T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

 近況 47 新型コロナウィルス 4

2020-04-26 22:38:39 | 日記・エッセイ・コラム


 緊急事態宣言の効果が2週間たって現れ始めたのか、東京都の感染者数に横這い傾向が
出てきました。今後もこの傾向を維持する為にはゴールデンウィーク後も自粛を継続する
必要があり、その判断は来週中にも下される見通しだという事です。
 新型コロナウィルスには未知な部分が多く、決め手となるワクチンは二次臨床試験に入
ったと言う段階なので、変異による第二波の可能性を考えれば継続が最も無難な道筋だと
思われます。また、国産の治療薬アビガンが量産体制に入り、すでに一部で使用され軽症
・中程度の症状の患者に大きな成果が見られ、重症患者にも6割の効果があると言います。
日本国内での使用量としては既に十分な量が確保されており、副作用の問題に目途がつけ
ば広く使用されることが期待されます。
 一方で経済的な危機は日ごとに増していて、政府の対策も即実行と言う訳には行きませ
ん。外出自粛に伴い外食産業は大きな打撃を受け、学校の休校は続き、家賃・テナント料
の支払いが滞って猶予がならなくなっている世帯や店舗があるそうです。
 また逆に、状況の変化によって需要が急増している業者もあり、現場での混乱が見られ
ます。こうした状況は緊急事態宣言によって大きく左右されている事は間違いありません。

 これらの状況を包括的に考えると、ゴールデンウィーク後に自粛を継続するグループと
平常へ戻って経済活動を元に戻すグループに分けるという道が考えられます。
 その線引きとしては、アビガンの使用によって副作用があっても問題のないと考えられ
る30代以上の社会人とそれ未満の層の間が適当です。



 私は治療薬の使用に関しては専門家でもありませんので、その線引きに関しては一般知
識の上でしか判断できないため上記のような考えとなりました。また、アビガンの使用に
関しては本人はもちろん医師の判断も必要です。その二者の承諾がなければ30代以上で
あっても自粛のグループに留まらざるを得ません。そしてその確認に関して手続きが煩雑
となって混乱を招く危険があるため『任意』という形を取らざるを得ないと考えられます。
更に、新たなクラスターを生み出さないようにする配慮が別途必要になるのは言うまでも
ありません。

 そもそもアビガンの副作用とは、遺伝子のコピーをブロックすると言う薬効から来てい
ます。人間の遺伝子は二重螺旋で一か所のコピーミスがあっても、対となるもう一方の遺
伝子で修正されます。一方ウィルスの遺伝子は一重螺旋であり、アビガンによってブロッ
クされる事で増殖がストップします。このわずかな差に勝機がある訳ですが、人体に影響
がないとは言い切れないのが現状なのです。
 そこで現時点では、遺伝的要素に影響が出ても問題のない年齢層への限定使用が推奨さ
れるわけですが、これは時間とともに臨床結果が蓄積されて修正されて行くべき問題です。
最前線の現場でこの点がどうなっているのか、私たちは専門医師のコメントを待つ以外あ
りませんが、これが中期的な日本の経済活動復元の鍵を握ると考えられるのです。


 
 学校の再開に関して、今だに有効なアナウンスが聞かれません。成長過程にある人体へ
のアビガンの影響を考えると服用は控えるべきですし、小学校低学年ではBCG接種を受け
ていない児童が多いので非常に危険です。休校は継続すべきですが、学業は通信教育の形
を取って進めて行かなければいけません。長期的に見て教育の停滞は大きな問題となる事
は明白です。



 私の周囲で数名~十名程の子供のグループをよく見かけます。平常なら当たり前の風景
ですが、現状ではどうなのでしょう。屋外といっても感染の危険がないわけではなく、さ
りとてとがめるわけにもゆかず、非常に微妙なケースとして静観せざるをえません。
 また、ランニングをしている人も老若関わらずよく見かけるようになりました。マスク
をすると呼吸が苦しいので着用せずに走っている人が、散歩コースの人の列を縫うように
走り抜ける事が最近話題になっています。外国ではこのようなケースで感染した事が確認
されていることから、マスクの着用を促す方向へ話が行っているようです。走るにせよ歩
くにせよ、同一時間に同一の場所へ集まるから屋外でも感染リスクがあるわけで、分散す
るか時間をずらすのが基本だと思います。
 児童や一般人の外出は、運動の他に太陽光を浴びる目的があるので、健康上必要です。
他人とのコミュニケーションもあった方が良いですが、マスクをつけて距離を取って話を
するのが良いと言います。しかし大抵の人はその辺がいい加減になっているのが現状です。



