T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

 コミティア147に参加しました

2024-02-25 23:06:39 | 同人誌
   

 本日はコミティア147が開催され、コロナ禍の以前とほぼ同じように賑わいました。
私は一般参加でしたが、その目的は去年末に作った漫画本を出張編集部に持って行って、
プロのご意見を聞くことにありました。また、久しぶりに大規模な創作イベントを回って
そのレベルや技術や傾向を感じ取る目的もありました。
 コミティアはコロナ禍以前のコミケと違って入場も全般的な雰囲気もまったりしていて
一般参加としては昼頃行ってもよかったのですが、少し早めに行って一般参加列に並びま
した。しかしおり悪く冷たい雨に降られて30分ほど耐えることになりました。もっと早
くから並んでいた人たちはつらかったと思いますが、ここでしか手に入らない本を手に入
れる為にあえて早く来たのでしょう。
 まず会場を少し回って、うまい人や刺激を受ける本を探しましたが、どの本も技量とし
てはプロ並みで、昔のコミティアのような手作りの雰囲気が感じられません。そういう物
もあるにはありましたが、ずっと数が少なくなって肩身が狭そうです。5~6冊の本を買
い、全体の半分くらいを1時ごろまで歩き回りました。昔は全部手に取ってみていたもの
ですが、いまではとてもそんなことはできず、ストーリーの良い物を発掘するのは困難を
感じます。どうしても見た目のアピールが重要であると痛感しました。
 僕の本をここへもってきても、確実に一顧だにされないと思い、大変な危機感も感じま
した。しかし、もう時間に余裕がありません。気を取り直し出張編集部のブースへ向かい、
雑誌社の名前を閲覧しました。人気がある講談社のブースには人が列をなしていたので、
本を一冊置いて他を当たりました。若い頃お世話になった少年画報社は来ておらず、もう
一社の徳間書店へ行くと空いていたのでそこに決めました。

   

 編集の方は僕よりずっと若く、どういった経験を持つ方か分からなかったのですが、多分
僕より今風の漫画に慣れ親しんでいるはずです。編集さんは僕の本を二回読んでからご意見
を述べられましたが、その時点で話が難解で理解しずらい部分がある事が良くわかります。
そしてやはり、話が分かりにくいという指摘がありました。いろいろ話をしてみると、まず
導入部が説明不足で面食らうという事と、結末が唐突でよく分からないとおっしゃるので、
少し口頭で説明したところ理解していただきました。つまり、見た目ですぐ読者に分かるよ
うに演出を工夫し、絵で表現すべきという事です。
 プロットとしては筋は通っていてもキャラクターの感情表現が伴っていないので、読者が
分かりにくいと言う、僕の今までの漫画に共通した欠点が指摘されました。僕としては今回
その部分を治すべく注意したつもりですが、まだ足りないという事です。ネームを描いた時点
で編集さんのような漫画に理解のある方に読んでもらって意見を聞くのが、最も効果のある
改善方法であることは明らかですが、今の僕の環境ではすべて自分でやる以外に方法があり
ません。なぜなら出自の明らかでない人に読んでもらっても、その時点で情報がネットで拡
散されることは目に見えているので不可能なのです。
 自分の目と考えで良い漫画を量産できるようなロジックを構築する必要がありますが、これ
はどの漫画家さんでも同じことで、みんな自分(と編集者)の判断しか当てにならないのです。

   

 その後、帰途につきましたが、さてどうしたものかと考え込んでしまいました。しかし、山
積みにされた問題もコミティアに来たことによって得た収穫といえます。これがなければ前進
することすら危ういのです。今後もできれば機会を得て他人の意見を聞いてゆきたいと考えて
います。
 帰りに書泉ブックタワーによって蔵書のストックを確認しました。どういうわけか国元戦車
塾の書棚に置いてありますが、他の方々から特別に扱っていただいて大変嬉しく思いましたが、
今後の戦車関係の解説本はしばらく続かない期間があるので少し残念でした。

   

 近況68 自転車の整備

2024-02-18 20:19:40 | 日記・エッセイ・コラム

   

