東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

勝利の旗を 淡青の この空の下に

2023年09月19日 20時52分32秒 | 通常練習

平素よりお世話になっております。3年470クルーの山本航平です。なぜだかブログの担当が回って来ず、おそらく半年ぶりのブログということで、大分長いこと書きますが許してください。

(↑帽子は澤田とお揃い、というか澤田が寄せてきた。澤田は左手だけグリップつけててワロタ。右は新調したサングラスと新しくなったビブスをつけて満足そうな僕。左手が疼くのでテーピング😂)

 

9/16(土),9/17(日)に葉山沖にて開催された、第90回関東学生ヨット選手権予選の報告をさせていただきます。東京大学は、春季インカレにて470級がシード圏外となってしまったため、今回の予選は470級のみの出場となりました。以下リザルトです。

 

国際470級

 

4829 吉田/加藤 4-10-12-4-14-3 計47点 6位

4791 澤田/山本 7-9-13-3-3-2 計37点 3位

4692 成相/丸山 13-15-5-12-13-18 計76点 9位

 

合計160点 2位

まずはチームとしての振り返りからさせていただきます。僕たちが戦わなければいけないのは全日本の舞台であり、関東インカレはそのための一つの山場であるといえます。しかし、そこへ至るための切符は各クラス8枠しかなく、シード校がちょうど8校あることからも、予選上がりの時点で既に厳しい戦いであることが容易に予想できます。そのため、この予選はなんとしても一位で通過しなければならないと、皆考えていたはずです。しかし、蓋を開けてみると明海大学には足元にも及ばずほぼダブルスコアで負け、立教大学に関しても彼らの不慮の失格を除いて計算すると普通に負けていることになります。つまり実力は予選校の中で3位ということになると思います。すると、シード校の8校を足して考えると東大470は関東で11番目ということになり、なんということでしょう、春インカレと同じ順位です。どこからともなく「結局470チームは何も成長してねえな」という声が聞こえてくるのは僕だけでしょうか。自分も例外ではなく、レギュラーになった人たちは今一度、誰のおかげで綺麗な船に乗り練習できていて、また学校を代表してレースすることができているのかをよく考えて、一日一日、一点一点を大事にしなければならないとつくづく思います。秋インカレ決勝までに練習できる日はせいぜい2日くらいしかないですが、最後まで自分たちの可能性を信じて一緒に謙虚に全力で頑張りましょう。

 

(明海大学、圧巻でした。普段練習している水域が違うのでどんな練習をしているものかと気になり、彼らが頻繁に出している活動報告を見させていただきましたが、文字情報が圧倒的に少なく、暑い日は頻繁に海に一回転ダイブしていることくらいしか新しい情報は得れませんでした。滝沢ガレソに聞いても何も新しい情報は出てきませんでした。沈黙は金、森崎はウィン、って感じでしょうか。ただ、ホームページや公開されている動画などを見て印象的だったのは、明海大が陸上でのトレーニングを重要視していること、艇数が少ないながらもマークを使った練習を多用していそうなこと、練習量が多そうなことなどです。結局、陸では体を鍛え、海ではマークを使った練習を基礎として緊張感を高めて腕を磨く。これしかないんだと痛感しました。)

 

翻って、個人としてのレースの振り返りをさせていただきます。澤田と僕は春合宿からペアを組んで補欠艇として数ヶ月練習をしていたのですが、色々あって8月のフリートレースでの部内競争により二番艇4791に乗ることになりました。この船は僕が一年生の時に購入された船で、一昨年も去年も東大470のエースが乗った船なので、嬉しい反面荷が重くも感じました。それはそれはよく滑る船で、順風以上が吹けば船がかっ飛ぶのはもちろん、微軽風のロールタックですらロールで船が飛ぶ感覚があります。

(↑これはマイブームの卍ロールタック。手と足で卍を切る。トラピーズワイヤーでマストを振って風位から次のクローズ角まで船ごとかっ飛ばすイメージで。)この船に乗るからにはレースで結果を出さなきゃいけない、ということは常々澤田と話していました。予選での目標は平均点数5点。しかし、レース初日は惨憺たる結果でした。個人戦と七大学戦での計3回のリコールが頭をよぎり、スタートがあまり決まらなかったり、風の振れ幅が初夏から真夏にかけての南風とは異なり180度やそれよりさらに東に振った風が降りてきたり、風の入り方が浅くて自艇の後ろを切ってタックした船の方が伸びてしまうなど、あまり想定していなかったことが起きてそこへ対処できなかったことが主な原因だったと思います。また、3レース目は艇団の動きに遅れてシフトを有効に掴めず大きく順位を落としました。(初日のよかったところは、冷静にレースの盤面を見て、リーチングレグで良いポジション取りをして順位を立て直したことだと思います。)後がないと思い挑んだ二日目は全体として悪くない出来だったと思います。スタートで埋もれた第4、第5レースはスタート後落ち着いて2タックを入れてフレッシュで潮上の左海面に伸ばし、1日目で気づいた左の浅い風を得るために多少ポート艇の後ろを切りながらも有利な左振れの風を得るところまで出してからタックすることで立て直し、また第6レースは下ピンから例の左の良い風を掴むところまで出して返したら結構良い感じでした。(レース後の澤田の「91乗ってたらこれくらい走らないと」という言葉が印象に残っています。)二日目は3-3-2で終えることができ、個人成績もなんとか立て直して6レースで37点となり、目標の平均5点には届かずとも目のあてられる程度の成績にまとめられました。しかし、二日を通して明らかに課題となったのが二つあります。一つはスタートで、予選レベルのフリートでここまで手こずるのは明らかに実力不足でした。ライン把握をもっと正確に行い自信を持って加速できるように、またそれ以外にももっと反省を詰めなければいけないと思いました。二つ目はチームレースに関することで、他の東大の船とミートしたり並走したりするときにどうすれば良いのかということが分からず、自分の船に手一杯でした。そこら辺を改善して決勝に臨みたいです。いずれにせよ、エースが乗ってきた船に乗せてもらっている以上は頑張って前の方を走らなきゃいけないと思うし、僕たちが470チーム、ひいては東大ヨット部の仲間たちをpull it upしていきたいと考えています。大変長くなりましたが、ご精読ありがとうございます。引き続き、応援よろしくお願いします。


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