T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

近況 17

2017-05-28 22:13:16 | 日記・エッセイ・コラム


 ちかごろ近況ばかりブログにアップしているような気がしますが、できれば新規の仕事
に関わりたいものです。と言っても、新規の設定画を描いてアピールする訳でもないのに
仕事をくれとは贅沢なお話です。次の個人誌では何か絵的に見せるものを描かねばなりま
せん。
 サス本Ⅱの文章の断片が事前に外部に漏洩していた点は前回述べましたが、文章ならあ
る程度自分の特徴を織り込んで著作物と主張しやすい部分があります。そのため、本を発
売すると同時に盗用した人間の存在が浮き彫りになるという分かりやすい現象が起きます。
 しかし絵の場合だと、なかなか上手くゆきません。構図を真似たとかキャラクターやら
メカのアイディアを真似たなどと言っても、既に多数の前例が存在している上にアレンジ
のテクニックも進歩しているので、だからどうしたとしか言われない訳です。
 
 もっともこれは、私の頭が文章向きなせいもあるかもしれませんが、絵柄の開発や画力
の向上に時間を割けないという事情も関連しています。この数年の経験から言って漫画を
描くのにいくら文章設定やプロットを突き詰めた所でアピールしないという部分が痛感さ
れます。つまり読者はもっと見た目に面白い物が欲しいのです。したがってキーボードを
打つよりはノートでラフ画を描いて物を考えた方がいいのかも知れません。

   良心をもたない人たち(草思社文庫)

 こんな本ばかり読んでいますが、サイコパス関連の本です。2006年発表の著作を文庫化
したものと但し書きがついていますが、発売は2012年第一刷とあるので割と最近の本です。
 マーサ・スタウトというアメリカの心理学者の考え方は私の考え方と近いようで、馴染
みが持てます。図書館で見つけて借りた後、サス本を神保町へ持っていった時に書店を探
したのですが、フェアで平積みされている本がそっくり売れていました。どうやら最近の
サイコパス関連の関心の高さが反映されていたようですが、内容が少し古い点が気になり
ました。

 この著作が発表されるとほぼ同時期「サイコパス冷淡な脳」という本も発表されており、
発生過程についての詳しい考察がされました。マーサ・スタウトはカウンセラーの経験が
長く、サイコパスの被害にあった多くの人々に同情的で、サイコパスはその良心のなさに
よっていずれは自滅の形をとると言っていますが、私はこの点に関しては懐疑的です。
 サイコパスは確かに他人との感情的なつながりを持たないので、自分から能動的に外部
に働きかけて刺激を得ると言う事をしていなければ退屈してしまうと彼女は言います。
そして、体力が衰える中年期の後半にもなると燃え尽きてしまうのだと言っています。
 多くの無計画なサイコパスはそうした運命をたどるのかも知れませんが、いくらかの者
は自分の内部に世界を構築して、学術や芸術の世界に進んでいます。その素行は相変わら
ず破戒的でありますが、世間的には天才はそんなものと言った言われ方をしています。

 それでは、彼らは安全なのかと言えばそういうわけではないのですが、少なくとも不意
を突かれて襲われたり騙されるようなことはないと思います。すでに存在が世間的に知ら
れている訳ですから、こちらから避ける事もできると思うのです。
 多くのサイコパスは人知れず存在を隠し、極狭い範囲で人に迷惑をかけて人知れず衰え
ていくというのがマーサ・スタウトの結論になっていますが、普通に無害な生活をしてい
るサイコパスもいると言う点は見過ごされているようです。

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 毎年6月と12月の末ごろリセットがあるとブログで何度も書いていますが、数年前か
ら一ヵ月前倒しでリセットがあるケースも見かけています。とするとそれはここ数日の内
に行われているようですが、無論の事私には直接観測する事は出来ないのです。
 注意喚起くらいしかできませんが、ネット情報等に頼るウェイトの大きい方はご注意下
さい。
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「戦車サスペンションの本 Ⅱ」に関して

2017-05-21 23:40:28 | 同人誌

 昨日「戦車サスペンションの本 Ⅱ」の書店納入をしました。早ければ本日にも店頭
に並んでいるはずです。
 店頭価格はⅠと同じ500円+税です。書泉神保町グランデと秋葉原ブックタワーで
扱っております。追ってネット販売も始まる予定です。よろしくお願いいたします。



