岡山で途中下車。
広く芝が使われている。日本庭園ってのは、木や苔のイメージが強くて、ここのように大部分が芝で覆われているのは珍しい気がした。
…あえて言おう。
私は今まで、47都道府県のうち46個に行ったことがあって、残すは宮崎県のみ、そうここに書いてきた。だがしかし、なんと岡山県については観光らしい観光をしたことがないのだ。
その昔、兵庫県某所に住んでいたとき。職場の先輩に連れられて岡山までドライブに行ったことがあるんだけど、助手席の窓から岡山城がチラッと見えた、そんな記憶しかない。クルマから降りたのも、昼ご飯で吉野家に立ち寄ったときだけ。
その後も、電車の乗換え待ちの時間に駅周辺を少し歩いた程度で、やはり観光らしい観光はしてこなかったのだ。
…岡山か、ざっと数えただけでも7回は来てるはずなんだけどな。なんと言うか、電車の乗換駅のイメージなんだよな。
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…と言う訳で、岡山後楽園に行ってきた。
広く芝が使われている。日本庭園ってのは、木や苔のイメージが強くて、ここのように大部分が芝で覆われているのは珍しい気がした。
また、見る場所によって雰囲気が大きくかわるのも面白かった。里山の風景(庭園内に田や畑がある。茶畑もある)、森林の中の風景、もちろん趣向を凝らした池やせせらぎなどの特別な風景もある。小さな神社まである。
また、敢えて自然っぽさ(あるがままの姿)を利用したり、一方で敢えて不自然さを取り入れたり…そういう意図を随所に感じた。これがワビサビの世界なのかと、にわかに理解した。
ユーザーインターフェースだけを考えれば、それは絶対に違うだろう!というような部分が多い一方で、そこに美しさを感じる不思議。
川を渡るための石の間隔が不揃いだったり直線的でなかったり。道が不自然に歪んでいたり。橋だって真っ直ぐではない。でも、それらが作り出す風景は美しいのだ。
今回の旅でいちばん感動した。
直線で作る平行や直角、計算し尽くされた曲線…それらが作り出す人工的な美しさだけでは、絶対に辿り着けない境地だ。
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これで日本三大庭園も制覇したことになるけど、
私は後楽園がいちばん好きかな…。
私は後楽園がいちばん好きかな…。
ちなみに岡山城はリニューアル工事中で、中には入れなかった。
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これにて旅行記は終わり。
お付き合いありがとうございました。