T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

今年を振り返って 2020年

2020-12-31 21:53:56 | 日記・エッセイ・コラム
   

 毎年年末に今年の概観等書いているのですが、今年に関してはどう書いていいのか分か
らないと言うのが本音です。年の瀬のニュースに東京の感染者が1300人を超え過去最高に
なる見込みというニュースが流れ、どこそこの国でワクチン接種が開始されたというニュ
ースと交差します。
 世界の感染状況は言うに及ばず、国家元首が感染したり病に倒れたりと言うニュースが
相次ぎ、表に出ない医療関係者の苦闘や一般社会の経済的打撃は取り返しのつかない所に
来ています。
 その一方でK字回復なる言葉も聞かれます。環境の変化に伴って新しい需要が生まれ、
業績を伸ばしている業種があり、その反対に打撃を受けた業種とが明暗を分かつ形になっ
て上向きと下向きのK字を描いているのです。感染を避けるため人々が家に籠り、そこで
必要となった宅配やネット関連の需要が高まり、家で過ごす為にゲーム機が売れたり、リ
モートワークの為のパソコンや中古機材が売れたり、と、既に聞き及んでいるような生活
の変化が一挙に起こったわけです。

   
 
 コロナ関連の記事でも書きましたが、これは人々の個別化であり分断です。この状況が
改善されるのは来年半ばから秋ごろまでかかるでしょう。また、こうした傾向はその後も
残って別な方向へと動くのではという観測もあります。東京オリンピックは条件付きで開
催される見通しですが、果たしてリスクがどれだけ残るのか不透明です。つまり、一年後
この状況が改善されていたとしてもコロナ以前の状況に戻るとは限らないと言えます。
 一つだけ幸運だったと言えるのは、世界的な災厄の前に戦争をしているような状況では
なくなってきたため、本当に切羽詰まった状況でなければ敢えて隣国と争う事はなくなっ
たという事でしょうか。自国の感染者数を過小に発表している国の実情が明らかになりつ
つありますが、そうやって情報操作しても実情を変えることが出来ない以上、戦争による
混乱状況を避けなくては感染状況の悪化を招くばかりなのです。

   

 どの国がこの混乱から一早く立ち直るのか? これは言うまでもなく全ての国が全力で
当たっている目下の問題です。私の見た所ではイギリスが一歩リードしているようですが、
変異ウィルスの感染が始まったと言う報も聞きます。日本も感染数や死亡数が少ないとい
うアドバンテージがあったものの、年末にきて医療崩壊の危機に直面しています。また、
ワクチン接種の開始が少し遅れていて、一般には早くても来年4月からと言われています。

   

 これらの問題には半年後あるいは春の訪れるころには答えが出ているはずです。前述の
K字回復の結果、経済の地図がどのように書き換わるのか、また国別の優位がどのように
移ろいで行くのか。私は考える気になれません。
 しかし、コロナウィルスの脅威が次はいつ来るのか誰にも分からない、という事を考え
ると、この新しい勢力図は固定化されるのではないかと思えるのです。なぜならそれ等は、
アフターコロナの新しい世界に順応した勢力だからです。

    

 来年1月1日をもって日本では改正著作権法が施行されるそうです。私はそれが私にとっ
てささやかな追い風になってほしいと期待しています。

近況 60 初詣

2020-12-28 19:35:20 | 日記・エッセイ・コラム
   

 本日は地元の神社へ初詣に行ってきました。まだ28日ですが新型コロナの影響で参拝
も分散するとのことで行ってきました。天気が良く人も10数名ほどで列も短く、お参り
もスムーズです。こういうのもいいもんですね。
 テレビのニュースで浅草寺の映像を見ると人はまばらで、感染者数増加の影響が深刻な
事が伺えます。毎年のように行っていた浅草界隈ですが今回は自粛するしかありません。
 その後、破魔矢を買ってお正月の飾りなども買いましたが、年末年始だからと言っても
掃除くらいしかやる事もないので夕方前には帰りました。
   

 肋骨の回復は順調です。最近骨盤の左周辺に違和感があり何のことかと考えたのですが、
どうやら筋肉痛のようでした。この一カ月、左肋骨と左骨盤の間にある腹筋・側筋・背筋
を動かす事が出来なかったのが、肋骨の復調とともに動かし始めたことで腱が痛み出した
のでしょう。
 他に痛みも時によって感じなくなるようになり、夜中に無意識に寝返りをうって横を向
いて寝るようになりました。肺活量も元に近づきつつあります。
 一か所だけ、背中に飛び出した肋骨の接合部に肩甲骨が当たるらしく、腕の動かし方に
よってゴリッと当たります。これは何とかしたいところです。

   

 近況 59 事故4

2020-12-24 18:44:56 | 日記・エッセイ・コラム
  

 退院して明日で一カ月になります。今日はクリスマス・イヴで回復も順調なのでお祝い
することにしましたが、例年のようなケーキの手作りはやめました。

 

 退院時、体重が2kg減っていましたが、病院食と運動できないためではないかと考え
ていました。病院食は普通の人には量が少なめだそうですが、三食に白米のご飯がついて
いました。そのせいか糖尿が出て初めてインシュリン注射を受けました。その後ご飯を半
量にしたので余計カロリーが減り、内臓脂肪等が減ったのではないかと思います。
 トレーニングができない事で脚についていた筋肉も減ったはずで、2kgの内訳は、脂
肪と筋肉が半々ではなかったかと思われました。せっかく減った体重ですので、脂肪は増
やさず脚の筋肉だけを戻すために自転車でのトレーニングを再開する必要がありました。
 自転車の修理がうまく行って、走れることが分かったので毎日出かけてそれまでの生活
を再開することにしました。しかし、肺活量が足りず自転車も曲がっていてスピードが出
せないので時間をかけて移動することになりました。これまでに1日10~20km走っ
たので合計150kmは走ったでしょうか。食事も充分に採ったので脚の筋肉は元に戻っ
てきて体重も1kgほど増えました。