 あの後、後ギアを注文してすぐに届いたので、取り付けを行いました。後輪は取り外し
ができるので、部屋に持ち込んでギアの交換とチューブのチェックをしました。
 ギアは段数は7段のままですが以前のT12ーT32からT11ーT28になり、わずかに高速
寄りになっています。以前後輪を交換した時、トップギアをT12からT11へ換えようかと
考えましたが、走っているうちに自分にはT12で良いのではないかと思えてきました。
理由としては自転車がタイヤの太いクロスバイクである事と、無理に高速セッティングに
してもメリットがないのではと思えたからです。
 今回、高速側に変えたのは、以前のT32ギアは全く使えなかった事と、5段以下も同様
にほとんど使わなかった事があります。それと現在の前ギアがいつ外れるか分からないの
で、T11にすれば前ギア中段とバランスが取れるのでは?と考えたからです。実際に前中
段とT11ギアの組み合わせはそれなりにスピードが出るので、使えるセッティングになり
ました。
 新しい後ろギアは、Amazonの評価コメントによると、少し古い時代のギアである代わり
に純国産で、さび止め塗装が全面に施してあります。現在の同等品はシルバーで裸の状態
であり、シンガポール製造だそうです。日本製なら熱処理の程度が良く摩耗しにくいので
はという期待もあります。届いたギアは紙のパッケージに入っていなかったので、PC部品
でいう所のバルク品ではないかと思われました。つまり工場で組み込むための歩留まりの
余剰品で、その分だけ安かったわけです。用意した工具は問題なく適合して驚くほど簡単
に交換できました。

   

 前ギアの中段は事実上ほとんど使っていなかったので、新古品のような状態です。チェ
ーンも新品に換えたのでギア関係はディレイラーを除いて一新されたことになります。
 この際、ディレイラーも変えようかと思ったのですが、汚れている以外特に問題はなか
ったので今回は見送りました。チェーンは汎用の6~8段用で高級なものではありません。
すり減った旧チェーンは8段以上に対応したもので幅の狭いものでした。おそらくその状
態では問題がなかったものの、油の砂汚れなどで長期的に使用した場合、ギアがすり減る
原因になったのではないかと思えます。汎用チェーンは幅に余裕があり、この点は改善さ
れると考えられます。ただしチェーンの幅が広がったことでディレイラーとわずかに接触
しているようです。この点はワッシャーなどのスペーサーで調整が必要です。
 思いっきり踏み込んでもギアが滑らないのは気持ちがいいものです。普通に走る分には
昔の通りです。難があるとすれば下り坂の時トップスピードがついてゆけず、クランクを
回しても意味がない事です。これは新前ギアに換装すれば解決するでしょう。

 後輪のチューブのチェックではバルブに漏れが見つかりましたが、チューブ自体に穴は
なかったのでバルブだけを新品に交換して戻しました。しかしその後も空気の漏れが続い
ているようなので、再度チェックが必要なようです。もしまたバルブに穴が開いていたら、
それは悪戯の可能性があります。

 

 今後は、しばらくこの状態で使って気候が良くなったら前ギアの交換を考えています。
今年の冬は暖冬で、2月中旬だと言うのに春のような陽気になっています。やるとしたら
すぐやるか5月まで様子を見るかのどちらかになりますが、前述のように前中段とT11の
組み合わせが良いので、後者になるでしょう。というのもハンドルとフォーク回りの交換
を改造の第三弾として進めているので、そちらを進めた方が良いと思えるのです。
 フォークの塗装落としが上手く行ったら、その技術を応用して将来的には本体フレーム
の再塗装に道が開けます。それは大仕事になると思うのですが、今の自分の技術と工具類
ならできると思います。

近況67 自転車の整備

2024-02-11 22:07:53 | 日記・エッセイ・コラム
   

 年末に自転車の掃除をした際にギアがすり減っていいるのを見つけたので、今回はその
解消第一弾として前ギアの交換を予定していました。そしてボトムブラケットの交換部品
も準備していましたが、前々から右ワンは固着していることが分かっていたので可能なら
交換する程度で始めました。
 用意したパーツは前ギアとクランク、カセット式のボトムブラケット、サスペンション
ピポッドのスペーサー、工具類です。
 ほとんどの部品は中古品で安く済ませ、工具も自転車用のセットが1000円程で手に入り
ましたので、それを活用することにしました。工具は後ろギア用とボトムブラケット用の
ものがありましたが、今回はクランク外ししか使えず、他はサイズが適合することを確認
しただけでした。

