にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『唄祭り赤城山』

2007年05月12日 | MOVIE
唄祭り赤城山 - goo 映画
唄祭り赤城山(1962年/東映)
監督:深田金之助
出演:近衛十四郎。品川隆二。北原しげみ。立川さゆり。

上州国定村の忠治の子分板割の浅太郎は、代官所の役人を斬ったことで長の旅に出ていた。祭り太鼓に今頃国定村でも祭りの時季だと村を懐かしむ浅太郎だったが、国定村では飢饉と代官の横暴に苦しむ村人の心やすめにと、忠治が私財を叩いて催した祭りさえも代官によって邪魔され、怒った忠治は代官所を襲い代官を斬り、子分たちと共に赤城山へと立てこもっていた。旅先でそのことを知り急ぎ赤城山へと駆け付けた浅太郎はそこで叔父勘助の裏切りを聞く。

「国定忠治」って話は知っているような、知らないような・・・。百姓思いのいい親分で、代官と戦って逃げ切れないということで赤城の山で子分たちと別れる。で、そこで終わりだと思ってたんですよ。赤城の山で終わりじゃないんですね。そっかこういうお話だったのかってすごく納得しながら楽しんで見ちゃいました(笑)。でもねぇ、劇中劇でよく演じられるのがこの「国定忠治」のこの赤城山の子分たちと別れるシーンだから、なんか見てて変だったなぁ。あまりにも有名すぎるもんだから、妙に芝居がかっちゃうんですよね。ここだけ(笑)。「生涯てめぇという強えぇ味方があったのだ」って・・・ねぇ。普通にしたら変だし、かといってこの芝居口調も・・・むずかしいとこだね。それでも今までまともにこのお芝居見たことなかったんで、面白かったな。しかもこれ「素浪人月影兵庫」の旦那と半次だし(笑)。「唄祭り」なんて頭についてて、一体なんだ?って話なんですが、劇中の歌が多いってことのようです。だからちょっぴりノリの軽い作品となってますが、ラストの捕り方に囲まれた忠治と浅太郎の斬り抜ける、大立ち回りのシーンはすごいですよ。こういうちょっぴり小粒っぽい作品でも、この時代の時代劇の殺陣のシーンは半端じゃないですね。

2007年5月6日 CATV