東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

秋インカレ決勝 レース報告

2023年10月05日 21時55分48秒 | 2023秋イン

お世話になっております。3年スナイプスキッパーの中静です。

 

先週末に行われた秋季関東インカレ決勝について振り返らさせていただきます。

 

 

スナイプ級

31308 西尾/三上 8-11-2-13 34点 3

31494 大野/柳澤 22-26-23-26 97点 22

31418 中静/神田 3-18-3-23 47点 6

 

1位 早稲田大学 109

2位 東京大学 178

3位 慶應義塾大学 216

4位 中央大学 217.3

5位 日本大学 226

6位 法政大学 248

 

 

 

 

秋イン2週間前、若干の不安を抱えていました。

いつも背中を追いかけてきた西尾さんと大野さんの両方が大怪我をしてしまったからです。

 

 

大野さんからの電話で秋インには間に合わないことを告げられた時は運命の残酷さを恨みました。同時に、絶対にここを突破して全日本に繋げようという気持ちになりました。

他の4年生のためにも、様々なことを犠牲にしてサポートしてくれる人達のためにも前を走らなければならない。

 

 

それから、部活中はもちろん、寝ている時もトイレ中もヨットのことだけを考える日々でした。

 

 

 

前日には近所の町中華で「いつもの」をいただき気合い十分。西尾さんは完全に復活し、控えには千田さんもいるということでもう不安はなくなっていました。

 

 

 

1日目は北風の軽風で1レース行われました。スタートでやや出遅れましたが振れに合わせてコースを引き、シングルでフィニッシュすることができました。この時点でチーム成績は3位。普通に落ち着いてやれば戦える実力がついてきていることを実感しました。

 

そしてノーレースとなった2レース目でほとんど強豪校がBFDとなる中、東大は一艇も引っかからないというアツイ展開に。明日次第で優勝もあるぞという期待感が漂う中、1日目は終了しました。

 

 

2日目も風が安定せず、午後に南風の軽風で1レースのみ成立しました。

ここで地獄を見ることになります。1上で3艇とも後ろを走っていました。気持ちの緩みがどこかにあったのかもしれません。そこからさらに自艇はゾーン内タックでプロテストされ2回転サルコウ、他2艇も圧倒的即ジャイロングの中ノージャイとなり絶望の見た目。

 

 

応援してくれる人達の顔が浮かび、申し訳ない気持ちになりました。しかし、前年度スナイプリーダーの大根田さんが去年ずっと言っていた言葉を思い出し、目の前の一艇一艇を抜くことに切り替えることができました。

 

なんとか粘りこの時点で1位の早稲田と19点差の2位。

 

 

最終日、南風順風の中、気合いを入れて出艇。

3Rでスタートを第1線で出ることができ3082位、3位フィニッシュできた時は感動しました。神田とがっちり握手を交わしました。

 

しかし、最終4Rで崩してしまい、結果は準優勝。

 

 

早稲田は強かった。どんな時も3艇ともスタートで前に出れているし、たとえ一上で後ろを走っても必ず這い上がってくるのを見て、まだまだ実力が及ばないと感じました。

ただ、東大スナイプも間違いなく強くなってきていることを実感できるレースでした。本レースで顕になった課題を克服し、全日本インカレでは優勝出来るよう精進して参ります。

 

 

最後になりますが、応援に駆けつけてくださったLBの皆様、保護者の皆様、ありがとうございました。観覧艇も数多く出していただき、皆様のご声援が力になりました。

そして、自分たちを支えてくれたサポートメンバー、マネージャーのみなさんも本当にありがとうございました。

小戸でもっといい景色を見られるように、一緒に走り切りましょう。

 

 

中静勇輝

 


Mission: Possible

2023年10月05日 10時55分06秒 | 2023秋イン

自己紹介以来のブログ執筆になります。お世話になっております、一年スナイプクルー(先日配属になりました)の荒井です。

まだレースのルールもおぼつかないような僕が秋イン決勝の振り返りをするなんて大変恐縮なのですが、フレッシュな目線からのブログだと思ってお付き合いくださいませ。

秋イン決勝の朝はどの日も応援団の大音量のエールから始まりました。東大もレース初日に応援部が来てくれました。レースには関係のない僕がテンション上がっちゃいましたね。と同時にその異様なハーバーの様子からひしひしと今大会の重要性を認識しました。

出艇時の一年生は観覧艇の人員を除いて船台回収or学連派遣(レース運営のお手伝い)に行きます。(1日目に観覧艇に乗らせていただきました。お世話になったLBの皆様、ありがとうございました。)

