紀尾井坂、ニューオータニ美術館を予想よりちょっと早く訪問終了。さあ、では最後に何処へ行こう、で思い立ったのがこちら。
正直、ぐるっと2012Part2で訪問するタイミングでも同じ展示なのですが、後述の様に、楽しいイベント有りのファイナルとなりました。
今回のぐるっとパス2012Part1の最終日、最終訪問地にこちらを選んだのは永田町(=ニューオータニ)から近い、という理由でしたが、結果的には良かったです。
先ずは冒頭の写真にあるように同館は60周年記念一色。還暦のお祝い?ということでしょうか、入場料は無料。
まあ、当方はぐるっとパス保有なのですが、折角なので入口で写真撮影可のスティッカーを腕に貼ってもらっての入場となりました。
何時ものように、今回気に入った作品を写真で紹介していきます。
先ずは結城素明さんの「囀(さえずり)」。
この方、存じ上げませんでしたが、妙に気になる画でしたねえ…
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そして、ハウル・クレーの”花”シリーズの1点に、ブラックの「女のトルソ」。
後述のアンケートでも、今回の一押しコーナーとさせていただきました。
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よく展示されている作品ですが、今回は何故か眼に残りました。
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発色が良くないので、ご興味があれば同館HP、所蔵品アーカイブにあるそれが綺麗ですが、大好きな加山又造さんの「悲しき鹿」と、岩橋永遠さんの「蝕」です。
いずれも日本画の抽象とでもいった、素晴らしい作品でした。
この並びも今回の白眉だったか、と…
本ブログでは以前、庭園美術館見てで気になった菊池隆志さんの「室内」という作品を紹介していますが、この方はお父さん。
そして、2ヶ月前にはやはりこの常設(前回、今回(フロア違い)と出ています。)で契月さんの「名士弔葬」を紹介していますので、好みなのでしょう…
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今回最後の紹介となる作品、大理石で出来ているのは舟越保武さんの「アザレア」。
実は彼の作品は前週訪問したオペラシティ・ギャラリーでの収蔵品展(メインは北野武さん)で沢山拝見したのですが、そちらはブロンズ。
脳梗塞を患ってから右手が効かなくなり、力技である大理石彫刻が出来なくなった、とはその時の展示で知ったのですが、それ以前の作品はブロンズのそれと同系統のものだったんですねえ…
そして、今回不思議な、でも気になる造形作品を作り出す舟越桂さんがご子息であることを知りました。
2階に降りて、「写真の現在4」、5人の作家による展示に到着。行くかどうか迷っていつつ、行くならこのタイミング、と思っていたのはこの為です。
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中では有本伸也さんの新宿をモチーフにした作品群に魅かれました。
オールドファッシオンなプリント、でも(元々荒野よりはずっと馴染のある場所、ということもありますが)写し出された対象物にグッと引き付けられる感じが素敵でした。
写真はその時”お礼”ということで頂いた鉛筆ですが、そこにプリントされたデザインだけで、それぞれのオリジナルを思い付いてしまう自分に”大したもんだ”汗と感心しました。何のこっちゃ!
さて、MOMATファンに情報の共有化。
同館60周年記念サイトでお気に入りの収蔵品コンテストを実施中です。
何回でも投票できるそうでからご興味のある方は是非どうぞ。
え、私ですか…
はい、靉光さんの「眼のある風景」、福田平八郎さんの「雨」、そして、当ブログでも画像検索からのヒット抜群の新海竹太郎さんの「ゆあみ」を軸に攻める?予定です
最後の最後に備忘録。ぐるっとパスのパンフレットでは言及されていませんが、8月からのリノベーション前にもう一つ企画展があることを知りました。芳川霊華さんという日本画家だそうで、もう一度、足を運びましょう。
とまあ取り留めの無い紹介となった今回。ぐるっとパス効果としては通常の常設入場料420円が無料になった、とさせて頂き、計22,940円にてPart1終了しました。
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