人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アルゲリッチ秋の公演キャンセル~新国立オペラ出演のキザールも

2011年09月30日 17時58分31秒 | 日記

30日(金)その2.今日の朝日朝刊「案内広告欄」に「マルタ・アルゲリッチ来日中止のお知らせ」(KAJIMOTO)と「キーシン・バースデー・コンサート”曲目変更”」(ジャパン・アーツ)のお知らせが載っていました.

前者は10月15日すみだトリフォニーホール,10月19,20日紀尾井ホールでの公演に出演が予定されていたマルタ・アルゲリッチが”健康上の理由により”来日が不可能になった,という内容 後者は10月10日サントリーホールの表記公演に出演予定のアルゲリッチが来日不可能になったため曲目を変更するという内容.いずれも払い戻しには応じるとのことです


アルゲリッチは昨年11月に新日本フィルと共演したショパンとシューマンのピアノ協奏曲のライブ録音CD(下の写真左)の印税収入を被災者支援のために寄付するなど,日本に対して理解のあるアーティストです.福島原発を恐れて来日中止を決断したのではないと思います.本当に健康上の理由なのでしょう 彼女には昔から”キャンセル魔”のあだ名が付いているくらいなので,ある程度のリスクを見込んでチケットを買った人も少なくないかもしれませんね

幸か不幸か,上記のチケットは買っていませんでした.と言うよりも,前売り開始日に紀尾井ホールでの室内楽のチケットを買いに行ったのですが,すでに売り切れていたのです 今となってはチケットを買った人に同情します.ほとんどの人がアルゲリッチを聴くために買ったのだと思いますので.

「ああ,かわいそうに」と思っている矢先に,新国立劇場からハガキが・・・・・・嫌な予感を抱いて文面を見ると「2011/2012シーズン オペラ「イル・トロヴァトーレ」出演者変更のお知らせ」とあります.キター レオノーラ役のキザールが,9月4日から来日して稽古に参加していたが,その後の体調不良により出演できなくなった,というのです 代わってグルジア生まれのタマール・イヴェーリが出演するとのこと.彼女は2009年に新国立オペラのヴェルディ「オテロ」公演でデズデーモナを歌ったのを聴いています.かなりいい印象を持っているので期待したいと思います.ただ,キザールを聴くのは初めてだったので,今回聴けないのはやっぱり残念です

      

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今日はモーツアルトの歌劇「魔笛」初演の日

2011年09月30日 06時30分44秒 | 日記

30日(金).早いもので9月も今日で終わり。今月は結局14回コンサートに通いました。はっきり言って身体がしんどいです どうしてこう無節操に予定を入れてしまうんでしょうかねぇ。我ながら呆れてしまいます。ただ、聴きたいコンサートって結構続いたりするんですよ。もちろん言い訳ですけどね

 閑話休題 

昨日、ビル管理者の集まりで、桜田門の警視庁本部を見学しました。警視庁は東京都公安委員会の管理下にある組織です。ビデオで警視庁の組織や活動を観た後、110番通報を受信する「通信指令センター」をガラス越しに見学しました 300人の交代制で受信しているとのことで、見学した時は50人位の担当者がスタンバイ、受信していました

パネルにこの一両日の110番通報件数が表示されていましたが、前日の本部での受信は3714件、この日の受信は1927件(午後3時頃現在)になっていました。多摩での受信を含めると前日は5000件弱にも達していました 案内係の女性の説明によると、通報の3分の1は家庭内トラブルの相談など、事件・事故とは関係のない内容だとのことでした。警察も暇ではありません。やたら110番通報をするのはお互いに避けましょう. 警視庁の見学は申し込めばだれでも出来ます.興味のある向きはホームページをご覧になってください.

[写真は警視庁のパンフレットから”通信指令センター”]

              

  再び、閑話休題  

今日はモーツアルトの歌劇「魔笛」が作曲者自身の指揮によって初演された日です.今からちょうど220年前の1791年9月30日のこと.モーツアルトはこの年の12月5日に死去していますので今年は没後220年ということになります

モーツアルト最後の歌劇である「魔笛」はモーツアルトの友人で台本作者のシカネーダーの依頼によって作曲されました.当時シカネーダーはウィーンで劇場を経営していて,そこで上演するために依頼したものです.初演ではシカネーダーがパパゲーノに扮し,モーツアルトの義妹(妻コンスタンツェの妹)ヨゼファ・ホーファーが夜の女王を歌いました。 映画「アマデウス」ではモーツアルトが指揮をしながらチェンバロも弾いていました

コロラチューラ・ソプラノで歌われる「夜の女王のアリア」は大好きです。かつてはエディタ・グルベローヴァが一世を風靡しました。最近では映画「メト・オペラ・ライブビューイング」で観た2006年のメトロポリタン歌劇場の「魔笛」で歌っていたソプラノ歌手が、迫真の演技力とともに印象に残っています 日本では新国立劇場で歌った安井陽子さんが無理のない気持ちの良い歌唱を聴かせてくれました

お勧めCDはオットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア・オーケストラによる1964年の録音です.タミーノ=ニコライ・ゲッダ,パミーナ=グンドラ・ヤノヴィッツ,パパゲーノ=ワルター・ベリー,夜の女王=ルチア・ポップ,ザラストロ=ゴットロープ・フリックといった錚々たるメンバーです オット―・クレンぺラーという指揮者はベートーヴェン、ブラームス、マーラーなどの交響曲を指揮してもいいし、魔笛のようなオペラを指揮してもいいし、古今の名協奏曲の伴奏をつけてもいいし、何をやっても素晴らしい演奏を聴かせてくれます

   

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