人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」でモーツアルト「交響曲第41番」、J.シュトラウス:ワルツ「南国のバラ」他を聴く~踊る第2ヴァイオリン、安藤赴美子のソプラノも

2018年04月03日 07時47分55秒 | 日記

3日(火)。わが家に来てから今日で1280日目を迎え、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が平壌で1日に行われた韓国芸術団の公演を鑑賞し、公演後に歌手らと記念撮影した際に「南側が『春が来た』という公演をしたから、秋には『秋が来た』という公演をソウルでしよう」と提案した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      「秋が来た」の前に「飽きがきた」とならないことを 平壌心で祈るばかりです

 

         

 

昨日、夕食に「生姜焼き」「生野菜と生ハムのサラダ」「ウィンナ、レタス、トマトのスープ」を作りました

 

     

 

          

 

昨夕、初台の東京オペラシティコンサートホールで「トヨタ・マスターズ・プレイヤーズ、ウィーン」のコンサートを聴きました 「トヨタ・マスターズ・プレイヤーズ、ウィーン」は、日本公演のためだけに特別に編成された少数精鋭室内オーケストラです ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フィルのメンバーを中心にヨーロッパ各地で活躍するアーティストも加えた30名で編成され、ウィーン・フィルのコンマス、フォルクハルト・シュトイデが芸術監督を務め、指揮者なしで演奏します

プログラムの第1部は①モーツアルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲、②同:「同」より「愛の神よ、安らぎをお与えください」、「楽しい思い出はどこへ」、③同:「ドン・ジョバンニ」より「あの恩知らずは私を裏切り」、④同「交響曲第41番ハ長調”ジュピター”K.551」で、第2部は①J.シュトラウス2世:喜歌劇「くるまば草」序曲、②同:「こうもり」より「公爵様、あなたのようなお方は」、③ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「女心」、④J.シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」よりチャルダッシュ「ふるさとの調べよ」、⑤同:ワルツ「南国のバラ」、⑥レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」より「ヴィリアの歌」、⑦ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ「憂いもなく」となっています 歌劇・喜歌劇のソプラノ独唱は安藤赴美子、コンマスはフォルクハルト・シュトイデです

このコンサートは毎年楽しみにしている公演で、最初のうちはサントリーホールで開催されていたのですが、何らかの理由で東京オペラシティコンサートホールに移されました 個人的にはサントリーホールで演奏してくれた方が嬉しいです

 

     

 

自席は1階19列13番、センターブロック左から3つ目です。会場は9割近く埋まっているでしょうか

30人のメンバーが配置に着きます。弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です 管楽器を含めて毎年お馴染みの顔ぶれで親しみを感じます

シュトイデの合図で1曲目のモーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲が開始されます ひと言でいうと「引き締まった演奏」です。メリハリを効かせてテンポよく進めます

ここで、淡いブルーの衣装に身を包まれた安藤赴美子が登場します あれっと思ったのは顔・髪型・全体の雰囲気がソプラノの森麻季によく似ているのです 最初に「フィガロの結婚」第2幕冒頭の伯爵夫人のカヴァティーナ「愛の神よ、安らぎをお与えください」を、次に第3幕のレチタティーヴォとアリア「楽しい思い出はどこへ」を、次いで「ドン・ジョバンニ」からドンナ・エルヴィーラのアリア「あの恩知らずは私を裏切り」を歌いました 声も美しく声量も申し分ないのですが、ちょっと硬い感じがします。緊張感のせいでしょうか

前半のプログラム最後は「交響曲第41番ハ長調”ジュピター”K.551」です 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「モルト・アレグロ」の4楽章から成ります シュトイデの合図で第1楽章に入りますが、「これがたった30人による演奏なのか」と驚くほど迫力と集中力に満ちた演奏です

むかし むかし そのむかし、モーツアルトの「交響曲第1番K.16」をカール・べーム指揮ベルリン・フィルのLPレコードで初めて聴いた時、第41番の第4楽章冒頭の「ド・レ・ファ・ミ」のいわゆる「ジュピター音型」が現れてビックリしたことを思い出しました   交響曲の最初と最後の作品で同じ音型を使う・・・・こういう手法を世間では「天才の為せる業」と言います


     

 

休憩後の第2部の最初はJ.シュトラウス2世:喜歌劇「くるまば草」序曲です ハーブの一種であるくるまば草で香りづけしたワインが巻き起こすコメディの序曲なので、楽しいこと限りない曲です プログラム・ノートの「シュトラウス2世このとき70歳」という解説を見てのけ反りました こういう曲を演奏する時のウィーン・フィルを中心とするメンバーの表情は生き生きとしていて、それが演奏に表れています

次に真っ赤なドレスに”お色直し”した艶やかな安藤赴美子が登場し、シュトラウスの喜歌劇「こうもり」からオルガという名の女優に扮したアデーレのアリア「公爵様、あなたのようなお方は」を歌います これは、オルガ(=アデーレ)に「わが屋敷のお手伝いに似ている」と言ったアイゼンシュタイン侯爵を軽くいなす歌ですが、抜け目ないお手伝いの心情が良く歌われていました

次いで、オケによりヨハン・シュトラウス2世の弟・ヨーゼフ・シュトラウスのポルカ・マズルカ「女心」が演奏されました 曲を聴いただけでは、なぜこの曲が「女心」という題名なのか分かりませんが、理屈はともかく、演奏する彼らにとっては”まかせとけ”というノリのいい曲です

次に、仮面舞踏会用のアイ・マスクを付けた安藤赴美子が登場し、J.シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」からアイゼンシュタインの妻ロザリンデのチャルダッシュ「ふるさとの調べよ」が歌われます これは歌う方もバックで演奏する方もノリノリです

次いで、オケによりヨハン・シュトラウス2世のワルツ「南国のバラ」が演奏されました ウィンナ・ワルツを演奏する時の彼らは「音楽が生きがい」みたいな表情で演奏します 彼らだったら楽譜を見なくても演奏できるのではないかと思うほど何度も繰り返し演奏していることでしょう 第2ヴァイオリンなどは腰を浮かせて踊らんばかりの躍動感で演奏します

次に、安藤赴美子が再登場し、レハールの喜歌劇「メリー・ウィドウ」から未亡人ハンナのアリア「ヴィリアの歌」を歌います この曲が彼女の最後の歌ということもあって、大きな拍手とブラボーが寄せられました 前半こそ硬い表情だった安藤赴美子も後半はリラックスして本領を発揮しました

最後にオケによってヨーゼフ・シュトラウスのポルカ「憂いもなく」が超高速テンポで演奏されましたが、途中で楽員が全員で「ハ ハ ハ ハ」と発声し、最後に「ハッ」と発声して曲を閉じたので、聴衆の熱気により会場の温度が2度上昇しました

コントラバス奏者が日本語で「これからヨハン・シュトラウスの『トリッチ・トラッチ・ポルカ』を演奏します これでおしまいです」と言って笑いを誘い、高速テンポでポルカを演奏し会場割れんばかりの拍手を誘いました

このコンサートは毎年聴いていますが、ハズレがありません 聴くたびに「ホンモノだ」と感動を覚えます。今回も十二分に楽しむことが出来ました

 

     

 

ところで、プログラム冊子に次のようなお知らせが載っていました

 

     

 

ということで、シールが貼ってあったので、CDをゲットしました 内容は2000年の第1回目のコンサートのうち4月27日に札幌で開かれた公演の録音で、オール・モーツアルト・プログラムです あとでゆっくり聴いてみようと思います

 

     

     

コメント
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