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メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

コミティア117に参加しました

2016-08-21 21:11:53 | 日記・エッセイ・コラム
 本日はコミティア117が開催され、3400余りのサークル参加がありました。
その1週前にコミケが開催されたこともあり、不参加の常連サークルもいくつかあり、
客足もそれほど多くはなかったというのが概観です。
 当日の気温はそれほど熱くなく、会場内は過ごしやすかったのは助かりました。早め
に会場入りした関係もあり、設営も順調で余った時間に配布という具合に時間を有効に
使うことができました。

 今回私は、戦車サスペンションの本を重刷した関係で新刊は見合わせました。地味な
ミリタリー系の解説本なのでわざわざ買いに来てくださる方もそれほどいないと考え、
ネット通販での出品を本命視したのですが、それでも会場で直接販売したり配布したり
して反応を見てみたいというのが本音ではあります。
 ただ、こういう解説本の真価というのは、読み込んで実際に為になるのかという所に
あるわけで、その場で反応をといっても戸惑われる方が多いようです。
 結局20部程が販売でき、配布も前から渡そうと思っていた方々等に5件行いました。
こういう本を待っていたというご意見が相次ぎ、コミケに行かないのですか?という声
も聞かれました。長期的にそこそこ売れるタイトルをものにできたのは確かで、これを
機に新たな展開も視野に入れることができるようになりました。

 戦車のサスペンションについては、まだフォローするべき記事が必要なので、時期を
見て続編を作ることを考えています。折角作るのですから、何年でも売りに出せるよう
普遍的な完成度の高い本を作りたいものです。
 その一方で、やはりストーリー物のコミックやロボット等の見栄えのするメカ本を、
きちんとした環境を整えて制作してみたいという願望があります。今までの僕の本は
制作が拙速すぎたために完成度の低下を招いて、いずれも不満足な出来になっています。
 1コマにじっくり時間をかけられない、というのはプロでは当り前かもしれませんが
私のようなアマチュアでは経験を積むという上でマイナス要因だと思うのです。

 さて、1週間前のコミケの直後、スケッチブックの依頼が問題となったという話を聞
きました。具体的に言いますと有料でスケッチブックを描く行為がグレーゾーンとして
問題になったのですが、その関連で本来の無料で描く方も槍玉に上がっているらしく、
昨今の同人誌界は窮屈になったものだなと感じてしまいました。
 私は有料でスケッチブックを描いたことはありませんが、考えてみれば作画に対して
そこそこの完成度を要求されれば対価を請求してしかるべきなのがプロの世界です。
それがアマチュアではスケッチブックを依頼されるのが嬉しいという感情によって成立
しているわけで、スケッチブックの依頼という文化は、そこをどうするのかという岐路
に来ているのだと思いました。
 私的な意見として、ある金額以上は届け出を義務付けるという形が良いと思うのです
が、こればかりはイベントの主催者の判断に任せるしかないでしょう。というのも、そ
れぞれのイベントによって創作の対価に関する考え方が異なるからです。参加者はその
ガイドラインに沿ってそれぞれのイベントを楽しむという形になると思うのですが。

 これに関してはコミケの実行委員会の見解は他のイベントの雛型になる可能性がある
ので、今年の冬コミの動向が気になるところです。

コメント
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