今回荒井は学連がなかったので、専ら船台回収をしました。やはりその時間も熱い応援がハーバー中に響き渡っていて、海上に出ていく先輩方が「トップガン」のカッチョいいトムクルーズのように、僕がトムクルーズを見送るカッチョいい作業員のような気でいました。船台回収をダッシュで終えて、東大ヨット部の旗がなびく赤灯台の根っこまで応援しにトムクルーズばりのダッシュをかましました。間に合いませんでした。

その後はずっとたまやでした。いつも通り、得点集計が行われるたまやは事務所2階のみんなの部屋(通称みん部屋)です。この部屋、なぜか東大で一杯で、部屋の雰囲気も当然東大ガンバレムード一色。東大専用控室みたいでした。あ、利用ルールは守ってますよ。念のため。そんなみん部屋の一年生にできることは「祈」、これに尽きます。今年の漢字だったらピースフルなメッセージ性に富んでて良いですね。でもたまやの「祈」はあんまピースフルじゃないです。ガチです。ガチで祈ってるから、Excelの前で海上からの連絡に思わず声を出して喜び、そしてガックリ落ち込む。

最終日にりょうすけに「西尾さんの一位回航が見たいなぁ」って言ったら、直後に海から西尾・三上艇の一上トップ回航の連絡が来ました。電話越しにヒャッハーしてる矢野さんと一緒に叫びたい気分でした。近くに歓談中のママ友集団がいなかったら僕も叫んでたかもしれないです。「祈」が少し役立ったのかなぁ。そうだと良いなぁ。こんなことを言っているとShimaセーリングに「お前、バカじゃねぇの?」って言われそうです。ごめん。西尾さんすごすぎです。

そんな祈りも最後は通じなくて、470・スナイプともに勝負のレース前にAPAに。自然は何が起こるか分からない。

先輩方の姿を見ていると、こういう先輩になりたいな、そう強く思います。スナイプは全日本を決めたけれど、自分たちもこんな風にイカした走りができるようになるんだろうか。俺もトムクルーズになれるのかな。とりあえず練習して、ヨットの勉強をするしかないです。どれだけ先輩に怒られようが何回沈をしようが動作ができるようにならないといけない。多分四年間は光のように過ぎ去っていきます。良い加減お客様気分から脱却しないとなんですよね。カスタマーサービスを受けられる期間はもう終わりです。

そしてもうすぐ六大戦が、何より11月には全日本があります。ひとまずサポートに全面集中です。このサポート期間に何ができるのか考えて、主体的に行動することがお客様気分脱却の良い契機になるんじゃないでしょうか。言わば試用期間です。先輩方が良い結果を出せるよう、そしてヨット部をクビにならないように頑張りたいと思います。ありがとござんした。

 

一年 スナイプチーム

トムクルーズ

 

いや流石に早すぎるって

 

一年 スナイプチーム

荒井太久


新入部生紹介2023 part.2 芝原夏輝

2023年10月03日 17時28分16秒 | 通常練習

 はじめまして、名実ともに涼真の心強い仲間になりたい芝原夏輝(文科二類1年クルーザー班)です。まずはじめに、途中入部した僕を温かく迎え入れ、現在進行形で指導してくださっている先輩方および同期のみんなに感謝します。期待にこたえられるように日々精進します。

 軽く自己紹介。もうディンギー班の中でもなっちゃんという呼び方が定着しているそうですね、親しみやすくて助かります。木藤と荒井とは同クラ。高校は静岡高校でずっと公立・共学だったので、中高一貫校出身者が多い東大生と話していると新鮮。静岡県が誇るものってなんでしょうね、静岡市以外をほとんど知らない僕にはわかりません。高校時代に水泳部に所属していたからといって、ロストしたものを潜水して取りにいってほしいという期待はしないでください、僕がロストしてしまっては本末転倒なので。現段階では、経済学部へ進学し、金融や会計、経営学を学びつつ、SEに関連した分野にも触れていきたいと思っています。今はCPA試験の準備とヨット、学業を3本柱として生活が回っている感じです。滞納金額や割り勘の計算をするたびに「さすがCPA」と言うのは恥ずかしいのでやめてください。よく考えて、小学校の算数です。オフのときはだいたい映画見てるか、美味しいもの目当てでどこかに出かけているかのいずれかです。あと20分で映画が始まるのでさっさと書き終えたい。

 入部動機は、何かに熱中したかったということが大きいかもしれません。まぁ、たまにはフローチャートを棄却して衝動的に決断するのもよいかと。同期がヨットの話を持ち掛けてくれたのはありがたかったです。もう少し口が堅ければ最高の親友です。入部した後、初遠征が全日本と知って驚きました。全日本の次は世界大会と聞いてさらに驚きました。この貴重な機会を生かして成長できたらなと。

 もう長期休暇が終わり、大学もまた活気を取り戻しつつありますが、引き続き11月の全日本に向けて、一回一回の練習でたくさんのものが得られるように励んでいこうと思います。

 それではまた。