本日はコミックマーケット100一日目が開催され、私も新刊を作って参加しました。
今回の新刊は難産で完成が危ぶまれましたが、なんとか発売まで漕ぎつけました。後書き
にも書きましたが、5月の刊行の予定が親族の関係で延期となり、6月ごろまで身動きが
取れなかったのです。しかし、資料の関係は大方整っていましたし、日程以外の不安材料
はなかったので、2カ月余りの製作期間でしたが踏み切ったのです。
当日が近づくにつれ、東京地方ではコロナ感染の第七波が始まり、直前になって台風の
接近が伝えられました。しかしコロナ関してはピークアウトしたとか、経済的にこれ以上
の自粛は難しいという観点から、各地方でイベントを開催する動きが見られました。コミ
ックマーケットにしても不安要素がない訳ではありませんが、見渡した限りではそれほど
の危機感はありません。台風に関しても来る途中に小雨が降ったくらいで東京への到着は
夕方にずれ込んでいました。
お客さんの話では、始まったころ激しい雨が降っていたそうですが12時ごろには雨が
上がって、客足も伸びてきました。台風が接近してきて帰り道は雨に降られるという懸念
があって、手荷物を最小限にしたいところでしたが、今回のイベントには在庫分を見込ん
で多めに搬入したので厳しくなってしまいました。雨が降らないうちに速めに撤収するブ
ースもいくらか見受けられ、一般参加者の間でも同じ気持ちが支配していたようです。
閉館時間の4時まで粘って本を出来るだけ減らしたいと言う気持ちはありましたが、そ
れほど期待できないのでいつも通りの撤収時間を考えていました。
結局売り上げとしては、前回の冬コミより少し多い程度で、その代わり通販分へまわす
数が何割増しかになって時代の変化を感じることになりました。今回初めて、メロンブッ
クスさんのブースから発注分を引き取ってもらう事になり、箱に貼るインデックスをダウ
ンロードしました。この送料は無料なので助かります。
事前発注分と言うのはタイミングを計らないと成立しないので難しいです。新刊だと書
店側も欲しがる傾向がありますが、既刊では何かの偶然でもないと発注されないのです。
しかし戦車砲塔の本のようにシリーズ化しているとまとめて全部買う方が結構いて、今回
はⅠが欠品でお断りすることが何度かありました。Ⅰに関しては様子を見て再版するか、
シリーズをまとめた戦車砲塔百科(仮)に進むか考えねばなりません。しかし、次回には
戦車砲塔の本Ⅳを予定していて、これを最終巻にするかどうかと言ったところです。
つまりⅠに関してはもう一回再版する可能性があるのですが、本の種類が増えると在庫
管理の手間が結構かかってしまうので困っています。
以前の共信印刷さんから日光企画さんへ変わって1年近くが経ちました。慣れると結構
使い勝手の良い印刷所で、立地も秋葉原と神保町の中間あたりの御茶ノ水で、歩く分には
良い所です。日光企画さんは再版割引などはない代わりに、出来上がりまでの日数に余裕
があると値引きしてくれるので、結果的に再版は値引きになるのです。(新刊だと〆切が
ギリギリのケースが多い)イベントへの搬入が有料である代わりに、現金払いは値引きに
なり、その辺で相殺できるので助かります。事前に予約とかが不要なのに行くと大抵直ぐ
対応してくれます。ただし、臨時休業とかがあるのでHPで日程のチェックは必要です。
帰り際、某出版社の方が来られて何か発展があるかも知れません。ただ、私の絵の仕事
は長らくご無沙汰で、仕事が来ても応えられるかどうかといった問題があります。プロの
仕事は気持ちだけではだめで、実力がないのに引き受けてしまえば次はないのです。
夜の7時ごろ自宅近くの駅にたどり着き、丁度台風も東京付近へやってきたようです。
そういった部分以外はこれと言ったミスもなく、ぼく的にはあっさりとしたコミケでした。
明日は台風一過のコミケ2日目になるのでしょうね。