 気にかかるのは店舗の駐車場にいつも以上の駐車がある事です。コンビニやスーパーや
飲食店のテイクアウトを車内で食べるためで、それは以前からあったことですが、最近に
なって更にその数が増えたようです。車内は他人から遮断された空間なので、個室と言う
意味では店内での飲食よりはるかに安全です。しかし、軽自動車からワンボックスまでで
は数名~六名程の小集団となりえます。家族がそろって車で外出するのであればまだ分か
りますが、友人同士呼びあって同乗し一定時間過ごして解散するのであれば危険なケース
に当たるのではないかと思うのです。 
 そうは言っても実数としてどのくらいになるのかは全く不明で、他人がどうこう言える
範囲ではないのも確かです。せめて買い出しに行く時点で1名に絞って入店する事で混雑
緩和に協力するくらいの配慮が欲しいものです。

  ────────────────────────────────────

 例年では5月初旬のイベントに向けて新刊を作るので、丁度今時分に印刷所に入稿する
頃なんですが、今年は3月の早い時点で中止を決めました。普通の人はもっと早い時期か
ら原稿にかかっているので、3月初旬では迷っていたはずですが、私の場合は解説本なの
で製作時間を圧縮できる関係で中止を決められたのです。数年にわたって5月に新刊を作
ってきたのは、このタイミングに勝機があったからです。
 そして例年ですと今時分まで周囲のストーカー関係の動きが活発で、原稿の情報が流出
したりした後、月末にリセットと言う流れになるのですが、今年はもうすでにリセットが
起きたような動きがあります。今後、またボランティアストーカーが復活して再開となる
訳ですが、その行動が今の風潮に真っ向から対立しているので、できれば自粛(笑)して
もらいたいもんです。



 同人誌関係の今後の流れも混とんとしていて、現時点ではネット販売に頼らざるを得な
いと言う所です。順調に感染流行が終結したとしても、その時期は夏以降であり、イベン
トの再開が期待できるのは秋から冬にかけてとなります。そこで今後に備えて初夏に新刊
を出すという事も考えられます。
 私の本の売り上げは2月3月中はほぼなく、4月下旬になってぽつぽつと売れ出したと
言った具合で、カンフル剤を打つ意味からも新刊が望まれるのです。また、売り上げが0
だった期間に関して、何らかのネガティブ・キャンペーンがあったことを予想していたの
ですが、なんら証拠もなく過ぎてしまったので今から製作には入れるという事情もありま
す。
 しかし現時点では、蔵書の電子書籍化等の雑事があるので、どうすべきか迷っている段
階です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近況 46 新型コロナウィルス 3

2020-04-18 22:36:42 | 日記・エッセイ・コラム
 

 4月下旬に入り、多くの予想通り新型コロナウィルスによる被害は拡大を続けています。
政府は来たるゴールデンウィークを睨み緊急事態宣言を全国に拡大する事を宣言し、それ
までの5都道府県を重点地域としました。また、人間間の接触減少が7割に留まっている
としてより一層の自粛を訴えています。
 人間間の接触の一番大きな所は通勤等に使う電車・バス等の公共交通機関であり、次に
人の集まる店舗や集会施設が挙げられます。その部分の移動の削減とは大衆の個別化推進
を意味し、否応なくネット環境への依存度が高まることは既に周知されています。そして、
個別化を物質的に支えるのは物流であり、公共交通機関から自動車や二輪車等への転換で
はないかと思えます。この際、超小型モビリティーや電動二輪車等の普及を後押しする動
きがあっても良いと思えます。
 私自身の経験として、店舗で生活必需品を買う時が最も人間間の接触が大きく、それは
時間経過とともに大きくなっている感じを受けます。外出禁止のため自炊率が異常に高く
なり、買い出し客で店舗は特需ともいえる伸びがあると言います。また家族の外出の機会
として利用する人たちも多く、ますます混雑を増やす事に警告がなされてます。全く幸い
な事に、売り場が一旦空になっても一定期間後にはほぼ補充されるので大きな混乱はない
ようです。



