はテレビを観ないのですが、昨夜NHKーEテレ「クラシック音楽館」でカラヤンとバーンスタインを取り上げていたので、思わず2時間みっちり観てしまいました 観ていて気が付いたことをランダムに書き出してみたいと思います

最初に演奏されたのはヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルによるチャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴”」で、1973年12月、フィルハーモニーでのライブ録画です

ロマンスグレイのカッコいい紳士といったいで立ちのカラヤンは、終始 目を閉じて指揮をします しかも動かすのは腕を中心とする上半身だけで、下半身は固定されているかのように動きません 演奏中の表情はナルシストという言葉がピッタリです 当時、カラヤンが目を閉じて指揮をする理由について、アンチ・カラヤン派は「彼は楽譜が読めないんだよ」という辛辣な批判を浴びせていました しかし、ベルリン・フィルはカラヤンのオケなので、リハーサルでみっちり仕込んであるから、本番ではリハーサル通りに再現すれば良いというのが実情のようです 音楽を聴いていると、あくまでも美しく響かせることに主眼を置いているように感じます 弦楽器の弓が揃っていて、見た目も美しさを求めているかのようです オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです。コンマスは誰か分かりません。見渡す限り、オケに女性奏者は一人もいません ヴィオラに日本人初のベルリン・フィル奏者、土屋邦雄氏が確認できました 全体的に一糸乱れぬ整然とした演奏で、様式美さえ感じました

次に演奏されたのは、レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルによるマーラー「交響曲第5番」で、1972年4月~5月、ウィーン楽友協会でのライブ録画です

ロマンスグレイのカッコいいヤンキー紳士といったいで立ちのバーンスタインは、楽譜を見て指揮をします これは意外でした。マーラーはバーンスタインの十八番なので、てっきり暗譜で指揮すると思っていました オケはベルリン・フィルと同様の配置です。コンマスはゲルハルト・へッツェルです。彼は優秀なヴァイオリン奏者でしたが、ザルツブルク近郊の山岳事故で死去しました その臨席にいるのはへッツェルの跡を継いだ若き日のライナー・キュッヒルです ウィーン・フィルも女性奏者が一人もいません 今では考えられませんが、1970年代前半のオーケストラはこれが普通だったということです バーンスタインはカラヤンと違って、タクトと アイコンタクトを使って指揮をし、激しく動き回ります 第4楽章のアダージェットでは極めてゆったりしたテンポで歌わせたかと思うと、第4楽章フィナーレではオケを煽り立て高速演奏を求めます その結果、終演後は指揮者もオケの楽員も汗だくになります 全体的にダイナミックで熱量の高い演奏でした

つくづく、その会場にいた聴衆が羨ましいと思いました 私はカラヤン ✕ ベルリン・フィルは東京(普門館!)で聴いたことがありますが、バーンスタインはありません 一度でいいからライブで聴いてみたかったと思います

ということで、わが家に来てから今日で 2319日目を迎え、気象庁は15日、九州北部と四国、中国が梅雨入りしたとみられると発表したが、統計を取り始めた1951年以降、四国は最も早く、九州北部と中国は2番目に早い梅雨入りとなった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     偏西風が平年より北側に寄っているのが原因らしい  そんなこととはツユ知らず・・

 

         

 

昨日、新宿武蔵野館でフィリップ・ド・ブロカ監督による1964年製作フランス・イタリア合作映画「リオの男」(116分)を観ました

フランス空軍パイロットのアドリアン(ジャン=ポール・べルモンド)は1週間の休暇をもらい、恋人アニエス(フランソワーズ・ドルレアック)に会うためパリへやってくる しかし、博物館に展示されていたアマゾン古代文明の土像の盗難事件に伴い、土像の発見者の娘であるアニエスが誘拐されてしまう 犯人がアニエスをブラジル行きの飛行機に乗せようとしているのを目撃したアドリアンは、とっさにその飛行機に乗り込む 盗まれた土像は全部で3体あり、すべて揃えれば財宝の隠し場所が分かると言い伝えられていた アドリアンは土像の秘密を暴いてアニエスを無事救出するべく奮闘する

