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今日の筆洗

2023年12月30日 | Weblog
昭和初期の新興俳句運動を担った渡辺白泉にラグビーを詠んだ、こんな句がある。<ラガー等(ら)の胴体重なり合へば冬>▼白泉が見たのはスクラムかそれとも相手の胴体をなぎ倒す強烈なタックルか。寒い中、選手の背中に立ち上る湯気まで浮かんでくるようだ。ラグビーはやはり厳冬が似合うと勝手なことを思う▼<重なり合へば>の冬にファンはリーグワンに大学選手権にと忙しかろう。加えて高校の全国大会も始まった。試合の行方が気になり、年の瀬はどうも仕事に集中しにくい▼全国高校ラグビーでの出来事が切なかった。1回戦、鳥取の倉吉東に勝った香川の高松北。見事な勝利にも2回戦出場を辞退した。不思議な話に聞こえるだろう。倉吉東戦で選手の1人が負傷し、必要な15人の選手をそろえられなくなった。頑張ったのに出られない。選手はどんなに悔しかったことか▼「少子化」というやるせない3文字が浮かんでくる。子どもの減少によってもはや全国大会出場レベルでさえ15人の選手をそろえるのは難しいのだろう。複数校で合同チームを組み、出場することも珍しくない。ラグビーに限るまい。野球、サッカーの人気スポーツにしても競技人口を大きく減らしている。野球の大谷さんが小学校にグラブを贈った背景でもある▼選手不足で胴体さえ重なり合わぬ<ラガー等>。そんな未来の冬を想像し凍える。