T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

今年を振り返って2016

2016-12-31 21:55:57 | 日記・エッセイ・コラム


 年末も押し迫り、また今年一年を振り返る時節となりました。
政治の世界では先日日露の経済交渉があり、期待された北方領土の話自体がオミットされ
た形となり多くの人は肩透かしを食ったと感じているようです。交渉にあたった安倍総理
自身はスタート地点に立ったという談話を残していますが、氏は東京オリンピックまで続
投する気概でいるらしく、その視点に立っての発言なのでしょう。
 そのように考えると、今年起きたことは今後の変動の序章と見られることが多く、示唆
に富んでいたように思えます。



 タイのプミポン国王並びにキューバのカストロ首相の死去。いずれも独自の形で独立を
堅持してきた政治的手練れの逝去で不安定要素が増しており、ヨーロッパではイギリスの
EU脱退の決議および避難移民の問題とこちらも予断を許しません。
 なによりもアメリカの次期大統領に経済界出身のトランプ氏が決まり、中国の軍事強化
と相まって日本の周囲も不安定要素が増えています。その一方でロシアと日本の政治は長
期政権によって安定しており、日本はオリンピックまでは慎重な対応が必要なものの成長
が保障されています。世界情勢が不安定な時に日本の円はその逃げ場として買われると言
われており、ざっとみたかぎりでは日本に良い要素が集まるように思えます。
 一説にはトランプ氏は合理主義者で実利政策をとると言われていますが、それはいずれ
明らかになります。実利主義者は強者との付き合い方がうまい一方で自国の増強にも秀で
ていますので、日本との密接度は今までと変わらないでしょう。


 そんな中で今年のエンターテインメント業界ではビッグ・ヒットが起き、ちょっとした
騒動になりました。件の劇場作品群に関しては未見なので評論することはできませんが、
その社会現象を周囲から見る限り、やはり世の中を動かすのはヒューマンファクターなの
だと思えました。しかもそれは顔の見える個性のはっきりした人間です。
 こう言っては失礼かもしれませんが、顔の見えないネット社会による発展は大きな進化
ではあっても、そうした強い個性の周囲を周回するばかりで決定的な威力に欠けるのでは
ないかと思えるのです。

 その一方でカジノ法案が年の瀬に可決し、ネット方面への影響も考えられるようになり
ました。ギャンブル性の高いガチャ等は取り締まりの対象であったのが、緩和される危険
性があります。これはエンターテインメントとは別な方向の力関係を生みます。大きな資
金が動く所には不法な勢力やバブル形成の動きがあるのが常です。こうした動きは実の無
い巨大な渦を生み出すので、巻き込まれないように注視する必要があります。

 これまでの低迷の時代が終わって、チャンスとリスクが同居する時代が来ると私は考え
ました。というか一部の人間にとっては既に来ていると思います。かつてのバブルの狂乱
を教訓にして、慎重にその時代を生きて行きたいものです。


  ────────────────────────────────────

 交換したシフターは良く動いています。ワイヤーも換えたためか操作も軽く、ストレス
も感じなくなりました。しかしそろそろ代車を考える時期に来ています。

 それでは皆さん良いお年を。
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コミックマーケット91に参加しました

2016-12-29 18:16:40 | 日記・エッセイ・コラム


 本日はコミケ91の1日目が開催され私は一般参加しました。
参加する予定はなかったのですが、自転車のシフターという部品が壊れてしまい、ギアが
トップギアで固定されてしまったので部品を探しに都心へ行ったのです。天気予報で当日
の気温が14℃と比較的穏やかで、一般参加列に加わっても負担が少ないと考えたのです。

 思った通り、凍えることもなく入場できたのですが、事前に何の下調べもしてなかった
ので1日目になにがあるかすら知りませんでした。
 入場者の6~7割が企業ブースを優先していたのが印象的でしたが、私はそっちへは
行きませんでした。
 圧倒的な人の量と会場の広さでダンジョンをめぐるがごとく会場を歩く羽目になりまし
たが、なぜか購買意欲がわかず同人誌を手に取ることも数回でした。

