「ここだけの話なんだけど、最近毎日のように女のコに告白されるんだよね。しかも毎日同じコに。いや、ストーカーとかそんなんじゃないとは思うんだけどさ。うん。ていうか有名人なんだよ彼女。もうびっくりだよ。これすごくね?オレすごくね? あぁ、モテるってつらいわ。
え?
ああ、でも彼女、オレのタイプじゃないんだよね。申し訳ないんだけど。彼女いつもオレに『あなたのこと、だーい好きだから!』っていうんだ。毎日のようにだぜ。ひどい時だと一日に何回も。いや、気持ちはうれしいんだけどね、少しはオレの話も聞いてくれって思う訳よ。
ふ・・・まったく、オレはどうしたらいい!?」
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『それCMだろ。長澤まさみ』
俊輔はそう言いかけたが、黙っていることにした。こいつの話に合わせるのは面倒だ。
こいつは先月の21日を最後に、どこかへ行方をくらましていた。どうせ生きているのが煩わしくなったからだとか、到底自分には理解できない種類の理由でも作り上げて、勝手に消えたのだろう。
こいつの行方不明については、まるで他人事のように感じていたが、事実こいつは他人なのだとも彼は思う。いまさらノコノコと戻って来られても、然したる感慨も湧かない。むしろ今となっては目障りだ。こいつのくだらない話も、もう聞きたくない。
『今がチャンスだ』
俊輔はジャケットの内側からおもむろに銃を取り出し、銃口をヤツに向けた。
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突然銃を突きつけられた。
「あ、やばっ」
昨日のメモの最後の言葉は一体何に使うものだったのか。それは今日この時のための言葉だった。僕は最後の最後になってようやく思い出したけれど、それも今となってはどうでもいいことになってしまった。めそ。
俊輔が引き金を引くのが見えた。
え?
ああ、でも彼女、オレのタイプじゃないんだよね。申し訳ないんだけど。彼女いつもオレに『あなたのこと、だーい好きだから!』っていうんだ。毎日のようにだぜ。ひどい時だと一日に何回も。いや、気持ちはうれしいんだけどね、少しはオレの話も聞いてくれって思う訳よ。
ふ・・・まったく、オレはどうしたらいい!?」
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『それCMだろ。長澤まさみ』
俊輔はそう言いかけたが、黙っていることにした。こいつの話に合わせるのは面倒だ。
こいつは先月の21日を最後に、どこかへ行方をくらましていた。どうせ生きているのが煩わしくなったからだとか、到底自分には理解できない種類の理由でも作り上げて、勝手に消えたのだろう。
こいつの行方不明については、まるで他人事のように感じていたが、事実こいつは他人なのだとも彼は思う。いまさらノコノコと戻って来られても、然したる感慨も湧かない。むしろ今となっては目障りだ。こいつのくだらない話も、もう聞きたくない。
『今がチャンスだ』
俊輔はジャケットの内側からおもむろに銃を取り出し、銃口をヤツに向けた。
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突然銃を突きつけられた。
「あ、やばっ」
昨日のメモの最後の言葉は一体何に使うものだったのか。それは今日この時のための言葉だった。僕は最後の最後になってようやく思い出したけれど、それも今となってはどうでもいいことになってしまった。めそ。
俊輔が引き金を引くのが見えた。