東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

新歓王

2023年04月18日 18時01分46秒 | 新勧
お世話になっております。東大ヨット部2年の五熊です。

4/15、16の新歓の振り返りをしようと思います。
15日、病院行ってて休みました
16日、陸シュミ担当でしたが誰も来なかったので三上クンと遊んでいました
以上です。ヨット部入って以来最も薄い週末だったかもしれません。なんで今回のブログ僕なんですか?

仕方ないので16日の振り返りを絞り出します。誰も来ないとはいえ、数人は新入生に陸シュミを教えることができました。みんなトラッピーズに怖がりながらも目を輝かせていて、ちょうど一年前の自分の気持ちを思い出しました。試乗会を通して、ヨット楽しいなぁ、って思ってくれたら嬉しいし、入部してくれたらもっと嬉しいです。まだまだ新歓は続くので、積極的に新入生と交流しようと思います。
新入生に教えた後は暇だったので、三上クンとスナイプクルーの陸シュミをしました。ランチャーを出すシステムは、470のスピンを出すシステムと同じワクワクを感じます。今度自主練でスナイプクルーをしてみたいものです。

こんな感じの新歓でした。いつになったら僕は新歓に来てくれた新入生に名前を覚えてもらえるのでしょうか。中高6年の男子校で培ったバチクソ陽キャファンキーコミュ力に自信あるので、新歓グループ担当にさせて下さい。

2年 470クルー 五熊健

P.S. 平日の部室撤去で始末書2枚書かされました。鍵は30分後にちゃんと返しましょう。

支えられて

2023年04月12日 14時05分57秒 | 新勧
お世話になっております、クルーザー班新3年の友成です。

4/8,9の活動報告をさせていただきます。

ついに新歓が始まりました。
今年度は例年と比べイレギュラーとなっており、いつもは5月のゴールデンウィーク期間に集中的に行っていた小網代での新歓を4月中から始めることになりました。

というわけで、8日は小網代新歓、9日は葉山新歓を行いました。僕は小網代新歓の代表者を務めさせていただいているので、特に8日について書こうと思います。

8日は、予報に反してアベレージで13~15mほどは吹くいきなりの強風で当初予定していた仰秀への出艇を午前は取りやめ、代わりに散策に行ってもらいました。
少し風が落ちたタイミングを狙って3グループを慌てて仰秀に乗せるというオペレーションになりました。1グループの乗艇時間はかなり少なくなってしまいましたが、なんとか来てくれた新入生全員を仰秀に載せることができ、ホッとしました。
仰秀乗艇後は、終わったグループから葉山に移動してもらい(ディンギー班の協力のおかげで幸いにもドライバーがたくさんいました!)、レスキュー&ディンギー試乗体験をしてもらいました。最後にはクイズ大会も行われ、盛況のうちに終わることができました。

急な事態で、当日になってからも変更に変更を重ねてしまったのに臨機応変に対応してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
また、当日の朝に何度も話し合いを重ねてスケジュール案を一緒に考えてくれた神田・成相、ありがとう!

さて、幸か不幸か、意図していたわけではありませんが、結果としてこの日来てくれた新入生には一日でディンギーもクルーザーも体験してもらうことができました。もともと強風でレスキューだけなら出せるかもしれないということで葉山に移動するプランが浮上したわけですが、強風の日のオペレーションとしてこれからの一つのモデルプランになるのではないかと思います。

この日、もう一つ特に印象に残ったことは、自分が仰秀に全グループの新入生を乗せるか時間の制約的に迷っていた時に、来てくれた新入生がとても乗りたがっていると聞いたことでした。企画する自分たちの都合ではなく、来てくれる彼ら・彼女らがどうしたいのかを第一に考えなければならないと思い知らされました。(もちろん安全管理は最優先ですが)
新入生ファーストの新歓を行うことを、これからも心がけていきます。

9日は葉山での試乗会でした。この日は打って変わって穏やかな天候で、まさに新歓日和という感じでした。
LBの方々がご所有のクルーザーも出していただという、なんとも豪華な1日でした。

この新歓活動を通して多くの方々にご支援いただいて部が成り立っていることをより一層実感します。ご協力くださった「ジョビアルファイブ」の方々、試乗会に来てくださったたくさんのLBの皆様、誠にありがとうございました。


