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東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

蒲郡総括~トリマーの視点より~

2014年11月26日 20時16分03秒 | Weblog
久しぶりの投稿です。2年の青木です。

最近はJ24でトリマーを務め、関東選手権及び全日本選手権に参加してきました。
秋インが終わり、代替わりし、それぞれが部内で新しい立ち位置と役割を担っていくことになりました。自分が持っているものと、他の人が持っているものを考えて、一番いいバランスで部を運営していきたいですね。
さて、前述の通り最近はクルーザーで活動しておりました。関東選手権からキャンペーンを行い、松山とチームの中心となっていく中で、色々思うところがあったので書こうと思った次第です。
今回のキャンペーンは現役が中心となってディンギーとクルーザー両面で活動していくというこれからの試みの、第一歩となるものだったと思います。
短い間でしたが、1つのチームで一定期間遠征を含むヨットレースに臨むということは、ヨットの技術を高めるという要素はもちろん、どういうチームにするかという課題も含まれていました。上級生次第でチームの色はどうとでもなるといえば言い過ぎですが、例えば僕や松山が果たす役割は大きかったと思います。
さて、クルーザーに乗れるこの貴重な機会にあたり、果たしてどのようなチームが一番ふさわしいのでしょうか?それが今回でなんとなくでも見えてくれば、今回のキャンペーンは次につながるのではないか?
なんていろいろ考えましたが、そもそもクルーザーに乗ることをどう位置づけるかは個人個人で違うし、どれがいいとかもないので、今回はそれぞれがこの機会を全力で楽しみつつ、J24を本気でうまくなりたいと思えるチームにしよう!と考えました。そういう雰囲気の中で全員がやりたいことを好き勝手楽しく追求していくことが、結果としてヨット部で楽しむ可能性をどんどん広げていくことになるんじゃないかと思ったわけです。
考えた段階を省きすぎて伝わっているか怪しいですが、とにかくそんなことを考えながらここ数ヶ月練習してきました。終わって振り返ってみると、反省と充実感が半々くらいです。もうちょっと松山を助けられたんじゃないかとも思いますし、自分もこの素晴らしいチームの一員として貢献できたんじゃないかとも思います。とにかく楽しかったですし、ヨット力を高めることにもつながりました。
細かいことで言えば、トリマーとして船のスピードをヘルムとともに司り、セールの形や風の変化やボートスピードにより注意できるようになりました。また、自分の役割に集中しながらも、船全体として今誰が何をやっているのかを考えられるようになりました。ついでに言えば、トリマーというポジション柄、パワー不足を痛感しました。疲れますねあれは。スタート前、「ジブいれて!抜いて!ちょいベアするよ!止めて!もう加速しよう!あ、ちょっとまって!」とかみんなが言っている間ストイックに馬のように働いているわけです笑。
後輩に関して言えば、このキャンペーンを無事楽しく活用できたようで安心しております。ピット岡田は動作もイケイケになり、また江崎さんと共にコースを引くことで、ストラテジーからレイライン際の攻防まで幅広く学べたようです。またバウマン上村はレースを追うごとにスタート時の頼もしさが増し、バウでの動作も上手くなりました。ついでに彼はSNSの楽しさにも気づいたようで、チーム一同微笑ましく思っております。
結果から言えば、このキャンペーンは成功だったと言えると思います。遠征最終日、クリスマスソングの流れる夕方のハーバーでそれぞれが何を思ったかはわかりませんが、強い充実感は確実にみんなの中にありました。レースとしては悔しさの残る順位で終わりましたが、まだまだこれからどんどん上手くなって、楽しくて強いチームを作ってやろうと思います。
それぞれが主体的に、真剣かつ楽しもうとする環境のもとでは、チームはうまく自律的に機能することも実感しました。ここで得た経験は今後部を作っていく上で大きな役割を果たすと思います。

最後になりますが、練習に来てくださったり応援してくださったLBの皆様、ともにレースしてくださった江崎さん、本当にありがとうございました。松山もお疲れさんでした。
これからもよろしくお願いいたします!

全日本470!!!!

2014年11月26日 15時22分20秒 | Weblog
皆さんこんばんは。海野です。

最近仰秀班によるブログ更新が頻繁に行われていましたが、実はわれわれ470チームもその裏で全日本470に参加していました。今年の全日本470は江ノ島開催ということもあり、関東水域の強豪校の参加が多かった気がします。北は小樽商科大学、南は日本経済大学と全国各地の470セーラーが一同に会すすばらしい大会でした。

今回のブログはそんな全日本470について書きたいと思います!