 会場内を歩きつつ、自分に「いったい何を求めているんだ」と自問しました。
絵の上手さはだれもが高いレベルを持っているし、どれも親しみやすい絵柄でまとめられ
ているのに、なにかがもの足りないというか不満というか。
 結局、会場内をブラウン運動したのみとなってしまい、帰りに目当ての部品を買って
帰路につきました。

イベントに参加してこれほど熱が入らなかったのは初めてのことです。これはコミケが悪い
わけではなく、自分に原因があるのでしょう。
 ひょっとしたら今年個人誌の売れ行きが好調で鬱積した憤懣が解消されてしまったのかも
と考えましたが、ちょっとそれは違っています。売れたのは解説本で、本懐である漫画本は
相変わらず売れていないのです。

 今年のケーキはクリームの量を半分に減らして小さめに作りました。動物性の生クリーム
を使ったので作るのは楽でしたが、これもなにか釈然としないものがありました。

   ────────────────────────────────

 そうしたわけで、今年もあと数日となりました。年末年始の行事とブログの更新をして
新しい年を迎える予定です。
 戦車サスペンションの本は、秋葉原書泉ブックタワーさんから連絡があり完売したとの事
です。来年早々にも増刷をかけます。
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近況 14

2016-12-11 21:42:15 | 日記・エッセイ・コラム
  ●戦車サスペンションの本に関して

 現在ネット通販が在庫なしとなっておりますが、店頭に在庫があることを確認しました
ので、ご所望の際はお問い合わせください。このあたりのシステムがどのようになってい
るのか私の方からはわからないので、在庫の実数もわかっていません。
 今年中に重版の予定でしたが、上記の理由で様子を見るため来年まで延期します。
「戦車サスペンションの本」のオンライン販売
 現在サス本の続巻の記事を書き溜めていますが、まだ十分な量を用意する目処が立って
いません。刊行は来年春を目指しています。


  ●北方領土

 私は彼の土地に所縁がある訳でもなく、多くの日本人同様それが返還されても今までの
ままでも、生活に何ら変化がない一市民です。最近になってにわかに返還の機運が高まり
メディアで特集が組まれているのにともなって、否応なく事情を知ることとなりました。
 終戦のどさくさで四島がソ連の実効支配するに至り、その後二島返還の提言がなされる
も四島一括返還を要求して日本側が拒否して現在に至ります。現在あそこにはソ連時代の
移民が居住していて強制退去のようなことはできず、日本側も手を打てない状態になって
います。

 他国の領土を占領して自国領とし、自国民を強制的に住まわせて既成事実とする手法を
見て、私は私の生み出したアイディアを他人が盗んでいってクリエイターに使わせ、利益
を上げている現状を思い起こしました。
 既に他人の手によって既成事実となった所有権を覆し、自分の手に戻すのは不可能だと
私は感じています。しかし、この状況を打破しない限り私が逆に他人のアイディアを盗ん
だとか、良くてもフォロワーであるとのそしりは免れ得ないのです。
 おそらくは、それが端緒になって私生活が脅かされる事態になったのではないかと私は
考えています。そこで、所有権が返還されるかどうかはともかく、当事者同士で直接の話
し合いを行って決着を見るべきではないかと思うのです。
 何事にも歩み寄りと妥協が必要なのです。


  ●ストーカー規制法の改正に関して

 去る12月6日、国会で改正法案が可決されました。今回の改正の主な内容は、今まで規制
の適用外であったネットにおけるストーカー行為が新たに加わり非親告罪となった点です。
 すなわち、本人が届け出をせずともストーカー行為と認められる行為が当局に規制される
事となったわけです。
 制定されて既に20年以上がたっているのに、ネット内での取り締まりが全くの手つかず
であったわけですが、法律の改正というのはかように遅々としたものかと感じた次第です。
ともあれ、これからは法の手がウォッチ界隈に及ぶのは時間の問題であり、事前に自主規制
が始まってもおかしくない状態となったわけで、これは私にとって歓迎すべき事といえます。

 なお、この改正法の施行時期に関しては未だ未定だそうです。
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