 

     

 

昨年秋の「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」の際に「次に観たいベルモンド出演作」を募る「ベルモンド映画総選挙」を実施した結果、断トツの第1位を獲得したのが本作「リオの男」だそうですが、よく分かります 主人公のアドリアンがブラジルを舞台に、古代文明の秘宝を巡り、陸に、海に、空に大活躍する冒険活劇です 秘宝を巡る大冒険ということで既視感があると思ったら、スティーブン・スピルバーグ監督の「インディー・ジョーンズ」シリーズでした スピルバーグは本作を「劇場で9回観た」と絶賛しているそうで、明らかにこの作品の影響を受けています

恋人アニエスを演じたフランソワーズ・ドルレアックは、ジャック・ドゥミ監督による1967年製作映画「ロシュフォールの恋人たち」のソランジェ役で、実妹のカトリーヌ・ドヌーヴとともに姉妹役で出演していましたが、ドヌーヴそっくりです わがままいっぱいで常にアドリアンを振り回すマドモアゼルを魅力的に演じています 現地の人たちと踊るテンポの速いダンスは見ものです

本作をはじめベルモンド映画が素晴らしいのは、現代の冒険アクション映画のように迫力あるシーンをCGで誤魔化すことがなく(そもそもCGがなかった)、本人が体当たり演技をしているところです 一歩間違えれば大怪我を負うか命の危険を伴うシーンに果敢に挑戦しているところです

ところで、今回の上映作品の字幕を松浦美奈さんが新たに手掛けていますが、5月14日付の朝日夕刊に掲載の石飛編集委員の記事によると、松浦さんは「(翻訳していて気付いたのは)教科書のような正統なフランス語だったんです 今のフランス語はスラング(俗語)だらけになっています 言葉ってこんなに変化するんだと感じました」と語っています 私は大学時代に第2外国語としてフランス語を習っただけですが、それでもジャン=ポール・ベルモンドの話し方を聴いていると、明瞭なフランス語を感じます

ということで、今日は「エースの中のエース」を観に行きます

 

     

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ジャン=ポール・ベルモンド主演「相続人」を観る 〜 当時だから許されるシーンも:新宿武蔵野館

2021年05月16日 07時21分02秒 | 日記

16日(日)。わが家に来てから今日で2318日目を迎え、国営新華社など中国メディアは 無人探査機が15日、火星への着陸に成功したと一斉に伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     どうせなら 中国が国を挙げて火星に引っ越してもらうと 周辺国の平和が保たれる

 

         

 

現在新宿武蔵野館では「ジャン=ポール・デルモンド傑作選 2」を上映中です これは昨年秋に上映した「傑作選」が好評だったことから第2弾が上映される運びとなったものです

 

     

 

「第2弾」は14日から6月3日まで、「リオの男」「相続人」「エースの中のエース」「カトマンズの男」「アマゾンの男」の5作品が上映されます

昨日は9時半から上映の「リオの男」を観ようと、15分前位に新宿武蔵野館に行ったのですが、すでにチケットが売り切れだったので、11時50分からの「相続人」の席を取りましたが、最後の1席でした 市松模様配置とし、入場者を半分に抑えているので すぐに満席になってしまうようです

「相続人」はフィリップ・ラブロ監督による1973年製作フランス・イタリア合作映画(112分)です

 

     

 

新聞社と鉄鋼会社を経営するヨーロッパ屈指の巨大企業コーデル・グループの社長ユーゴ・コーデルが飛行機事故で死亡した ユーゴの一人息子でアメリカ支社の代表を務めるバート(ジャン=ポール・べルモンド)はフランスに呼び戻されるが、空港で麻薬不法所持の疑いをかけられてしまう それは、彼が相続するはずの遺産と権力を巡る巨大な陰謀の始まりに過ぎなかった バートはグループ企業を自身の経営方針で大胆に刷新すると同時に、父親の死に不審を抱き調査を開始する やがて、グループ乗っ取りを狙うネオ・ファシズム勢力の意外な黒幕が明らかになる