   
   工具セット

 作業を始めると左のクランクはすぐ外れましたが右のクランクと前ギアが外れず、ネジ
山をなめてしまいました。アルミ部品なので何度も取り外ししている間に破損してしまっ
たのでしょう。こうなっては人力ではどうにもなりませんので、何か他の方法を考えるし
かありません。そしてその状態でボトムブラケットの右ワンを取り外しにかかりましたが、
用意した中古のレンチでは動かず、これもなめてしまいました。ボトムブラケットは機能
的に異常はなく、このまま使い続けることにしましたが、問題は前ギアです。
 前ギアの外し方としては、ネジを外した状態で使いつ続けて自然に外れるのを待つと言
う方法がありますが、そう気長に待つわけにもいかないのでとりあえず三段ある前ギアの
うち、すり減っていない中段を使うことにして元に戻しました。しかし中段ではスピード
が全くでないので長期間の使用には無理があります。そこである程度待って外れないよう
なら破壊して取り外すことにしました。パーツ自体は軽量のアルミ素材であり、おそらく
粉末冶金で作られているので鉄鋼用ドリルで穴をあけることができるはずです。ネジをな
めてしまったのもこうした強度のなさから来ているはずなので、穴を4カ所ほど開けるの
は難しくないと考えられます。

    トップギアの減りは少ない

 ギアのすり減りの原因として、砂地や泥道を走った後の洗浄をしなかったことがありま
す。その状態で1日に何10kmも半年以上走り回ったのですから、ヤスリで削ったように
なってしまったのです。いつもよく使う2・3・4段ギアがよくすり減ってしまって、今
はそれ以外のギアでしのいでいる状態です。どの自転車でも言えることだと思いますが、
トップギアのすり減りが少ないという現象があります。これは直径の小さいギアから大き
いギアにシフトする時、横方向からチェーンと擦れて減るので、一番小さいトップギアは
減りが少ないのです。これは単段式の自転車でも事情は同じです。
 ディレイラーの小さい歯車を見てみるとプラスティックなのにほとんど減っていないの
で、ここには無理な力がかからなかったように思えます。

   
二段目以降の減りがひどい サスペンションのスペーサー 右ワンに隙間がある
 
 今回は、他にもハンドルのヘッドチューブのネジを締めなおしたり、サスペンションの
スペーサーを交換したり、ブレーキの調整や後ろギアの形式の確認などをしました。サス
ペンションは前々から異音を出すのでスペーサーに隙間がある事が問題だと分かっていま
した。砂や異物が隙間に入ってピポッドが動くたびにギシギシ鳴るわけです。今回は厚み
が三倍の者を用意して無理やり差し込みました。動きは良くサイズ的にも適合しています
が、本来ならピポッドの左右をスペーサーで挟むのが普通です。おそらく一枚でも問題が
ないと思ったので、使って見てとりあえず様子を見てみます。
 ギアの形式の確認は第二弾の後ろギアの交換のための準備になります。カートリッジ式
のギアで今回用意した工具が適合すると確認できたので、後ろギアを購入して次回は交換
する予定です。そしてその時チェーンも交換しますが、現在手元にあるチェーンが適合し
なければまた別の機会に交換という流れになります。そして現在、後ろタイヤの空気が少
しずつ抜ける傾向があるのでチューブをチェックして修理か交換する必要があります。
 年末の修理で前タイヤを交換した時、チューブをチェックしても異常がなかったので、
その時のチューブが余っています。後ろタイヤの方が消耗が激しい傾向があるので交換し
た方が無難だと思えます。

   

 また、第三弾の修理としてハンドルとフォークの交換を用意しています。現在パーツは
そろっていますが、この中古パーツは前の持ち主が自分で塗装したらしく、不必要な部分
までて塗料が回っていてそのままでは使えません。塗料はがしの経験がないのでまずライ
ターオイルで少しこすってみましたが、全部落とすには少し無理があるようです。季節が
良くなったころに表で塗料落とし用の溶剤で洗いながら金属の地肌が出るまで落として、
塗りなおすのが無難な方法でしょう。予定としてはその時ハンドル一式を交換するつもり
です。

   工具が欠けてしまった

 これだけの補修にパーツを用意するのも大変な工程ですが、費用を1万円以下に抑える
ために中古パーツをいつも見て回る必要がありました。新品ならその3倍は軽く超えてし
まうので自転車自体買い替える方が選択肢としてはまともですが、僕の自転車の使い方が
かなり消耗を強いるらしく、おニューを買っても3年でまたパーツ交換になることは目に
見てています。それならば今のフレームのままでも同じと言う考え方が僕にはあります。

   

 細かなパーツ交換は他にたくさんあり、スタンドのゴム部、ライト(バッテリーの充電
間隔が短くなっている)、フェンダー、ブレーキシュー、等が順番待ちになっています。