にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『魔術はささやく』

2005年06月02日 | BOOK
フッ・・・やはり読書な日々だ(笑)。
これで宮部作品は4作目。うん。やっぱ好きだわこの人の作品。
ただ、先日このブログのコメントで小説上の人物にはあまりムカつかないと書いたのですが、前言撤回(笑)。主人公守の同級生の三浦。今までの作品の中で一番ムカついた。どうもこういう単純ないじめっ子ってのはダメなようですねぇ。他者より優位に立ちたいというだけの理由が多分ダメなんでしょうねぇ。
この作品はなんだか理不尽で埋め尽くされてるような気がする(笑)。なんか世の中の・・・世間の人々の心理をついているなぁ。
宮部さんって人は常に人間ウォッチングをしてるんじゃないでしょうか?小説家ってみんなそうなんだろうけど、特にこの人の場合は、善意の人の奥に潜む悪意を透かしてみているような感じなんですよね。だから理不尽なんだけど腹がたつんじゃなくって、妙に胃の辺りが痛くなる(笑)。

しかしこうして立て続けに本を読むと、本代って結構かさむんですよねぇ。(^^;) だからと言って図書館で借りるとその借りている期間に読まなきゃいけないっていう義務感みたいなのが出てきてかえって読む気をなくしてしまうんですよ。
でもどうして本って値引きってのないんでしょ?何冊買ったら10%オフなんてのやってくれたっていいのに・・・