tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

奸佞(かんねい)首相のマキャベリ的国家像

2020年09月29日 | 日記

 今日(9/29)配信された「サンデー毎日」に掲載されていた浜矩子(同志社大教授)氏の緊急寄稿が興味を惹きました。タイトルは「奸佞首相のマキャベリ的国家像」というもの。

 浜氏は、かつて「アベノミクス」を「アホノミクス」と徹底批判した安倍政権批判の代表格的な経済学者です。個人的には、いつも賛同を覚えるのです。

 今回、浜氏は菅首相を「奸佞(かんねい)」と呼んでいます。私は「腹黒」と呼んできました。2つは違う意味の言葉ですが、何だか共通部分があるように思えてきました。菅氏のように「たたき上げ」でのし上がるためには採らざるを得ない!?生き方だったのかもしれません。その意味で人の生き方としてあり得ることは否定しません。しかし、為政にあたる時にそのような生き方・姿勢がふさわしいとは思えないのです。

 記事では、菅氏の政治姿勢をマキャベリ的だと指摘し、菅氏の掲げる「自助、共助、公助」は弱者切り捨ての政治姿勢だと言い切っています。個人的にも、この言葉を菅氏が掲げた時には少々違和感がありました。もちろん、地方自治体が政策・施策を打ち出すときには構えとしての大事な原則になるでしょう。しかし、為政者が先頭にたって「自助」を一番に強調することで国民は一体どこまで自助努力をしなければならないのか不安になるのです。為政者から強調されると不安というか違和感をどうしても覚えてしまうのです。菅氏は「たたき上げの」強靱な人ですが、国民は皆そのように強い人ばかりではないはずです。浜氏が言うように「民主主義国家において、国家は国民に奉仕するために存在する」のです。菅氏自身も「国民のために働く内閣」を標榜するようですから期待したいのですが・・・。そういえば、昨日のNHKマイあさラジオのマイ!Bizで森永卓郎(経済アナリスト)氏が、菅首相は「弱肉強食」の思想を持っていると語っていたのを思い出しました。(土)

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