 

     

 

ジャン=ポール・デルモンドと言えば、スリルに満ちたアクションを思い浮かべますが、この映画はそういった側面は影を潜めています その代わり、当時だからこそ許されたシーンが観られます

新聞社のデザイナーであるリザ(カルラ・グラヴィ―ナ)は、あることを巡りバートに目前で侮辱されたことから、バートにピンタを食らわせます すると、バートはお返しとばかりに思い切りリザにピンタを食らわせます するとリザは怒りが収まらず再びバートにピンタすると、バートは再びピンタで応じます このシーンは本当にピンタしているように見えます こういう映像表現は、”女性虐待”として現代の映画の世界では認められないのではないかと思います

可笑しかったのは、リザと娼婦ローレン(モーリーン・カーウィン)をレストランに招いて、蟹の爪でくじ引きして、短い方を引いた女性とダンスすることを決めるシーンです(下の写真)。

そもそも、ライバル同士の女性を2人いっぺんに食事に誘うことは普通ないでしょう こういう とぼけた味わいがジャン=ポール・デルモンド主演の映画にはあります

 

     

 

【訂正】

のりさんから、主人公の名前が「デルモンド」とあるが、「ベルモンド」の誤りであるとの指摘がありました。ご指摘のとおりですので訂正いたします。のりさん、ありがとうございました

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崔文洙 ✕ 西山まりえ ✕ 新日本フィルでJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲 全曲演奏会」を聴く ~ 今からちょうど300年前にブランデンブルク辺境伯に献呈された6つの協奏曲

2021年05月15日 07時19分33秒 | 日記

15日(土)。わが家に来てから今日で2317日目を迎え、新型コロナウイルスのワクチン接種拡大や感染者数の減少で経済が正常化に向かう米国で、小売りや外食など人手不足に悩む企業が待遇を改善する動きが相次いでいる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     日本で真っ先に待遇改善すべきなのは 医療従事者と 介護従事者と 保育従事者だ!

 

  昨日は諸般の事情により夕食作りはお休みしました  

 

         

 

昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィルのルビー第39回定期演奏会を聴きました プログラムはJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲・全6曲」です チェンバロは国内外で活躍中の西山まりえ、指揮とヴァイオリンはソロ・コンマスの崔文洙です

この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685‐1750)が1721年=今からちょうど300年前、ブランデンブルク辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒ・フォン・ブランデンブルク(当時のプロイセン国王の叔父)に捧げた6曲の協奏曲です バッハは自筆譜にフランス語で「いくつもの楽器による6つの協奏曲(コンセール)」と名付けています 本公演に先立って開かれた白沢達生氏によるレクチャーによると、この曲は①独奏楽器による協奏曲ではなく、バロック時代に書かれた複数の独奏楽器群を擁する合奏協奏曲に近い形態で、②就職活動の一環として書かれた作品であり、③必ずしも演奏されることを前提に書かれたものではない、という特殊な作品です つまり、バッハは、ブランデンブルク辺境伯に対し、「私はこのように様々な楽器の組み合わせで楽曲を作ることが出来ます もし作曲家兼オルガニストを採用する際には候補にお考え下さい」という意味を込めて献呈したというのです 以下に順次示す通り、6つの協奏曲はまったく異なる楽器編成によって演奏されます

なお、この日のプログラムは第1番、第3番、第5番、第6番、第4番、第2番という順に演奏されました

     

     

 

拍手の中、楽員が登場し配置に着きます オケは小規模編成で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。後方に管楽器が、その後方にチェンバロがスタンバイします

最初に演奏される「第1番ヘ長調BWV.1046」は、第1楽章「テンポ指定なし(アレグロ)」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「メヌエット~トリオ1~ポロネーズからトリオ2」の4楽章から成ります この曲の楽器編成はファゴット、ホルン2,オーボエ3と独奏ヴァイオリン、弦楽5部、通奏低音(チェンバロ)の組み合わせです また、この曲だけが4楽章形式になっています

