東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

江の島スナイプ

2016年07月05日 21時32分49秒 | レース反省

夜分遅くに失礼します、2年生スナイプクルーまたはスナイプスキッパーの高山です。僕が前回ブログを書いたのは昨年の11月で、その前は6月だったので、今のところ半年に1回のペースで登場していますね。

さて、先週末は江の島では江の島スナイプと関東個選470級が、八景島では1年生によるホッパーレースがありました。個選については谷さん・中田さんペアが後日記事を書いてくださるそうなので(改めて全個進出おめでとうございます!)、僕からは江の島スナイプについて報告させていただきます。全体のリザルトは以下のリンクからダウンロードできます(http://snipekanto.web.fc2.com/sp_results.html)。そして東大のリザルトは以下の通りです。括弧が着順です。

28位 31308 海野 浅川 26(28)-36(37)-35(35)

68位 30785 山本 田原 64(49)-61(62)-89(DNC)

70位 3056 高山 江村 68(74)-65(66)-89(DNC)

74位 30563 師田 江村 89(DNC)-89(DNC)-52(52)

さて、6月の八景島レースから続くレース4連戦の括り(今週の七大戦に出る人は5連戦ですけど)として、今回のレースの振り返りをしていこうと思います。ちなみに今回はスキッパー視点から。

前提として今回のレースは土日ともに風が強く、日曜日に至ってはDNCの艇が僕含め30艇近くいました。土曜日も終盤では10m超えの風が入り始めたため、2時半頃着艇しました。第1レース。上記の通り風が強かったためかスタート前に止まれない艇が多数いたのでしょう、ゼネリコが多発しました。10時30分予告信号のはずが、実際に第1レースが始まったのは11時45分頃...僕はというと八景島レースでゼネリコを誘発しまくった立場の人間だったので、今回はラインより少し低いところから出て、危ないシーンではバックで逃げるように意識はしました。結果としてZ旗U旗にかかるのをさけるのに成功、そしてだいぶ下のほうでスタート。2.3分程左海面へ走っていたら周りの艇が急に返し、ここでオーバーレイしてしまったことに気付く(遅い)。多くの艇が落とし目で走る中、最後に落とせばいいかと考えた自分はそのままクローズで走る。そしてマークが近づいてきたときに圧倒的悪夢が...上マーク回航後にオフセットマークへ向かう1列棒状の艇団の壁に阻まれてアプローチが不可能になったんです(泣)結果として回航したのは艇団が回航した後のケツから2番目、完全に失敗しました。その後はランニングで数艇抜きましたが、クローズのスピードが足らずに抜き返されて74着。ちなみに、2上、3上はゲートマークの本船寄りで回航後に右海面に出すというコース取りでした。

第2レース。風も少し上がってきました。自分は第1レースの反省もいかして真ん中よりちょい下からスタート。スタボアプローチがしたかったので右に出す。上回航後は後ろの艇の動きをある程度みながら、あまり離れないようなコースで走り、66着。やっぱり3上フィニッシュは体力の消耗がえげつないです。

コースの話ばっかりになってしまいましたが、ここからは個人の反省をさせてください。まず、今回のようなトラベラーを出すようなコンディション下ではクローズの走り出しが特に遅いです。メインを適切な位置まで引いてカムってトラベラーをいじり始めるまでの初動の差、これがスタート直後において行かれる最大の要因となっています。海の上ではうまくいきませんでしたが、着艇後に海野さんに質問してみて新たな知見が得られたので、早くもう一度あれぐらいのコンディションで実践してみたいです。次に挙げたいのはやはりクローズのスピードですかね。江村さんに言われましたが東大の他のスキッパーと比較して蛇行してる感がだいぶ強いみたいです。僕も以前からそう感じていますが修正できていないんですよね...今回のレースを受けて自分はこの問題の解決が急務だと改めて実感しましたが、今まで一向に解決できなかったという経緯があるので、アドバイスあったら皆さんよろしくお願いします。そして最後におさらいしておきたいのは、焦りや強風という要因が重なり合った結果の第2レース3上の動作です。クローズで失速した結果後続艇が接近して焦りさらに風が上がってきたというコンディションで超高速でタックをしてしまい船をさらに失速させてしまうミスがありました。どのぐらい高速だったかというと後にこの動作について、江村さんに「遠心力で飛ばされかけた」と言われるぐらいです。第2レース3上が最も顕著だったのでこのように書きましたが、現実には普段の動作の一つ一つが少なからず減速の要因になっているので、もっとスピード感覚を身に着けていきたいです。これに関しては乗り込むことでしか身に付かないと思いますが。

 

以上で今回の反省を終わらせていただきます。水温も温かくなってきてヨットシーズン到来といった感じですね。2年生になってからというもの、ヨットに乗るのがひたすら楽しいです。最近では毎回毎回得られるものが特に多く、合宿が終了するごとに「次は~ができるようになりたい!」という気持ちを胸に秘めながら帰路についていて、現に今週も今のところ「あぁもう一回あの強風で走りてぇ...」と物思いに耽りながら月曜日火曜日を過ごしています。この向上心を忘れることなく夏の合宿でも成長していきたいです。長文失礼しました。

2年 高山元哲