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諏訪社

2011年06月09日 | あそび場

こころ号に乗って、越後湯沢温泉街のはずれにある諏訪社に行ってきました。

ここは、川端康成先生の小説「雪国」に登場する神社です。

東京に妻子のいる主人公の島村は時々この温泉にやってきては

芸子の駒子と人目を忍んでデートを楽しむシーンが描かれています。

 

樹齢400年のご神木の下の平らな石に座って駒子が言います。

「ここが一等涼しいの。夏でも冷たい風があたりますわよ。」

本当にここは夏でも風が通るところです。

 

二人で話をしながら、島村はご神木を見上げると・・・

「恐ろしい神の武器のようであった」とこの木を表現しています。

やましい事をしているから島村の目には

神さまの武器のように見えたのだろうと私は思いました。

が、やましい事がなくても、やはり何となく迫力があり、恐ろしさも感じられる

ご神木なのかもしれません。

 

最近、川端康成先生の小説「雪国」はまんが本になって出版されていますが

やはり、川端文学の素晴らしいのは

絵がなくても情景が思い浮かぶような情景の描写の素晴らしさ

かなと思いました。