この曲で一番惹かれたのは、第4楽章におけるトリオです 最初のオーボエのデュオとファゴットによるトリオが素晴らしく、ホルンとオーボエによる2番目のトリオも聴きごたえありました

2番目に演奏される「第3番ト長調BWV.1048」は第1楽章「テンポ指定なし(アレグロ)」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 楽器編成は弦楽合奏とチェンバロのみで、管楽器は入りません。第1楽章を聴いて感じるのは「まるでジャズじゃん」という感覚です。心地よいリズムが刻まれ、思わず足で拍子をとってしまうほどです 第2楽章に入って、やっとチェンバロの音が立ち上がってきました 独奏ヴァイオリンとのアンサンブルが沁みます。第3楽章に入ると、再び「ジャズじゃん」の世界に突入します。ノリのいい演奏でした

プログラム前半最後の曲、「第5番ニ長調BWV.1050」は第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アフェットゥーソ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 楽器編成は独奏ヴァイオリン、弦楽合奏とフルート、チェンバロです この曲ではチェンバロがステージ手前に置かれます。第1楽章の終盤における西山まりえのチェンバロ・ソロは繊細かつ上品な演奏で、思わず聴き惚れてしまいました 野津のフルートも落ち着いていました。そのせいかどうか分かりませんが、全楽章を通じてコケ脅しのないソフトな演奏に終始していました

 

     

 

プログラム後半の1曲目は「第6番変ロ長調BWV.1051」です この曲は第1楽章「テンポ指定なし(アレグロ)」、第2楽章「アダージョ・マ・ノン・タント」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります この曲の楽器編成は、なんとヴァイオリンが入らず、ヴィオラが主役となり、あとは弦楽合奏とチェンバロだけというシンプルな形式です この曲は、何と言ってもヴィオラ首席・瀧本麻衣子とフォアシュピーラー・脇屋冴子のデュオ、さらにチェロ首席・桑田歩を加えた三重奏が素晴らしかった

後半2曲目の「第4番ト長調BWV.1049」は第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります 楽器編成は独奏ヴァイオリン、フルート2,弦楽合奏、チェンバロです この曲ではフルート首席の野津雄太、野口みおの演奏が冴えていました

最後の曲は「第2番ヘ長調BWV.1047」です この曲は第1楽章「テンポ指定なし(アレグロ)」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・アッサイ」の3楽章から成ります 楽器編成はトランペット、フルート、オーボエ、ヴァイオリン独奏、弦楽合奏、チェンバロです 言うまでもなく、この曲の最大の聴きどころはトランペットの独奏です トランペット独奏は1999年から東京都交響楽団の首席を務めている高橋敦です。彼の演奏するトランペットは通常よりかなり小型のピッコロトランペットです 第1楽章では頭の上を突き抜ける超高音の魅力を存分に発揮しました 第2楽章では崔の独奏ヴァイオリン、野津のフルート、神農のオーボエが桑田のチェロに乗せて切々と歌うメロディーが心に沁みました 第3楽章では再び突き抜けるトランペットが会場を支配しました

崔文洙✕新日本フィルはアンコールにバッハ「管弦楽組曲第3番」から「アリア」を静かに演奏、聴衆のクールダウンを図りました

こうして全6曲を聴き終わって思うことは、演奏順がよく考え抜かれていたな、ということです 1曲目に木管、金管を加えた規模の大きい第1番を据え、2曲目以降は管楽器がないか 少ない曲をもってきて、最後は祝祭的な響きを代表するトランペットが活躍する第2番で締めくくる、という周到なプログラミングでした