両日合わせて30人もの新入生が足を運んでくれました。入部者も早速出てくれ、嬉しい限りです。

新歓活動はまだ始まったばかりです。少しでも多くの新入生にヨットや部の魅力を伝えられるよう、精進してまいります。

引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。


友成遼

さらば、全ての試乗会計画

2022年05月14日 07時20分07秒 | 新勧

こんにちは、仰秀トリマーの伊東です。最近ジメジメしてきました。日本の夏、到来です。

 

まず、直近の活動報告を致します。ディンギー班が女子イン・春インを奮闘している間、葉山試乗会から引き継ぎまして専らクルーザー班が主体となり新勧活動をしておりました。

 

4/30, 5/1 , 5/4, 5/5 の試乗会はほぼ満員御礼の予約があり、大盛況でした。4/30は仰秀の艇体トラブル、5/1は強風+雨、5/4は出艇できないほどの爆風と、試乗会の運営者としては生きた心地のしないコンディション続きでしたが、新入生の楽しそうな反応が見られました。ありがたいごとに、各日若干名ほど入部宣言をする者がいました。参加してくれた新入生、ありがとう!

 

5/7, 5/8はテリブル・コンディションだったGW試乗会のフォローのため、希望者に仰秀に乗せる機会を設けました。8日朝に13mの風が入った時にはヒヤッとしましたが、始終ちょうど良い風が吹きました。

 

4/30-5/8のどの日をとっても、多くの方々に手伝っていただきました。この場で感謝申し上げます。特に、クルーザー・ディンギー両班のLB様方には海上での配置、ドライバー、新入生対応など様々な面でお手伝いただき、大変助かりました。磯野さん、永田さん、春日さん、中野さん、落合さん、長岡さん、下重さん、鈴木智貴さん、新生活でお忙しい方もいる中わざわざ来て下さり本当にありがとうございました。

 

 

 

さて、今年度のクルーザー班新勧責任者を務めておりましたので反省と所感を記しておこうと思います。

 

結果から述べれば、現時点では入部者数が伸び悩んでいる、という状況です。今年の反省は

 

運営そのものに気を取られて思考の次元がひとつ落ちてしまったこと

 

だと思っております。如何に試乗会その他の活動を首尾よくやりとげるか、ということを考えていても新入生は入部してくれないものだと痛感しました。どうヨット部の魅力をプレゼンするか、ということを第一に考えて新入生一人ひとりと向きあう必要がありました。

 

新勧に限らずこの様な失敗はよくあることだと思います。部の活動に関係するところでは、キチンと練習をすることだけを考えていても実力向上にはつながりません。良いリザルトを取るためには本質的に何が必要なのかということを究極的に突き詰めていくことが求められるはずです。何においても思考の次元を一つあげることの大切さを感じました。

 

こういう頭の使い方のためには、目先のことでいっぱいいっぱいにならないキャパシティが重要です。伊東もまだまだだなあと感じた、そんな小網代試乗会でした。

 

 

仰秀班は5/21,22のスプリングレガッタに向けた練習に取り組んでいます。今年度前半の練習成果を発揮すべく奮励努力してきます!応援お願いします!

 

クルーザー班3年 伊東秀晃

 


「2022試乗会 葉山編」完結。 次の舞台は小網代へ

2022年04月28日 01時51分34秒 | 新勧

平素からお世話になっております。
ディンギー班3年の松尾一輝です。

GWに向けて大量の課題が出ているのですが、インカレもあって終わる気がしないので、ただいま消化中です。
昨晩、初めてキャンパスに泊まるという経験をいたしました。演習室で食べるカップ麺が心に染みました。

 

さて、4/23、4/24をもって、葉山での試乗会が終了しました。
24日にはLBの方々がジョビアル・ファイブを出してくださり、盛況のうちに幕を閉じました。

今年の葉山試乗会の参加総数はなんと150名近くに及びました。
六大学戦をはじめレースと重なることも多かった中、これだけ多くの新入生を受け入れられたのも、LBの方々の協力のおかげでした。
今週も、阿部さま、大橋さま、戸沢さま、永田さま、吉武さま、下重さま、古橋さまが来てくださいました。本当にありがとうございました。


今日は、自分が試乗会を通して考えたことを書きます。


新勧や試乗会の目的は、新入生に入部してもらうことです。

でも本当は、”入部しない子”にとってこそ、試乗会の意義は大きいのではないかと思うのです。

入部する人は、この先嫌と言うほどヨットに乗ります。ヨットの楽しい面も辛い面も経験すると思いますが、試乗会はその中の1回にすぎません。もちろん最初のきっかけという意味では大切ですが、ヨット部に入れば試乗会でヨットに乗った記憶はだんだん薄まっていくと思います。

