tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

性差別と女性蔑視、日本の現状

2019年01月21日 | 日記

 これは今朝(1/21)のNHKマイあさラジオ「社会の見方・私の視点」で三浦まり(上智大法学部教授)氏が語っていたテーマです。先般、日退教の男女共生委員会(※今後は「ジェンダー平等委員会」と名称変更)に参加したことから、このようなテーマ「性差別と女性蔑視、日本の現状」など、ジェンダーに拘わる内容に敏感になってきました。(番組の放送分はNHKオンラインで2/18まで聴くことが出来ます。)

 今回、このようなテーマが取り上げられるに至った理由の1つには、先の医科大入試における女性差別による不正操作の問題やジェンダーギャップ指数のランキング順位のことなどがあるかもしれません。特に、世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数のランキングで日本は149カ国中110位とか、世界の中で日本は男女格差がとても大きい国なのです。

 これまでも、社会における女性差別のニュースが時々見受けられますが、その都度話題を呼ぶのですが、なかなか改善が進まないというところでしょうか・・・。三浦氏は、「社会が差別に鈍感になってしまっている」ことが問題を潜伏させていると指摘しています。だから、「問題が表面化したときに気付いて変えていくしかない」と語っていました。

 思い出すことがあります。それは先般読んだ本「あなたに伝えたい政治の話※三浦瑠麗(国際政治学者:東大政策ビジョン研究センター講師)著」の中で、少子化対策について論じられていた内容のこと。

 その本(「アベノミクスを採点する」の章)では「少子化対策が進展してこなかった最大の要因は、政治における女性の地位が低かったから」とずばり指摘しています。賛同出来る指摘でした。関連してもう一つ三浦瑠麗氏が指摘していたことは、今後の大きな課題ではないかと個人的に思っています。

 それは「税制や年金における専業主婦優遇策」のことです。これは、「女性が労働市場に参入するインセンティブに影響を与える政策でした。」と指摘。まさにこのことによって女性の活躍に有形無形の制御が働いているのかもしれません。(この「専業主婦優遇策は、専業主婦世帯にとっては権利であり、政治的にも侵すべからざる既得権でした。」と指摘しています。)

 さらに、三浦瑠麗氏は以下のように続けていました。「少子化対策が効果を発揮してこなかった本質には、偏見と利権があります。偏見とは、男性が社会で働き、女性は家庭を守ることで出産から子育てを一手に担うべきという価値観です。」 なるほど・・・!?シルバー民主主義と揶揄されるような今日ですから、我々世代が積極的に偏見打破に努めていくことが大切なのかも・・・?と、思い始めています。(土)


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