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今日の筆洗

2023年12月12日 | Weblog

少々、意地の悪い野球クイズを。「野球の神様、ベーブ・ルースが最後に着たユニホームはどこのチームのものか?」▼ボストン(現アトランタ)・ブレーブスと即答する博識な野球ファンもいるだろう。なるほどニューヨーク・ヤンキースで活躍したルースは現役最後の年、ブレーブスに所属している。だが不正解とする。意地の悪いと申し上げたはずだ。引退後に1年、あるチームでコーチを務めている。答えはブルックリン(現ロサンゼルス)・ドジャースとなる▼ルースと比較され続けてきた投打二刀流の大選手が、ルースと同じブルーのユニホームに袖を通す-とつい、こじつけたくなる。去就が注目された大谷翔平選手。選んだのは名門ドジャースだった▼契約金に肝をつぶす。10年で約1015億円。大リーグどころかプロスポーツ史上、最も高額な契約を岩手出身の若者が手にした。数字が大きすぎてうらやむ気にさえならない▼勝てる球団を選んだのだろう。11年連続プレーオフ出場のドジャースは申し分ないが、その分、プレッシャーは高いはずだ。どこか、おっとりした前球団のエンゼルスとは異なり、常に勝利を求められ、ファンの目も厳しい。そこで金額に見合った成績を残さなければ、歓声は罵声へと変わる▼1015億円は朗報にして試練。どう乗り越えるかオオタニさん。物語の新章が待ちきれない。