 また非常事態宣言の長期化によって感染に対する関心が薄れて来ている兆候もあります。
まず外出禁止の環境に人々が慣れて対処の仕方が分ってきたことがあり、世界の各国から
ピークを越えたという観測がちらほらと聞かれるようになった事が原因と考えられます。
人々は新しい状況に適応すると同時に、長い緊張状態から逃れようとする心理が働き始め
ているからで、それは普通の成り行きと言えます。この傾向はゴールデンウィーク後には
具体的な不満やストレスの蓄積となって表れる事が懸念されます。冬の終わりに羽を伸ば
し新しい社会生活や人間環境への交流を深める目的がゴールデンウィークにはありました
が、その目的が不全に終わると表に出ないストレスが形成される危険があるからです。
 その結果、社会人・学生共に分裂や分断が進み、おそらくその後への見えない影響を残
すと考えられます。これに直ちに対処する事は難しく、事態終了後のフォローが必須です
が、時期的に東京オリンピックが一つの役目を果たす事になるかも知れません。



 情報としては、いくつかの未確認の話題があり、注視して行く必要があります。
中国は感染者・死亡者数を意図的に小さく発表していた、国によっては実際の数より過小
な数を公表している等の話は、いずれ混乱が収まることで真実が明らかになると思います。
 新型コロナウィルスは免疫が形成されず再感染する事例がある、またはワクチンを開発
しても変異によって無効化されてしまう、等の情報があります。これらは根本的な対処が
難しい、あるいは新型コロナウィルスにも種類があって異なる事例となっている、などの
説明があります。
 それに対して治療薬として有効な規制薬品がいくつも報告されており、国産のアビガン
は量産体制に入ったと報告されました。アビガンには副作用がありますが、比較的安価な
のでケースを選んで使用される事になるはずです。
 あと、日本の感染者数が少ないのは玄関で靴を脱ぐ文化の為という説があります。外国
では土足のまま室内に入るのでウィルスを持ち込む大きな原因ではないかと言うのです。
これは確かに一理ありますが、もともと道にゴミ一つ落ちていないとまで言われる日本の
衛生観念全般の一つに過ぎないのではないかとも思えます。
 

 
 日本ではまだ死亡者数が他国に比べて少ない事もあって、重篤な患者から生かす患者を
選択するという状態には至っていません。しかし感染者数は日に日に増加しており、医療
関係者からは崩壊の危機が確実に迫っているとコメントされています。
 そういう事態に限らず、すでにいたるところで二者択一の選択を迫られるケースは頻発
しているはずです。迷って判断を先送りするのが今までの日本では普通でしたが、これか
らの社会では即断即決や拙速が尊ばれると考えられます。非常事態とはそうしたものです。

 

「政治と異なる手段をもって継続される、政治の一手段。」すなわち軍事関係の組織は、
このような事態において速やかに事を収める学問・思想として発展してきました。今後は
あらゆる部分で軍事的な考え方や方法が見られるはずです。それは倫理的には逸脱してい
ると見られる決断を一瞬で実行することで多数を生かす道を躊躇なくとる事でしょう。
 そしてそのような決断を安々と実行し心的外傷の残らないサイコパシーの高さが評価の
対象となるかも知れません。私達はそんな社会が来ないで欲しいと願う戦後のイデオロギ
ーの中で生きてきましたが、現実的には目前にそれがあることを認識すべき段階に来たと
私は考えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

  近況 45 新型コロナウィルス 2

2020-04-12 21:39:55 | 日記・エッセイ・コラム
  

 先週のブログに記事を掲げた後、緊急事態宣言があわただしく行われました。医療関係
の組織では同時に医療的緊急事態宣言もありましたが、時期的にやや遅いと言う指摘もあ
り、その後東京都でも外出自粛が広く喧伝されました。今週末の都心の様子をネット伝い
に見てみるに、その効果はあって渋谷も新宿も休日だと言うのに早朝のように人影はあり
ません。この辺の日本の統制の取れ方は返って怖いくらいです。
 政府発表では、この動きによる人間間の接触の減少は6~7割に留まっており、更なる
徹底が望まれると言っています。実際の所の目標である8割減と言うのは目安であって、
結果が出なければその辺りの効果は分からないものです。こうした数字は新型コロナウィ
ルスの潜伏期間の為に直ちに反映されるものではなく、出るとすれば1~2週間後となる
と思われます。

 