一方、入部しない人にとっては、試乗会での経験が人生で唯一のヨットに乗る機会になる可能性が非常に高いです。
だからこそ、その最初で最後の1回である試乗会を思い出にしてほしいし、記憶に残るような日にしてほしいのです。

 

4月の中旬に、ケニアからの留学生が参加してくれました。長期間日本にいるわけではないので入部は難しいですが、

「自分の住んでいたところは海からほど遠く、海を見られて、そしてヨットに乗れたことに感動した」という旨のことを言ってもらいました。

傲慢な言い方にはなりますが、この人の人生をほんの少し豊かにしているような感覚になりました。


今週の円陣ミーティングでも、新入生の口から

「人生で一度は乗ってみたいと思っていた」
「今日は来て良かった」

というような言葉を聞くと、誰かの記憶に残るような大切な体験を提供できたと思い、充実感を覚えました。

 

今年は、スケジュール調整や現役部員の配置などの部分で葉山試乗会に関わらせていただきましたが、こういった経緯もあって、かなりやりがいを感じられました。
また、ヨットに乗って感動している新入生を見ていると、こんなに貴重な体験を毎週当たり前にできている幸せも実感しました。

 

新勧の舞台は、小網代に移ります。
風を切る感覚、海を近くに感じる爽快感。新入生の皆さんには、一生忘れられないような瞬間を体験してもらいたいですね!

もちろん、入部大大大歓迎です!!!


それでは失礼いたします。


松尾一輝


人間力

2022年04月18日 18時17分53秒 | 新勧
お世話になっております。クルーザー班2年の友成です。

今週末も葉山で試乗会が開催されました。各日20名ぐらいの新入生が参加してくれました。先週に比べ天候はいまひとつでしたが、人数の多さもあって(帰りの車まで含めて)終始非常に賑やかで楽しかったです。

自分はグループ担当になることが多く、他の役職と比べて新入生と関わる機会が多いのですが、思ったよりも自分自身が新入生とまともに?会話できていて安心しています。というのも、自分は元来の人見知りであまり人(特に初対面の人)と話すのが得意ではないのですが、いざ話してみると意外に楽しいもので自分でも不思議な感覚になっています。出身であったり部活や趣味の話であったり、自分と異なる環境で育ってきた彼ら彼女らの話を聞くことがここまで刺激的な体験だとは知りませんでした。

ある先輩が昔のブログで「新歓を通して人間力が鍛えられる」という趣旨のことを綴られていたのですが、確かにそうだなとここ3週間を通して感じました。ディンギーの新歓担当の先輩方や同期が試乗会の運営・企画をやってくださっている傍ら、自分も補佐的な役割で新歓に携わっているのですが、SNS投稿やサーオリを通してこの点を痛感しました。特にサーオリではスライドを使った簡単なプレゼンを行ったのですが、どうしたら部の魅力を伝えられるか・試乗会の申し込みをしてくれるかなど、なかなか考えさせられる点がありました。結果としてこのイベントを通じて多くの新入生が試乗会申し込みをしてくれ非常に嬉しかったです。(もちろん自分など微力ではあることは重々承知していますが)

もちろんコミュニケーション能力が少し向上したような気になって浮かれている場合ではありません。新入生と話せることと部の魅力が伝わっていることはまた別問題であって、後者の課題に対して向き合っていかなければと思います。

連日試乗会に来てくださったLBの皆様、本当にありがとうございました。

さて、来週で葉山での試乗会はラストとなり、GW期間にはいよいよクルーザー試乗会が開催されます。当たり前ではありますがディンギー試乗会よりも自分が積極的に動かさなければならないイベントなので、精一杯努めて参りたいと思います。

多くの新入生が小網代試乗会に足を運んでくれることを願いつつ、ここら辺で失礼致します。

2年 友成遼

試乗会はヨット普及活動でもある

2022年04月18日 17時50分03秒 | 新勧
こんにちは、新2年470スキッパーの澤田です。

最近はすっかり春になって暖かいどころか暑い日も続いていますね。ヨットに乗るのが気持ちいいです。

ご存じかと思いますが、4月は毎週新歓をやっております。一年前自分も試乗会に来てヨットに乗り、その爽快感や海の開放感、部のアットホームな雰囲気に魅了され入部を決めました。

今度は一部員として新入生を迎え入れ、新しい仲間をふやさなければならないのですが、この前のミーティングでLBの下重さんがおっしゃっていた事が印象的というか、はっと気付かされ共感する部分が大きかったのでそれについて書きます。