今回は1回のコンサートでバッハの「ブランデンブルク協奏曲・全6曲」を通して聴く滅多にない機会でした。そういう意味では貴重な体験をしました

今回も開演前と休憩時間にパトロネージュ部の登原さんとお話ししましたが、最初に声をかけたのは「コンサート、中止にならなくて良かったですね」という言葉でした これについては、登原さんも安堵している様子でした。しかし、今後 海外から招聘する指揮者・演奏家たちが予定通り来日し演奏できるのかについては相当不安があるようでした    とくに都内の楽団は政府や都の緊急事態宣言の発出によって、中止になったり延期を余儀なくされたりと、一方的に振り回されているのが現状です 気持ちはよく分かります 一日も早く正常なコンサートが開かれるように祈るばかりです また、この日のコンサートは元々、ソリストや合唱も入れてJ.S.バッハ「マタイ受難曲」を演奏する予定だったのが、コロナ禍の影響で上岡敏之氏がドイツから帰国できなくなったことや、合唱が入る曲は演奏出来なくなったという実情から、プログラムが全面的に変更され、「ブランデンブルク協奏曲全曲演奏」に落ちついた経緯があります これに関して、「バッハは、3時間もかかる『マタイ受難曲』のような大曲も作れば、この日のプログラムのような1曲が20分程度の作品でも様々な楽器による組み合わせの曲も数多く作ったという点で、すごい作曲家だったんだな、と思います」と語りかけると、登原さんは「ベートーヴェンにしてもバッハにしても、これ以上できない『完成された』天才的な作品を多く残しているので、後から出てくる作曲家は、それを超えようと努力しても結局 類似性のある作品になったりしてしまう 現代にも作曲家はいるわけですが、大変ですね」と語っていました。これについては、私がいつかどこかで読んだ3人の作曲家を巡るエピソードを紹介しました 「高くそびえる山があります バッハです。その山をコツコツと登っている一人の人間がいます ベートーヴェンです。彼に太陽が優しく微笑みかけています モーツアルトです」。限られた時間の中でいろいろな話をしましたが、短い間でもクラシックの会話が出来る人がいるというのは幸せなことだと思います

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バッティストー二 ✕ 小松亮太 ✕ 北村聡 ✕ 東京フィルでピアソラ「シンフォニア・ブエノスアイレス」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」を聴く / 6月公演中止情報

2021年05月14日 07時19分53秒 | 日記

14日(金)。ここ2週間ほど前から、娘が何を思ったか急に断捨離を始めました 服から雑貨から、使っていない物を大きな袋に詰めて10袋以上は捨てたと思います また、勤務先から収納ラックを買い込んで整理整頓を始めました まだ目に着くところに片付いていない物がありますが、かなり綺麗になりました そのこと自体は良いのですが、そのあおりで、私の古いパソコンが邪魔だと言われ、メーカーに引き取ってもらうことにしました 製造物責任法の関係でメーカーが無料で引き取ることになっているので、着払い伝票を送ってもらい、昨日郵便局に引き取りに来てもらいました あとは地デジ前の古いテレビ2台と娘の故障した古いパソコンなどがありますが、いずれ処分しなければなりません

ということで、わが家に来てから今日で2316日目を迎え、米下院共和党は12日、トランプ前大統領への批判の先頭に立つチェイニー下院議員をナンバー3の下院共和党会議議長のポストから解任したが、チェイニー氏は解任された後、記者団に「われわれは前大統領の危険なウソに引きずられて後退するわけにはいなかい」と改めてトランプ氏を批判した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     共和党下院議員は来年の中間選挙で当選したいから トランプの顔色見て忖度してる

 

         

 

昨日、夕食に「豚のしょうが焼き」を作りました 片栗粉をまぶして焼くとマイルドに仕上がりますね

 

     

 

         

 

サントリーホールのホームページによると、コロナ禍の影響で、6月に開かれる「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン2021」のうち一部公演が中止、公演日が変更となりました 私が取ったチケットでいうと、

①6月13日(日)14時開演「フォルテピアノ・カレイドスコープ」 ⇒ 中止

②6月14日(月)19時開演「シューマン・クァルテット」 ⇒ 中止

③6月22日(火)19時開演「キュッヒル・クァルテットのハイドン1」 ⇒ 6月25日(金)19時に延期

となっています 払い戻しは5月14日〜7月31日で、チケット購入のプレイガイドとなっています

また、新たに以下の公演が追加されました

①6月12日(土)19時開演 「エルサレム弦楽四重奏団 ✕ カルテット・アマービレ」※クラブ先行発売:5月18日、19日。一般発売:5月20日。

以上、詳細についてはサントリーホールのホームページをご覧ください

 