 書店へ行った後、五月祭へ寄って行きました。すでに3時過ぎでしたので急ぎ足で回
りましたが会場が広く回り切れませんでした。見本誌があったので、二冊配布して会場
を後にしました。



 歩き回った結果歩数が3万歩ほどに達し疲労が酷かったのですが、例の顎を強く引く
という方法が有効で顔面と側頭部の頭痛は回避できました。しかし首と後頭部あたりは
今日まで痛み続け、夕方ごろ収まりました。やはりまだ全快というわけにはいかない様
です。しかし普通なら三日続く所を一日で済んだのですから進展があったと言えます。

 今後は夏に向け動き出す予定ですが、まだ具体的な計画は決まっておりません。 
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近況 16

2017-05-14 23:18:22 | 同人誌
 サス本Ⅱの添削を続けていますが、意外と誤字が多く文字のポイント(大きさ)が何か
の拍子に変わってしまった例が多いようです。また、パソコン画面の色と印刷の色が微妙
に違っていて、画面調整が必要だと感じました。同人印刷というのはオンデマンドの場合、
カラーコピーと同じようなものなので、微妙な色使いをしても表現されるとは限りません。
 部数を増やして再版した時、オフセットにしたら色合いが変わっていたと言う事も経験
しました。そういう点を計算して大まかな色の構成で間違いがないように配慮する必要が
あります。

 今回、挿絵に使うイラストをまとめてハンドトレースするという方法を使いました。
以前のようにブログに散発的な記事を載せるならば、ノートの下にコピー画像をひいて、
その都度トレースするということで済んでいたのですが、これは事前に情報を秘匿でき
る以外にそれほど利点はない方法です。仕上がりが粗い上に大きな画像をトレスしにくい
という不便さがあり、元画像を適当な大きさにコピーでリサイズするという手順が必要で
した。



 そこで、必要な画像をピックアップしておいてフォトショップでレイアウトし、プリン
ターで出力してまとめてトレースすることで大幅な時間短縮をしました。
 トレースに際しては自宅に暗室を作りトレース台で下から光を当てる方法を使い、精密
なトレースを可能にしました。
 この方法の良い所は時間短縮であり、ハンドトレースによる筆跡によってイラスト感を
出せる点でしょう。小さなサイズで書けば筆跡が目立ってこの傾向が強くなります。一方、
精密な図面が必要な場合、一枚の紙(今回はB5プリンター用紙を使用)いっぱいの画像
を使いレイアウトの時に縮小すると線が細くなって緻密な感じが出ます。
 必要に応じてこの二つを使い分け、写真トレースの場合、陰影を濃くしてドキュメント
タッチにすることができました。今回は時間の都合もあり、約1週間で17枚を書き上げ、
再びPCに取り込んで仕上げとレイアウトをしました。



 これらの方法は著作権回避の手段として始めたものですが、トレース元の図面と画像は
できるだけ古いもの(できれば50年以上経ったもの)を選び、最近になって新規に起こ
された図面等はできるだけ避けるようにしました。また、オフィシャルで宣伝媒体として
発表された写真などはお互いの相乗効果があるという見地から特別な許可は貰っておらず、
その点は同人誌ということで御容赦を願っています。

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 今回の制作中も逐次外部に情報が洩れいていたらしく、詳しい流出ルートは分かってい
ません。記事の編集をするPCはスタンドアローンでネット接続はなくメモリーもUSB
メモリーに記録して常時携帯するという方法をとりました。それでも漏れたというのは、
記事の制作中に何らかの方法で画面を覗き見られた以外の事は考えにくいのです。
 一つの可能性としては、PCの液晶画面から漏れてくる電波ノイズを拾って画面を見る
いわゆる電波盗聴による方法があります。この方法は別に最新の方法というわけではなく、
かなり昔からあります。問題は10年くらいの時を経て、どれほどの進化を遂げているか
と言う点です。
 いずれにせよ、断片的なキーワードを事前にキャッチしたとしても、全体としての構成
やまとまりと言った作家独自の味は完成品にしか明示されない訳ですから、それを逐一盗
んだ所でツバを付けたくらいの意味しかないはずです。むしろ完成品がお披露目された時
点でそれらのキーワードがジグソーパズルのように見事にはめ込まれていれば、実際に見
た人たちの心象はこちらに優位に働く事でしょう。すなわち、制作中にストーキングに会
っていたという私の主張の補強にしかならないのです。