簡単に言うと、もっとヨットの魅力を伝えろということ。当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、ヨットの魅力って本当に多岐にわたっていて、それらを全部伝えるのは結構大変なんです。具体的に何かと言えば、海を疾走する爽快感はもちろんのこと、ヨットという乗り物を操縦する感覚、様々な部品を整備•調整して速いヨットを作り出す面白さ(これはロボコンに似ている)、レースにおいてルールに基づき他艇との駆け引きを考えるチェスのような頭脳戦、生涯スポーツとしての魅力など、さっと思いつくだけで色々あります。あー確かに、試乗会でヨットに乗ってもらって爽快感は感じてもらえただろうけど、その他の魅力は部員がきちんと話さないと伝わらないなあ、と改めて思いました。

そしてヨットはまだまだマイナースポーツ。試乗会はみんなにヨットを知ってもらう機会でもあると、これまた誰かが言っていました。一回の新歓シーズンで合計100名以上はヨットに乗ってもらうから普及効果は大きいんじゃないでしょうか。自分自身、こんな面白いスポーツがあるんだよ、って言うことを多くの人に知ってもらいたいので、引き続き新歓を頑張っていきたいと思います。

最後に、毎週のように来てくださるLBの方々、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

澤田健太

余談ですが新入部員の数とベイスターズの借金の数がいい争いをしています

2021年05月01日 01時22分54秒 | 新勧

ご無沙汰しております。クルーザー班主将の中野です。ご無沙汰すぎたのか、先ほど福岡に住む従姉妹に「お前はよブログ書かんかい」と電話越しに言われたのでちょうど良いタイミングでした。

気付けば今日で4月も終わりですね。自分はプロ野球が大好きでベイスターズファン16年目なのですが、4月が終わって6勝という奇跡的な弱さに毎日スポーツニュースを見ては胃を痛めています。ちなみに今日は完封負けでした。そろそろ胃潰瘍になりそうです。

 

今回のブログの趣旨は葉山試乗会の振り返りのつもりなのですが、青木大吾が先にめちゃくちゃいいブログを書いてくれたので非常に書きづらいです。もしまだ読んでいない人は先に彼のを読むのはやめてください。僕の文章力のなさがバレます。

先週の日曜日をもって葉山試乗会を無事終えました。運営責任者の村上と調、お疲れ様。勧誘する側として初めての試乗会で分からないことだらけだっただろうけど、全体を通して事故等もなくスムーズな運営だったと思います。2年生に至っては試乗会自体初めてだった中でよく頑張ってくれました。

 

自分は2年前から、この葉山試乗会というイベントが結構好きです。理由は大きく2つあります。

1つは、たくさんの新入生と交流できるから。自分は元来初めて会う人の話を色々と聞くのが好きで、特に新勧だと新入生の出身や中高時代の話を聞くことが多く、彼ら彼女らのこれまでの人生が垣間見えるのがとても面白いです。高校の4つ下の後輩と担任の話で盛り上がったり、昔樺太に住んでた新入生のエピソードを聞いたり。今年はクイズ大会の司会ばかりやっていたら2年前より新入生と話す時間が少なくなっていたのが残念ではあります。来年はただおしゃべりするだけのOBとしてぜひ参加したいですね。

そしてもう1つは、ディンギー班の先輩同期後輩と交流できるから。以前同期ミーティングで長岡も言っていたのですが、この新勧期間はヨット部全体の交流が一番増える時期だったりもします。例年に比べて試乗会の規模を縮小したため来ていただくLBさんも限られていましたが、小野さんや戸沢さんや永田さんや永田さんや永田さんに久々にダル絡みできて楽しかったです。

ディンギー班の2年生も去年一年はほとんど接する機会がなかったので、僅かながら話せて良かったです。特に帰りの車でレインボーブリッジの夕景に見惚れて一言も発さなくなる西尾はめちゃくちゃ可愛かったですね笑

 

土日の試乗会に加え、平日の夜に新入生と交流するオンライン座談会も開いているのですが、そこでヨット部の良さとして自分はふと「人間力が鍛えられる」という話をしました。「人間力」って何だかフワッとして掴み所のない言葉なのですが、新勧こそまさにこの「人間力」が試される場所だと感じています。新入生の話を聞きヨット部の魅力を伝えるコミュニケーション能力は勿論、バタつきがちな試乗会運営で部員全員を動かす力だったり、そもそも滞りなく進むように事前に準備しておく力だったり、他の部員の仕事量を加味して上手く調整する力だったり。新勧に真摯に取り組んだ部員ほど、気付かぬ内にこういった力が身についているはずです。少なくとも自分は2年前の新勧でめちゃくちゃ鍛えられました。

