東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

とんぺー+

2016年12月05日 22時38分11秒 | レース反省

こんにちは。470クルー3年(新4年)の中田です。
東北戦の反省+αを書きたいと思います。

リザルトはまた下にも載せますが、僕と小野は4357に乗って
13-14-7-7-2-2 個人5位

チームとしてはとんぺーに敗れ2位という結果でした。

数字を見れば一目瞭然で、レースの感覚を忘れてレースの入り方が甘くなってしまっています。
特に1レース目は2上のレイラインで僕が無理に欲張った結果順位を大きく落としてしまいました。小松さんにも第一レースを落ち着いて走れと常日頃からあれ程繰り返し言われているのにです。2レース目もその雰囲気を引きずってしまい、ベストなスタートをしたにもかかわらず艇団をしっかり押さえずに左に伸ばしてしまった結果右が伸びこのような順位となってしまいました。情けない限りです。しかもあろうことか3レース目ではレグを間違え、リーチングなのにジャイブする体たらく。超ブロードだったから救われたものの、これがなければあと2つ上げることも可能なところで、本当に何をやっているのか。
精進しますとかいった類ではなく、自分で思っているよりも普段の練習から意識が不足しているのだと気づきました。
こんなくだらない反省は二度と書きません。絶対に。

もちろん収穫も多くあります。
例えば潮の影響を強く受けるレースでその影響を意識し続けて有利なコースを取ることができましたし、スタートもほぼすべて第一線で出ることができました。
またレースを重ねるにつれ艇内・艇間のコミュニケーションは増え、小野もどんどん意見を言ってくれるようになりました。レース間のチームとしてのまとまりも改善されています。
基本的なことですが、実はまだ日の浅いこのチームがそのレベルにいることも事実です。昨年とメンバーが大きく変わらないスナイプチームと比べて、470の若いチームゆえの足りないところを忘れがちですが、そこをなる早で潰そうと思いました。

次に個人のことを離れチームについて、ほかのブログにもあると思いますが。
10月の終盤、小松さんにトンペーの位置づけを聞かれ、一年生のレース機会、と答えました。それに対して小松さんがおっしゃったのは、それでいいのかと。練習レースのように捉えると小さな失敗も結局「まあこれもいい経験だよね」で済まされてしまわないか。どんな小さなものでも、レースと名のつくものなら何が何でも勝ちに行く姿勢で臨み、いかなるミスも許されない環境にすべきなんじゃないのか。そうしてこそ得るものがあると信じて疑わない、と。
それまでともすれば個人のレースとして捉えがちだったトンペーですが、470チームでも、総合でも、絶対に1位を取ろう、という強い気持ちが生まれました。それだけに、悔しいし情けないし腹が立つ。
上の小松さんの言葉はこれからのチームの意識として常に持ち続けます。幸い、今回のレースでその意識をチーム全員が経験しました。次のレースは2週後の八景島レースです。必ず今とれる最も良い順位をとる、そのためには文字をつけないし強引な欲張りをしないしマーク際でシビアに行く。当たり前ですが徹底してやっていきます。

トンペーはこれまでで、なんとなく思っていることを。
昨年のこの時期、自分はJ24のタクティシャンを終えた直後で、それまでと全く違うヨットレースの楽しさに気が付いた時でした。そしてそのどれも、少しの意識次第でもっともっと早く体得できたことのように感じていました。その前の一年生の冬にただ漠然とヨットに乗っていた身としては、それを当時の一年生になるべく早く伝え、冬を自分の時より楽しくしてほしい、少しの知識で変わるんだから、早く自分程度のレベルには到達させてあげたい、と思っていました。
ですが最近はその気持ちを忘れがちだった気がします。上手くなるためにこれとこれとこれが足りない、みたいなことしか言えてない。楽しさを伝えることができれば一年生も自ずからいろいろ知りたくなる。今は少しの知識だけで簡単に変わるというわけでもない、という風にも思いますが、その方法をもっと考えなくてはなあと、なんとなく思っているのです。はい。プラスアルファでした。

個人としては最近は普段の練習で少しずつうまくなっている感覚があるのでとても楽しいです。特に微風のランに今まで苦手意識があったのですが、小松さんに見てもらったりして徐々に感覚がつかめそうな気がしています。寒さなんかへっちゃらです(今のところは)。

ご精読ありがとうございました。
以下リザルトです。