秋の弥陀ヶ原とカルデラ展望 VOL.1からの続きです。
雲上の高原リゾート「弥陀ヶ原ホテル」で昼食を食べた後、ナチュラリストの方から、立山連峰の四季の写真をスライドで見せて頂きながら、説明を受けました。
富山の人の多くは、美しい弥陀ヶ原を堪能する事無く、車窓からさっと眺め、室堂バスターミナルーへ、向うそうです。
おまけに、室堂平には、みくりが池、地獄谷等、沢山見るところがあるのに、これまた一目散に雄山の頂上を目指すそうです。
確かに自分もそういう部分がありました。
日帰りで行こうとすると、どうしてもそういう行程になってしまうんですよね。
今回、こうして美しい弥陀ヶ原を堪能できた事は、本当に良かったと思います。
さて、午後からは、ラムサール条約に登録された、大日平のトレッキングです。
背の高い木は、少し紅葉が始まっています。
餓鬼田(池塘)があちこちに点在しています。
餓鬼田の中に、ほんの少し、稲らしきものがあります。
自分たちの影が写って、ちょっと見難いのですが・・・。
餓鬼が餓えをしのぐ為に、稲を植えるのですが、秋になっても稲は実らず、枯れてしまうのだそうです。
午前中は、殆ど、下ばかり見て歩いていたのですが、午後からは、ゆるやかな木道を歩くだけなので、景色を堪能する余裕があります。
3000m級の山々が屏風のように連なる、360度のパノラマビューに圧倒されます。
人間が造った余計なものが、殆ど目に入らない景色は、ここに来ないと得られないご馳走です。
少し雲が出てきた様です。
午前中に行った、松尾峠の方にも、かなり雲がかかっています。
「あれだけ雲があると、午後から松尾峠に行ってたら、立山カルデラを見る事が出来なかったかもね。」
のナチュラリストの言葉に、私達って、本当にラッキー。
ラルサール条約登録湿地の看板です。
登録部分は、看板のオレンジのところです。
今回は、ABCDの順路を辿って歩きました。
A地点から、ずっと美しい湿原が拡がっているのに、何故そこだけ区切って登録されているのか、ちょっと不思議です。
美しい景色を目に焼き付けながら、帰路に付きます。
所々、かなり笹が生い茂っています。
最後に、弘法のお地蔵様です。
これで、美しい弥陀ヶ原ともお別れです。
バスの中で、一緒行った友人と、「今度は紅葉真っ盛りの時にまた来ようね。」と誓い合いました。
土日で、紅葉真っ盛りとなると、年に1~2度しかありません。
その日が良いお天気になる確率を考えると、紅葉の弥陀ヶ原を堪能できる日は、なかなか来ないかもしれません。
定年になって、毎日が日曜日になれば、いつでも来れるけど、それまで足腰が元気でいられるかどうか・・・。