 幸いにしてサス本Ⅱは制作中の妨害にもかかわらず発売できました。しかしながら、こ
ういう妨害があると言う事は私の成功=落胆と憤慨という人物が周囲にいると言う事を暗
示していると考えられます。これは不可解なことと言わねばなりません。
 なぜなら、私は周囲の人物とほとんど利害関係がないばかりか、交流も断って制作に専
念しているからです。

 やはり、3~4月のブログで書いたようなサイコパスに目を付けられているのかという
疑念が頭をもたげて来ます。罪悪感がない人間ならば、このような事をやって失敗したと
しても何の気のとがめもなく継続できるのです。しかもその目的は一般的な人間には分か
りにくい独自の考え方が動機になっています。
 「強欲なサイコパス」と言われる他人の所有するものに対する強い欲望を感じるサイコ
パスの場合、その手段は恐るべきものとなると言います。人が元来所有する才能とか魅力
とかいった強奪できないものを見せつけられると、どうにもできない代償行為として、相
手を汚したり傷付けたりして奪おうとします。そしてその人生を破壊することで哀れな自
分と同じ境遇にしようとして「報復」するのです。サイコパスは自制が効かず罪悪感も無
いので、その持てる能力をすべて「報復」に注ぎ込み、自滅的ともいえる結末も意に介さ
ないと言います。

 実はこういった人物は昔から私の周囲にしばしば現れていて、私は「鉄砲玉」「自殺兵」
等と呼んでいました。「鉄砲玉」とは任侠映画に出てくる使い捨てのヒットマン(殺し屋)
のことで、「自殺兵」とは爆弾を抱えて敵に特別攻撃をかける兵士を指します。いずれも
私に無茶な突撃をかけてきた事からそう呼んでいたのですが、本当に命を落とした人たち
に無礼だと考え、最近になってシットマン(嫉妬とヒットマンに掛けた名前)と呼び方を
換えています。しかし本質的な部分は変わっておらず、今になって考えれば「強欲なサイ
コパス」であったのではないかと思われます。
 おそらく今後もそういった人物たちからは逃れ得ないと私は考えています。

 そこでこれらに関してできる事は今後も外部への情報漏洩に関して注意すべきであって、
本が発売できたからと言って油断してはいけないと言う事でしょう。必要ならば、別の
方法で制作することも考えねばなりません。そして出来得る限りサイコパスとの接触は避
けなくてはならないのです。

 こういう人生は、非常に窮屈で困難に満ちた道程であることは容易に想像がつくと思い
ます。私としては皆さんの出来得る範囲での情報提供を望むものです。
 
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コミティア120に参加しました

2017-05-06 23:42:54 | 同人誌
 本日はコミティア120が開催され、5360余りのサークル参加がありました。私も新刊
を作って参加し、前回の倍くらいの売り上げがありました。