 

さて、GWはいよいよ小網代試乗会!といきたかったところですが、残念ながら緊急事態宣言の影響で延期となってしまいました。年初めのブログで「今年も先の見えない状況が続きそう」と書いたのですが、この状況はまだまだ続きそうです。

そんな中でも、この2.3日の間に続々と入部を決めてくれた新入生たちがいます。このブログを書いている4/30の夜の時点で、プレーヤー11名・マネージャー3名が新たに仲間に加わっています。大きな決断をしてくれた14人には感謝しかありません。

そして彼ら彼女らのの同期を増やすためにも、今できる範囲で引き続き新勧活動を続けて参ります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

クルーザー班主将

中野


言葉の梃子

2021年04月27日 16時12分29秒 | 新勧

こんにちは、3年の青木大吾です。

一旦区切りとなる今週の葉山試乗会では、先週と打って変わって好天と良い風に恵まれて、総勢32人の新入生にヨットに乗ってもらえました。最後には入部宣言をしてくれた新入生もいて、非常に盛り上がった会になったと思います。

以下、試乗会を通して自分が思ったことを書きますが、まずは少し脱線させてください。

 

本日4月27日、星野源さんの新曲が公開されました。文筆家でもある彼の詞には、彼にしか無い優しさが詰まっていて、僕はとても大好きです。今朝もきっと日本中で、彼の詞に涙したり、励まされたりした人がたくさんいたのではないでしょうか。それだけでなく、何かしらの変化が生活に生まれた人がいるかもしれません。休もうと思った仕事に行くことにしたり、別れた相手とよりを戻そうと決めたり。

 

言葉って梃子だと思います。発する人と受け取る人の間のどこに支点があるかは、二人の関係や置かれた状況次第で全く変わって、作用が小さくなったり大きくなったりする。休み時間にする友達との立ち話と、落ち込んだ友人がかけてきた電話とでは、発した言葉が起こす作用の大きさは全然違う。ひとつの詞で、人生丸ごと救われることだってあるかもしれない。

 

きっと新勧もそうです。僕ら現役と新入生の間にも支点があって、それはかなり新入生の方に寄っていて。僕らが不意に発した一言が、新入生の大学生活を大きく変えることだってある。最後まで迷っていたけど、先輩の「もう入っちゃえば?」という一言に背中を押されて入部を決意した、という僕の同期もいました。新勧する立場に回って、よく悩みます。別れる間際もっと話しかけに行くべきだったんじゃないか。あの子には東大ヨット部のことよりもヨット競技の話をするべきだったんじゃないか。何が正解かはわからないけど、間違いなく現役と交わすひとつひとつの会話が新入生にとっての数少ない指針になります。

 

今週から始まるクルーザー試乗会では、例年多くの新入生が入部宣言をしてくれます。あと一歩の決め手を求めてやってくる新入生に、現役の言葉が持つパワーは計り知れません。この梃子を活かすも殺すも僕ら次第です。5日間に及ぶクルーザー試乗会ですが、全力で新入生に向き合います。

 

それでは失礼します。


得意分野

2021年04月23日 18時10分28秒 | 新勧

こんにちは。3年470クルーの工藤光生です。

 

先週末は、関東スナイプ選手権にスナイプチームから3艇が出場し、それ以外の部員は新勧活動を行いました。レース報告は後ほど投稿されると思いますのでどうぞ楽しみにお待ちください。

 

新勧の方はというと、両日ともあまり天候に恵まれませんでした。土曜日は試乗会こそ開催できたものの雨がぱらつく強風であり、新入生にはヨットの過酷さを体験したことと思います。日曜日は、雲1つない晴天だったものの南西の爆風が吹き荒れておりヨットどころかレスキューすら出艇ができなかったので急遽江ノ島散策を行いました。

 

変則的な試乗会とはなってしまいましたが、両日ともに散策などをして新入生を楽しませながらも試乗会や陸上でのプレゼンなどを通してヨット部の魅力を伝えることができたと思います。悪天候の中でも来てくれた21人の新入生には、是非もう一度試乗会に参加してもらって良い天気のもとでヨットに乗って欲しいと思います。

 

