さて、ぐるっとパス2012Part3も終了。
程なく始める予定のPart4までの間、未訪の美術館に行ってみましょう、と選んだのがこちら、原美術館。
隣のホテルラフォーレには研修で泊まったこともありますが、基本的にはソニーの人か近隣住民(お金持ちでしょうね…)以外には殆ど通る機会もない、東京山手線盲腸部分、という表現が適切なエリアにあります。
こちらも元々邸宅だったとか。
さあ、到着しましたよ。
現在の企画展はポルトガルの映画監督と彫刻家のコラボとか。
事前に同館HPで両名のインタビューを読んでおいて良かったなあ、と思いました。
基礎知識なしでいきなりこれ、はかなりキツカッタかと^^;
主に話しあったのは、展示会場となる原美術館のスペースが元邸宅であり、場所自体が持つ記憶だったといいます。 とのこと。そして、それに合わせたインスタレ―ションも創られた。
例えば、コスタ監督の場合、最近は登場人物(今回の場合、リスボン郊外の貧民窟に住む初老の男性)と語り合うアーカイビングに近い作品を創っているそうですが、今回もそれを場所に合わせて編集したものがありました。
というか、場所を踏まえてオーディエンスに(頭の中で)編集して見ろ、とのことのようです。
でもねえ、結構長尺なビデオで、しかも動きは少なく、話されるポルトガル語は分からなく、ですからなかなか共鳴するには至らなかったな
シャフェスも鑑賞者の反応を期待する、とのことでそれに”この場”が重要なのでしょう。
で、その鑑賞者としてはシャフェスの作品にはピンと来たかな
写真撮影OKのものもあったのでここに添付しますが、鉄にペイントを行った作品がそのスペース、光(と影)の中でどう見えたかお分かり頂けますでしょうか?
いずれ、この原美術館、そんなに大きくはない邸宅です。長閑にカフェでランチを楽しみつつ、がいい使い方かも…
1月30日には「レヴィ=ストロースの庭」や「パリを歩く」といった本の著者、港千尋さんが講演するそうですが、そんな空間と時間、思考の流れを見る人が解説するんだ、と妙に納得した展示でした。
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