 発売なった「戦車サスペンションの本 Ⅱ」ですが、今回は増ページとなったものの値
段は据え置き、Ⅰ・Ⅱセットで割引販売という方法をとりました。Ⅰの書店での売り上げ
に陰りが出てきたので、イベントでの売れ行きを心配しての処置、並びに初めて当ブース
を訪れてくださる方々に配慮したものですが、ゆくゆくは合併号にすることも視野に入れ
ています。
 サス本Ⅱは、ほとんどすべての記事とイラストを新規に書き下ろし、ブログからの転載
はしませんでした。Ⅰの方がブログの内容をまとめるという形で出たのに対し、Ⅱは足り
なかったその後の歴史に関して補完することを目指したものなので、そもそもの成り立ち
が異なります。
 そんなわけで引用がメインだった前回と違い、今回は大量の記事を書く事と、資料の読
み込みおよび足りない資料の収集から始めました。こういう記事の書き方をすると、途中
で新しい疑問や派生する部分や予想しなかった展開などがある訳で、フレキシブルに対応
することが求められます。そういう意味では定番の記事等はすでに最終的な帰結が分かっ
た上で書く事ができるので、文章の構成が楽だと思います。
 資料を読み始めて困ったのは、90年代以降の比較的新しい資料にはサスペンションに
関しての記事が乏しいということです。80年代まではサスペンションに新規性があった
のか盛んに取り上げられているのですが、複合装甲や120mm砲が登場したあたりから
記事のウェイトが攻・守の方へ移ってしまい、酷いときは1冊の本の中に数行しかサスペ
ンションの記事がないという具合でした。そこで古本屋で昔の戦車専門誌を買い漁っては
読むという事をしました。それらの本は既に打ち捨てられ人の関心を引く事もなく、値段
も数百円という具合だったので砂金堀りのような心境で探し回りました。
 幸い、日本の油気圧サスペンション開発について詳しい記事見つけることができ、時間
的にぎりぎり間に合わせることができたのです。しかし、やはり不徹底な部分も多く、特
に図解に関しては殆ど手につかなかったのは残念なところです。
 写真や図面は著作権を回避するのにハンド・トレースという方法を取れるのですが、図
解に関するイラストは最近になって新規に書き起こされたものがほとんどで、それをトレ
ースするわけにもいかないのです。この場合、自分で1から下書きを書き起こしクリンナ
ップするため、手間が二倍三倍になってしまうのです。

 あと、今回は終盤の3日程で編集作業をしたため、その段階で書き加えた図版の解説に
誤字が相次いでしまいました。ガリ版の時点で気が付いたのですが、校正している時間も
なく既に印刷に入っていたので、誤字の訂正表をコピーで差しはさむという方法をとりま
した。
 今回も印刷所に入稿した後、コピーペーパーを作りました。コンビニのコピー機が進化
してくれたおかげで印刷が楽になり、USBメモリーにJPEGで保存しておくだけで気
軽に両面コピーができます。サス本Ⅰを増刷した分のペーパーを増刷するのも、コピー機
上の操作で済んでしまい、朝方の15分程の時間でできてしまいました。これは助かります。
 
 先ほど、ブースに来て下さったお客さんから、日本の合成ゴムについて情報をいただき
ました。なんでもゴム中の水素を塩素に置換する加工を日本はできなかったそうで、これ
が戦中に不完全な耐油性しか実現できなかった理由の様です。
 折角の貴重な情報なので、何らかの機会に形にしたいと思います。

 今後は、サス本Ⅱの書店出品と配布作業を行います。またネット通販に関しても早期に
別の販路を決めないといけませんが、まだ手を付けていない状態です。
 ニュースによれば、ネットによるコミックの売り上げが紙のコミックを抜いたそうで、
今後はスマートフォンで漫画を読む時代になるのでしょう。サス本のような解説本をスマ
ートフォンで読めるものかどうはまだ半信半疑ですが、ネット販売には注文を受けたら紙
に印刷して宅配するサービスもあるそうなので、そのあたりが適当ではないかと考えてい
ます。
 帰路に秋葉原ブックタワーによった所、サス本Ⅱの発注を受けましたので、再編集と第
二刷に向け動きます。 

「戦車サスペンションの本」のオンライン販売
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 首のリハビリはうまくいったようで、制作中頭痛が起きたのは2回ほどでした。頭痛が
起きそうになったら顎を引くようにすると脊髄の圧迫を回避できるらしく、今後は頭痛に
悩まされることは少ないと思います。ただし脊髄の変形が治らない以上、頭痛の脅威は去
ったとは言い難いのでリハビリは継続します。また、顔面と側頭部の痛みはなくなっても
首筋から後頭部の痛みはなくならず、ここは別系統で痛んでいたのではないかという疑念
が湧きます。つまり、元々二つの頭痛の複合だったのかも知れないのです。

 足のむくみに関して、徹夜をして印刷所に原稿を納入するまでは何事もなかったのです
が、その直後なにかの拍子にむくみはじめ今では収まっています。シナモンの効果があっ
たのかどうか良く分からないのですが、睡眠を正常にとることの方がむくみ防止になるの
ではないかと思います。
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