東京大学からは4452塩島海野ペア、4357間邪柏木ペアが参加しました。まず、大会前週に八景島から江ノ島へ引っ越し、計測を行いました。
計測をこんな本格的に受けるのは初めてだったので、引っ越し前に計測ポイントの確認を行い、駄目な所はちゃんと直していったつもりでした。が、なんと、全日本の計測はそんな甘いもんではありませんでした。4452はブーム、マストトップのブラックバンドで引っかかりました。
『おかしいなー、しっかりブラバンもつけたし、ストッパーもつけたのになー』となぜ駄目だったのか最初はわかりませんでした。
しかし、計測員の方の指摘を受けて、僕はてっきりブラックバンドが規定の位置にあり、さらにそこにきちんとストッパーがついていればいいものだと勘違いしていた事に気づきました。実際にメインをあげ、横倒しにして、マストトップを確認してみると、なんとメインがブラバンを超えているではありませんか!これは、たとえストッパーが定位置にあってもメインをめいいっぱいあげると、パワーでセールが変形し、ストッパーの位置を超えてしまうことが原因だそうです。しかし、これでは駄目なので、ブラックバンドの1センチ下にリベットを打ちました。『これで、マストトップは解決だ!』と思っていた矢先、次の問題が発覚するのです。
ブームのブラバンです。メインをつけた状態で、アウトホールを思いっきり引いて、ブラバンからはみ出ないかチェックされ、これも先ほどの勘違いで撃沈。メインがはみ出していました。さっきの要領でリベットを1センチ手前に打ち、再計測をしました。『やっと、終わるー』と、塩島さんと話をしていましたが、結果はまさかのアウト。まだ、はみ出てしまうようです。
しょうがないので、さらにリベットをうち、アウトホールを自分たちで思い切り引いてみて、はみ出ていない事を確認して再計測。
しかし、結果はなんとまさかのアウト。計測員の方のパワーは恐ろしいものです。左手でブームを押さえつけ、右手でアウトホールを引く。まるで、ソーラン節を踊っているかのような腰の入りようで、僕たちのパワーを圧倒し、セールはブラバンに引っかかってしまいました。
やけになった僕はブラバンから4センチ手前にリベットを2本打ち、再計測を受けました。やっと計測が通りましたが、かのパワーでブラバンにぎりぎりメインが引っかからないぐらいでした。『あんだけリベット打ったのに、ぎりぎりって笑』僕は素直に驚きました。計測とはこんなに厳しいのだと。

間邪たちは、マストが定位置から1ミリずれているという事で、フォアステイを短くしたり、グースネックの位置を3ミリ高くしたりと、
午前9時から、午後3時までずっと作業していました。本当に大変そうでした。


さて、計測の話はこれぐらいにして、本題のレースの話をしましょう。

参加艇数89。これを半分にして、2フリート制で予選はレースを行い、決勝は上位45艇がゴールドフリート、下位がシルバーフリートとなります。最終日までの成績上位10艇がメダルレースに参加します。

私たちはとにかく、ゴールドフリートに残れる事を目標にしていました。そのためには予選の各フリートのだいたい22位以内に入っていなければなりません。

初日は北風が10から15ノット、天気は雨、とても寒い中3レース行いました。強風ではコースというよりむしろスピード勝負で、安定して20位をとる事ができました。初日の結果は42位とゴールドフリート圏内です。
次の日、北風4から8ノット、とてもシフティーな風でした。コース引きがうまくできず、安定した順位をとる事ができませんでした。
2レースを行い、結果シルバーフリートとなってしまいました。

やはり、課題は風が落ちたときでも安定した順位をとれるようにする事です。ブロー、シフトをしっかりと見極めて、プラスを走り続けられるようにならなくては上位陣には勝てないと強く実感しました。自分のクルー力のなさにすごい嫌気がさすというか、成長できているのかなーなんて思っちゃたりしました。うまくなりたい!!でもどうしたらうまくなれる? そう感じた予選でした。


決勝はずっと予選二日目と同じく軽風でかつシフティーでした。予選のときと比べて周りの艇のレベルが落ちるので前を走れる場面が何回かありました。そのときの感覚を忘れずに、ずっと前を走れるようになりたいと思います。


今大会はアビームコンサルティングの土居今村組が初優勝をあげました。予選でも、決勝でも圧倒的な早さでした!
メダルレースでは2位の松永吉田組が土居今村組より3つ順位がよければ逆転優勝という激アツのレースを海上で観戦しました。日本のトップ10艇によるレースはとても見物でした。

最後になりますが、レースに一緒に出てくれた塩島さんありがとうございました!




p.s
塩島さんの運転中寝てしまってごめんなさい
渋滞凄かったですね。あれもいい経験になりました。