         

 

昨日、サントリーホールで東京フィル第952回定期演奏会を聴きました プログラムは①ピアソラ「シンフォニア・ブエノスアイレス」(日本初演)、②プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」です。指揮は東京フィル首席指揮者アンドレア・バッティスト―二です

東京フィルの2021シーズンは1月、バッティスト―二の指揮によりラヴェル「ダフニスとクロエ」とストラヴィンスキー「火の鳥」で幕を開けましたが、2月公演(チョン・ミョンフン指揮によるマーラー「交響曲第2番」)と3月公演(ミハイル・プレトニョフ指揮によるスメタナ「わが祖国」全曲)はコロナ禍の影響で相次いで中止・払い戻しとなりました 何のために東京フィルの定期会員になったのか、と嘆息するばかりでした 今回は4か月ぶりの公演となります。そういえば海外からの招聘指揮者でオーケストラを聴くのも1月のバッティスト―二以来かもしれません コロナの影響は計り知れないものがあります

会場は通常配置ですが、約半数の入りです 東京フィルは同一プログラムを3会場(サントリー、オペラシティ、オーチャード)で演奏するので、1公演あたりの入場者はこんなものかもしれません

 

     

 

1曲目はピアソラ「シンフォニア・ブエノスアイレス」の日本初演です この曲はアストル・ピアソラ(1921‐1992)が1951年に作曲、翌52年にブエノスアイレス大学法学部講堂で初演された作品です 彼は若い時からタンゴを手掛けてきましたが、1941年にヒナステーラにクラシックを学びました。この作品はタンゴから距離を置き始めた時期に作曲された作品です 第1楽章「モデラート~アレグレット」、第2楽章「レント:コン・アニマ」、第3楽章「プレスト・マルカート」の3楽章から成ります

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京フィルの並び 左サイド奥にはハープとピアノが、右サイド奥にはバンドネオンの小松亮太と北村聡の2人がスタンバイします。コンマスは依田真宣です

バッティスト―二の指揮で第1楽章に入りますが、いきなり金管が炸裂します クラシックに殴り込みを仕掛けんばかりの勢いにピアソラの心意気を感じます 第2楽章では、バンドネオンが叙情的なメロディーを奏で存在感を示します 第3楽章に入ると、打楽器を中心とするリズムの饗宴が繰り広げられます。伊福部昭風オスティナートとでも言うべきか、同一メロディーの反復が興奮を誘います 中盤における依田コンマスの抒情的な演奏は一服の清涼剤でした フィナーレはオケ総動員による熱気溢れる演奏で会場の温度を2度上昇させました

小松亮太と北村聡の2人はアンコールにカルロス・ガルデル作曲(ピアソラ編曲)「想い出の届く日」を叙情的に演奏、聴衆のクールダウンを図りました

 

     

 

前回の1月公演の時はコロナの関係で、休憩なしで演奏されたので、そのつもりでいましたが、「ここで15分間の休憩に入ります」というアナウンスが入りました どうやら9時までに終了すればよいという計算のようです

プログラム後半はプロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」です この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891‐1953)がシェイクスピアの劇をもとに1935年から翌36年にかけて作曲した4幕9場・全52曲から成るバレエ音楽です この作品には3つの管弦楽曲版がありますが、現在では第1組曲と第2組曲とをミックスして抜粋した形で演奏されるケースが多くなっています 今回の公演では①モンタギュー家とキャビュレット家、②少女ジュリエット、③民衆の踊り、④仮面、⑤ロメオとジュリエット、⑥ティボルトの死、⑦別れの前のロメオとジュリエット、⑧修道士ローレンス、⑨ジュリエットの墓の前のロメオ、の9曲が演奏されました

全曲を聴いて特に素晴らしいと思ったのは、ホルン首席の高橋臣宣、フルート首席の斎藤和志、オーボエ首席の加瀬孝宏、クラリネット首席のアレッサンドロ・べヴェラリといった面々です 弦楽器では、「別れの前のロメオとジュリエット」におけるヴィオラ首席の須田祥子のソロが心に沁みました また、「修道士ローレンス」におけるヴィオラ、チェロ、コントラバスの低音楽器によるアンサンブルは見事で、この3つの楽器を右サイドに集めた意図が生かされました

バッティスト―二は終始 エネルギッシュな指揮で東京フィルの楽団員から持てる力をすべて引き出しました

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中山七里著「TAS 特別師弟捜査員」を読む ~ 学園の演劇部のメンバーが相次いで死んだ理由は?・・・まさかのどんでん返しが待っている

2021年05月13日 07時18分30秒 | 日記

13日(木)。緊急事態宣言が出ていたからというわけではないのですが、この2か月近く地元の喫茶店に入ることがありませんでした 昨日、久しぶりに地元の行きつけのSカフェに行き、ホットコーヒーMサイズを注文したら360円と言われビックリしました つい2か月前は290円(税別)でした。料金が消費税込みの総額表示になったのを機に、どさくさに紛れて値上げしたに違いありません こうなったら、他の喫茶店も利用してみてコスパが良いところに変えようと思います

娘の出勤が再開しました 緊急事態宣言下でデパートは「生活必需品」以外の売り場を休業していましたが、池袋のTデパートは12日から、これまでの「生鮮食料品」売り場に加え、化粧品、婦人雑貨、リビング用品売り場の営業も再開しました。娘はリビング用品を扱う売り場に勤務しているので通常ローテに戻りました 非正規なので働かなければ給料は出ません。コロナ感染に気を付けて頑張ってほしいと思います

ということで、わが家に来てから今日で2315日目を迎え、日本の新型コロナウイルスの感染状況を「さざ波」としたうえで「これで五輪中止とかいうと笑笑」とした自身のツイートについて、インターネット上で批判が噴出した問題について、内閣官房参与の高橋洋一・嘉悦大教授が11日、「世界の中で日本の状況を客観的に分析するのがモットーなので、それに支障が出るような価値観を含む用語は使わないようにします」と釈明の投稿をした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     内閣官房参与の発言は「さざ波」だとしても 影響力は「大波」だと自覚すべきだ!

 

         

 

昨日、夕食に娘が購入してきた上海小籠包専門店「鵬天閣」の小籠包と、味の素の「しょうが餃子」を焼いて、「生野菜サラダ」と「豆腐とワカメの味噌汁」を作りました 餃子は焦げているように見えますが、焦げています 小籠包は肉汁たっぷりで美味しかったです

 

     

 

         

 

中山七里著「TAS  特別師弟捜査員」(集英社文庫)を読み終わりました 中山七里は1961年、岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、小説家デビュー 音楽を題材にした岬洋介シリーズや、時事問題をテーマとした社会派小説まで幅広く手掛けており、「中山七里は七人いる」と言われるほど、次々と新作を発表している

帰宅部の高梨慎也は、学園一の美少女・雨宮楓から「ねえ、慎也くん、放課後ヒマだったりする?」と思いもしない声をかけられる 慎也はドギマギしながら期待に胸を膨らませる しかし、楓はその後、校舎の4階から身を投げて死んでしまう 事件か事故か、自殺か他殺か・・・慎也は死の直前に楓から声をかけられたことから、何か意味があるはずだと確信し真相の究明に乗り出すことにする その後、楓が麻薬常習者だったという噂が広まる中、生徒たちは飛び降り自殺だと噂し、学校としての責任を回避したい校長は転落事故だと主張、マスコミは生徒を捉まえてインタビューし面白おかしく騒ぎ立てる そこに慎也の従兄弟であり刑事でもある葛城公彦が登場し、学園に教育実習生として乗り込み2人で潜入捜査を開始する 楓が演劇部の部長だったことから、慎也は入部して内部事情を探ることにする。やがて、演劇部の中から2人目の犠牲者が出る その後、演劇部の中の複雑な人間関係が浮き彫りになり、予想もしない展開が待ち受けていた