僕は2日間ともに駒場からの送迎車の助手席担当で新入生と話す機会にも恵まれました。ヨットという競技の魅力を伝えたり、東大ヨット部という組織の魅力を伝えたりしている合間に駒場から葉山までの1時間はあっという間に過ぎてしまいます。

 

ということはあるはずもなく、ヨットをまともに見たことすらない新入生にヨットの話ばかりしていても飽きてしまうので、いつも新勧と雑談を半々くらいの割合でしながら葉山に向かいます。雑談の内容は時期的にも履修相談になることが多いです。どうやって勉強したらいいですか?てな質問に対して2年前の記憶をたぐり寄せながら答えていきます。

 

こんな経験昔もしたことあるなあ、と思っていたら高校時代に文化祭で受験生質問コーナーの担当をしたことがありました。受験生質問コーナーとは名ばかりで、教育熱心なお母さんやお父さんの怒涛の質問に答えるやつです。中高一貫校で受験なんてはるか昔のことだったので、自分の体験半分、世間一般の通例半分みたいな感じで答えていたのですが大盛況でした。

 

当たり障りのない質問ばかりでよく覚えてないのですが、1つだけ鮮明に覚えているのは、あるお母さんが、

「実際、学校生活楽しいですか?」

と質問してきたので、

「めっちゃ楽しいです」

と満面の笑みで答えると、

「あなたはそうでしょうね」

と言われたことです。僕がどれだけ楽しそうに質問に答えていたのか気になります。

 

そのお母さんに高校生活の楽しさが伝わっていたように、新入生にもヨット部の楽しさが伝わっていると良いなぁと思います。緊急事態宣言も発令されるようでいつまで新歓が行えるかも怪しくなってきましたが、1人でも多くの新入部員を獲得できるように頑張っていきます。

 

また、今週末には第3回関東470フリートレースも控えていて470チームから4艇が出場します。そちらの応援もよろしくお願いいたします。

 

それでは失礼します。


試乗会一考

2021年04月14日 11時11分00秒 | 新勧

おはようございます。

クルーザー班4年の落合輝です。

いつもより早く桜が散り、駒場正門前の海棠の花も咲いて散り、藤の花さえ満開に近くなった四月二週目の週末は、両日とも試乗会にもってこいの好天となりました。賑やかな海で新入生15人にヨットを体験してもらうことができました。

私は駒場からの送迎と葉山での引率担当でした。自分でも初めての葉山散策を楽しませてもらって、葉山のドーナツを賞味しました。自分が一年生だったときの試乗会を思い出すと、八景島で焼きそばを食べたことと、先輩から「今、入部まで何パーセント?」と迫られたことが真っ先に思い浮かびます。私は1回目は強風で出られず、2回目で乗れたのですが、その時のヨットのことは鮮明に記憶しています。それはスナイプで身を乗り出したときに、脇の下をサーッと過ぎ去って行く海面の景色です。それ以外は特に印象にありません。それだけで私が入部宣言するには十分でした。

新入生をどのようにヨットとヨット部の魅力に引き込むか、という問題には毎年試行錯誤がなされてきたと思います。私は、ヨット部については、先輩の快活な人柄や和やかで活発な雰囲気、活動の非日常性に惹かれました。ヨットについては、実際先ほど書いたあの記憶がほぼ全てで、風で進む乗り物だ、という程度の知識しか残りませんでした。それでいいのだと思います。あとはレスキューの上が寒くて早く戻りたいと思っていました。新入生にとって海上の寒さはいつも予想以上のものです。

ヨット部員の日常や、合宿の他にも数多ある活動の広がり、末長く続くであろうヨットと部員とのつながりなど、ヨット部に入ることで得るものにはヨットに乗ること自体のほかにも多くのことが含まれます。そういったことの全体を、あの春の葉山で自分のこととして想像してみる場として、試乗会があればいいのではないかと、今年の自分は思っています。これは現役部員に読んでもらいたい事でした。


試乗会の後の月曜日は、入学式休みにあたり、私たちは小網代に戻って練習をしました。主将の中野が所用で不在だったので、私と三年ふたり、二年ひとりの四人で出艇しました。そろそろ後輩に引き継ぐときも遠くないんだな、と感じました。その前に一年生を二人、もしくは三人ほど仰秀に呼んで、満足に活動できる状態で引き継がないといけません。毎年毎年ちゃんと一年が入部して活動していけることは、本当に有り難いことだと痛感します。

今週末も、天気がやや心配ですが、良い試乗会になってほしいです。


簡単ですが活動報告でした。



仰秀四年 落合輝