人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「TAS 特別師弟捜査員」を読む ~ 学園の演劇部のメンバーが相次いで死んだ理由は?・・・まさかのどんでん返しが待っている

2021年05月13日 07時18分30秒 | 日記

13日(木)。緊急事態宣言が出ていたからというわけではないのですが、この2か月近く地元の喫茶店に入ることがありませんでした 昨日、久しぶりに地元の行きつけのSカフェに行き、ホットコーヒーMサイズを注文したら360円と言われビックリしました つい2か月前は290円(税別)でした。料金が消費税込みの総額表示になったのを機に、どさくさに紛れて値上げしたに違いありません こうなったら、他の喫茶店も利用してみてコスパが良いところに変えようと思います

娘の出勤が再開しました 緊急事態宣言下でデパートは「生活必需品」以外の売り場を休業していましたが、池袋のTデパートは12日から、これまでの「生鮮食料品」売り場に加え、化粧品、婦人雑貨、リビング用品売り場の営業も再開しました。娘はリビング用品を扱う売り場に勤務しているので通常ローテに戻りました 非正規なので働かなければ給料は出ません。コロナ感染に気を付けて頑張ってほしいと思います

ということで、わが家に来てから今日で2315日目を迎え、日本の新型コロナウイルスの感染状況を「さざ波」としたうえで「これで五輪中止とかいうと笑笑」とした自身のツイートについて、インターネット上で批判が噴出した問題について、内閣官房参与の高橋洋一・嘉悦大教授が11日、「世界の中で日本の状況を客観的に分析するのがモットーなので、それに支障が出るような価値観を含む用語は使わないようにします」と釈明の投稿をした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     内閣官房参与の発言は「さざ波」だとしても 影響力は「大波」だと自覚すべきだ!

 

         

 

昨日、夕食に娘が購入してきた上海小籠包専門店「鵬天閣」の小籠包と、味の素の「しょうが餃子」を焼いて、「生野菜サラダ」と「豆腐とワカメの味噌汁」を作りました 餃子は焦げているように見えますが、焦げています 小籠包は肉汁たっぷりで美味しかったです

 

     

 

         

 

中山七里著「TAS  特別師弟捜査員」(集英社文庫)を読み終わりました 中山七里は1961年、岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、小説家デビュー 音楽を題材にした岬洋介シリーズや、時事問題をテーマとした社会派小説まで幅広く手掛けており、「中山七里は七人いる」と言われるほど、次々と新作を発表している

帰宅部の高梨慎也は、学園一の美少女・雨宮楓から「ねえ、慎也くん、放課後ヒマだったりする?」と思いもしない声をかけられる 慎也はドギマギしながら期待に胸を膨らませる しかし、楓はその後、校舎の4階から身を投げて死んでしまう 事件か事故か、自殺か他殺か・・・慎也は死の直前に楓から声をかけられたことから、何か意味があるはずだと確信し真相の究明に乗り出すことにする その後、楓が麻薬常習者だったという噂が広まる中、生徒たちは飛び降り自殺だと噂し、学校としての責任を回避したい校長は転落事故だと主張、マスコミは生徒を捉まえてインタビューし面白おかしく騒ぎ立てる そこに慎也の従兄弟であり刑事でもある葛城公彦が登場し、学園に教育実習生として乗り込み2人で潜入捜査を開始する 楓が演劇部の部長だったことから、慎也は入部して内部事情を探ることにする。やがて、演劇部の中から2人目の犠牲者が出る その後、演劇部の中の複雑な人間関係が浮き彫りになり、予想もしない展開が待ち受けていた

 

     

 

本書のタイトル「TAS  特別師弟捜査員」の「TAS」とは「TEACHER AND STUDENT SPECIAL INVESTIGATIONS」の最初の頭文字をとったものす

本書は「誰が どうして どのように」という謎解きの面白さに加えて、演劇部が文化祭に向けて取り組む舞台劇「奇跡の人」(ヘレンケラー)に取り組む慎也や他の部員たちの情熱も魅力的に描かれています そして、最後は中山七里”お約束の”どんでん返しが待っています

本書の解説をブックジャーナリストの内田剛氏が書いていますが、その冒頭を読むと驚きを禁じ得ません

「いま僕の目の前に12冊の本の山がある ハードカバーとソフトカバー取り混ぜた新作の単行本だ。積み上げて測れば30センチに迫ろうかという分量。合わせると3500ページを超えるボリュームだ。これが同じ作家でなおかつ2020年という1年間に書かれた作品とは しかも発行元がすべて異なるという離れ業。まさに前代未聞、空前絶後の仕事を繰り出す作家こそが、本書の著者である『中山七里』その人である

「中山七里は七人いる」と言われる所以です これからも単行本が次々と文庫化されていくと思いますが、発売をワクワクしながら待っています

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