 

     

 

本書のタイトル「TAS  特別師弟捜査員」の「TAS」とは「TEACHER AND STUDENT SPECIAL INVESTIGATIONS」の最初の頭文字をとったものす

本書は「誰が どうして どのように」という謎解きの面白さに加えて、演劇部が文化祭に向けて取り組む舞台劇「奇跡の人」(ヘレンケラー)に取り組む慎也や他の部員たちの情熱も魅力的に描かれています そして、最後は中山七里”お約束の”どんでん返しが待っています

本書の解説をブックジャーナリストの内田剛氏が書いていますが、その冒頭を読むと驚きを禁じ得ません

「いま僕の目の前に12冊の本の山がある ハードカバーとソフトカバー取り混ぜた新作の単行本だ。積み上げて測れば30センチに迫ろうかという分量。合わせると3500ページを超えるボリュームだ。これが同じ作家でなおかつ2020年という1年間に書かれた作品とは しかも発行元がすべて異なるという離れ業。まさに前代未聞、空前絶後の仕事を繰り出す作家こそが、本書の著者である『中山七里』その人である

「中山七里は七人いる」と言われる所以です これからも単行本が次々と文庫化されていくと思いますが、発売をワクワクしながら待っています

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国立新美術館、東京国立博物館など本日から開館と思いきや / 工藤栄一監督「十三人の刺客」&「十一人の侍」を観る 〜 黒澤明「七人の侍」の影響を感じる作品:新文芸坐

2021年05月12日 07時19分01秒 | 日記

12日(水)。昨日の日経朝刊によると、独立行政法人国立美術館は10日、緊急事態宣言に伴い臨時休館している東京国立近代美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブ、京都国立近代美術館を12日から再開すると発表しました    また独立行政法人国立文化財機構は、同じく休館中の東京国立博物館と京都国立博物館が12日から開館すると発表しました    共通しているのは「国立」であることです

ところが、昨夜のNHKニュースによると、その後、文科省と東京都の話し合いの結果、上記の美術館や博物館は引き続き休館することになったと報道されました この裏には 菅 対 小池の見えざる冷戦がありますね

ということで、わが家に来てから今日で2314日目を迎え、中国国家統計局が11日に発表した国勢調査(2020年実施)結果によると、香港、マカオ、台湾を除く総人口は14億1177万8724人で、高齢者が10年で6割増えた一方、20年の出生数は約1200万人と前年比2割近く減少し、少子高齢化が進んだ  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     習政権はこれだけ多くの国民の胃袋を満たすために 領海侵犯を正当化するわけか!

 

         

 

昨日、夕食に「サバの塩焼き」「マグロの山掛け」「生野菜とツナのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 青魚を食べなければいけませんね

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐で工藤栄一監督「十三人の刺客」と「十一人の侍」の2本立てを観ました

「十三人の刺客」は工藤栄一監督による1963年製作映画(モノクロ・125分)です

 

     

 

「十一人の侍」は工藤栄一監督による1967年製作映画(モノクロ・100分)です

 

     

 

この2つの映画に共通するのは、血も涙もない暴君を暗殺するために集められた13人(11人)の侍たちが死闘を繰り広げて目的を果たすまでを描いているところです 「十三人の刺客」では大名行列を木曽山中の宿場町に追い込んで退路を塞ぎ、挟み打ちにします 「十一人の侍」では視界の悪い土砂降りの雨の中を襲いかかります この2本を観て思うのは、1954年公開の黒澤明監督「七人の侍」の影響です 少数で多数に立ち向かうため、自分たちに有利な場所におびき寄せ、挟み打ちにして退路を断つというやり方は、まさに「七人の侍」の戦法です

両作品とも音楽を「ゴジラ」の伊福部昭が手掛けていますが、冒頭のタイトルでは笛と鼓による「能」の音楽を使ったり、劇中では三味線に主人公の心境を語らせたりと、独特の表現を駆使しています

両作品とも斬り合いが30分くらい続くので、つくづくモノクロで良かったと思います

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