 今日の未明辺りからコロナウィルに対するBCGの効果に関した記事がネット上に出回
って100年前の株を使用している地域の死亡率が6倍低いという説が有力になりました。
これに対して日本では、効果が確認された訳ではなく、乳幼児への接種が圧迫される恐れ
があるとしてBCGの出荷統制を始めました。日本では既に成人への接種が行き届いてい
るので特殊な例(膀胱の治療で使うそうです)以外は慎重な対応が求められています。



 こうしたことを考えると日本における最終的な被害は他国より少なくなることが期待で
きると言えます。しかし、世間では外出禁止に伴うストレスからか様々な事件が起きてお
り、今後も時間とともに増えて行く傾向があると考えられます。
 アメリカで原子力潜水艦が建造された時、搭乗員に対する士気の影響が研究された事が
あります。密閉された状況下ではリフレッシュの手段が限られており、3カ月で限界まで
落ちてしまうというものです。現在の日本では密閉されているわけではないので、人々の
士気としては最高潮を維持していると思えます。しかしこれからこの状態が長引くと6月
から7月にかけて最低の状態になると予想できます。その時期までに緊急事態宣言の解除
か治療方法の確立に関して成果がなければ、何かしら危険な状態が起きると考えられます。



 私の周囲でも、いまだに人に向かって咳をする人が多くいます。本人としては感染など
していないと思っているのでしょうが、そういう問題ではなく上記のような社会の士気の
維持に悪影響がある行為と自覚すべきだと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

  近況 44 新型コロナウィルス

2020-04-05 23:20:10 | 日記・エッセイ・コラム


 週ごとに状況が悪化して、都市封鎖もしくは緊急事態の発令が現実的になってきました。
日本の感染者数の伸びが世界各国に比べ急激ではないと言っても、このままでは医療体制
が飽和状態に至ってしまうという懸念があり、それは時間の問題と言われています。
 感染者数に関しては、帰国者からの感染や外国籍の感染者の数が半数を占め、入国制限
が曖昧な事が国内での感染爆発に直結している現状があります。また、BCG接種に関しては
重症化の予防ができると言う事で感染そのものを防げるわけではありません。
 今週になって治療薬の開発が何点か報告され、既成の日本製SARS治療薬が使えると言う
話もあります。既製品が使えることは臨床試験済みということもあって、新型コロナウィ
ルスへの使用もハードルが低く時間的にも有利と言えますが、大量生産には時間がかかり
ます。

 

 北海道の例にならって早期に完全な都市封鎖や外出禁止などの手を打てば、感染数を減
らす事が期待できます。実際問題として週明けにもそうした手段が首都圏で取られるので
はないかと思えます。しかしそうなると、一挙に経済的な打撃や物資の流通の停滞が起こ
る恐れがあります。またその影響で地方へ逃れる人たちが多ければ全国へ感染が飛び火す
るリスクがあります。
 私見としては、4月中に東京23区での都市封鎖は必須ではないかと思えます。時間を
かせぐ為にそうした処置が一時的にではあれ必要で、その間に医療体制の強化を進めると
言う駆け引きがなければ5月以降は悲惨な事になると考えられます。
 
   ────────────────────────────────


 先週も書きましたが、私生活で書籍の電子化の作業をしています。
最初はPDFフィル化できる事に驚いていましたが、取り込んだ文章を文字化できる事も分り
ました。20年くらい前に初めてPCを自分の物にした時、スキャナーを買って蔵書の活字
を電子化できないか試してみたことがあります。しかし当時のソフトやPCではまだ不十分
であきらめていました。
 今度のスキャナーと付属ソフトでは、解像度を最高に上げることで難しい専門誌も電子
化できることが分りました。これは任意の文章をコピーペーストしたり文字列を検索出来
るという事です。この処理には少し時間がかかりますが、1冊につき10分前後という
具合で20年の間にPCの演算速度が飛躍的に向上した実感が得られました。また、この処理
には白黒の二値化が必要なので写真の類はつぶれてしまいますが、情報量は格段に削減さ
れるので必要なページを別途文字化しても保存に不便はない事が分りました。

 そうした手間にかける時間があれば、今後も蔵書の電子化を進めて廃棄する事が可能で
す。そして本棚が空になれば、それも解体して捨てる予定でいます。
 先週、中古の電動ジグソーを安価で入手できました。昔ならノコギリで切ってしまうの
ですが、首が悪くなってからそういう腕を使った力仕事は苦手になってしまいました。
 今後こういう状況がいつまで続くのか分かりませんが、目標を作って過ごすことで希望
を持つことができると思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする