スーパーカーブームで自動車の魅力に目覚めた方も多いと思いますが、私は
そうしたムーブメントとはほとんど無縁でした。ブームがあったことなどほとんど
忘れ去られてから、必要に迫られて学習を始めました。そのせいか、一般の方と
比べると自動車に対する見方が少し違うようです。
どのクルマのどこがカッコイイとか、感情的な部分を共有していなかった事が、
仕事として自動車を描く段階になって重荷となったのです。
●スポーツカー 2
前作の教訓を取り入れて、ローアングルで描いてあります。しかし、心配した
ように立体的に把握しづらくなってしまい、部分的な書き足しを行っています。
このスポーツカーは未来的というよりも、70年代的な感じがします。
●乗用車 1
某SF映画に登場するコンセプトカーのような未来的な乗用車を描いて欲しい
という要求を受け、描かれたのがこのクルマです。描く前段階に概念モデルを
考えて、かくし味程度に入れてみました。
概念は、卵のような丸いキャビンを四角いフレームで被ったものです。今回の
自動車には少しずつこの概念を入れて、デザインの統一を図る予定でした。
●乗用車 2
某有名車を意識して描かれました。どこかで見たようなデザインを、少し変えて
描くと言うのは非常に微妙な仕事であります。
●スーパーカー
デラックスな感じをかもし出すスーパーカーは、私には苦手分野で、ほぼ
お手上げといった状態でした。オリジナリティー云々以前に、スーパーカー的
かっこよさとはどういった物なのか把握するので精一杯で、細部まで手が
回りませんでした。最低線はクリヤーしていると思いますが、おそらく通の
目で見ると突込み所満載だと思います。
苦しかった仕事が終わって、普通ならほっとするものですが、自動車に限っては
もう一度万全の準備を整えてから挑みたいと思いました。
かように心残りの多い仕事でした。
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