  

 骨の方は順調に接合していますが、まだ安定しておらず左腕を回すと肋骨が引っ張られ
手痛みます。寝返りもスムーズでないので、まだしばらく不便な生活が続くようです。そ
してアクビはできてもクシャミは痛みを伴います。
 自転車の修理はパーツ交換で安全な状態に戻る事が分りましたが、パーツと工具を揃え
るまでしばらく時間がかかるようなので、今年中は現状で走る事になります。
 いずれも完全な状態になって初めて全力で自転車を走らせる元の状態に戻れるのです。

 
  
 とりあえず年末年始は無事に過ごせる目途が立ったわけですが、当初は手術で骨折を元
に戻す事も検討されていて、(内臓のダメージが不明だった)その場合は6カ月の入院に
なる危険もあったのです。ごく短期間で復帰できたのは幸運でした。ただしこの間に世間
のコロナ事情は酷くなっていて、生活や行動に制限を受けることに変わりはないのですが。

 

 自転車の修理 25 ボトムブラケットの分解 

2020-12-13 20:35:01 | 日記・エッセイ・コラム
  
全てのボールがスペーサーから外れていた

 本日はボトムブラケットの分解とベアリングの交換をしました。
数回前のブログに異音がすると書いたのですが、原因はやはりベアリング周りのトラブル
でした。右ワンが固着してオリジナルの部品を交換できずにいるのですが、摩耗して内径
が広がっている事が根本的な原因のようです。ベアリングのボールを等間隔に保つための
スペーサーが1年の間に押し広げられ、ついにはワン側へ接触するようになったと言う事
のようです。
 グリースを注入することで音が一時的に緩和するのはそのせいで、ボールのみを使って
いれば音の問題は出ないはずです。その昔はワンにグリースを塗ってボールを張り付けて
組み立てていたと言いますから、その方法でも問題はないはずです。
 しかし、先日買ってきたベアリングのボールのセットを良くチェックすると、ボールが
11個あって従来品より2個多い事が分りました。外形寸法が変わらずボールが増えてい
るのですから荷重を分散する改設計でこうなったと考えられました。そこでその改良品を
問題の右ワン側に使い左側は従来通りの9個の状態で様子を見てみることにしました。
 今後、問題の右ワンを自分で交換するか、自転車屋さんに持ち込んで交換するか、ある
いは新システムのボトムブラケットに交換してしまうかの選択肢があります。

   新型はボールが11個ある
 スペーサーは原型を保っていたが周囲に擦れ跡があった

 ボトムブラケットの分解自体は工具をそろえていれば、そう難しい物ではありません。
問題は組み立ての時で、ペダルのクランクをクランク軸に圧入する作業があります。50
cmくらいある工具で大の男が体重をかけネジを押し込む作業をしなければならないわけ
ですが、それが今の私の体では恐ろしく難しく不完全に終わるおそれがありました。
 クランクの圧入が不十分だと1年くらいで脱落してしまうので、出先から押して帰る事
になってしまいます。この作業は僕の体が全快したらやり直す必要があります。

   前輪軸の洗浄 ライターオイルで汚れを落とす

 さて、事故によって壊れた車体を治すにあたって、どう言うぶつかり方をしたのか解明
する必要がありました。当たり所によってはフレームが損傷して全損という事になるので
買い替えなければならないのです。しかし、前輪とフロントフォークをチェックすると、
自動車の正面に前輪がぶつかって変形すると同時に外れ、回転しつつ着地した時にフロン
トフォークが反対方向へ曲がったとわかりました。
 MTB仕様のフレームはおそろしく丈夫に作られていて変形は免れたようです。もしこれが
ロードバイクなら一発で曲がったはずです。

   
 家具のパイプ    分かりにくいがフォークにずれがある パイプで曲げる

 そこでとりあえず動けるようにするため、前輪を以前使っていた物に付け替えフォークの
曲がりを出来得る限り矯正することにしました。方法としては家にあるパイプと公園の遊具
を使って曲げるというものですが、前述のように僕の体が不完全なので限界があります。
 車軸の左右ずれはなんとか治せましたが、水平方向のずれはフォークが根元から曲がって
いてだめでした。これは交換するしかありません。
 現在代替品をそろえていますが、軸の問題がまだ残っているので交換は少し先になりそう
です。

  
正面から見ると目に見えて曲がっていて危険だ

近況58 事故3

2020-12-12 19:27:50 | 日記・エッセイ・コラム
  

 事故から一カ月が経過しました。診断の全治一カ月の通り、一通りの日常動作はできる
ようになりました。救急で収容された病院に最後の診察に行くと、レントゲン撮影したの
に外科の先生は過去のCT画像を見て解説してくださりました。それによると、完全に治る
にはこれから4~6カ月はかかるという事でした。
 入院時から感じていたことは、病院は混乱しているという事です。こういうご時世です
から、病床や医師の数を増やして対応しなければならず、明らかに平均年齢の低下が見ら
れます。しかし私の回復具合は順調なので、その辺は結果で評価するしかないでしょう。
 肋骨の接合は順調で、入院時は微動だに出来なかったのが今では自力で起き上げれて、
普通に歩行したり自転車に乗ったりできます。そのままなら良かったのですが、骨折特有
の問題があっていまだに苦痛を受けています。

  

 人間の骨は、折れた所を接着すると言うのとは少し事情が違っています。接合部は一旦
元の状態に戻ってもそこで止まるわけではなく。延びたり盛り上がったり曲がったりしま
す。手足のようなまっすぐな部位ならば添え木やギブスで固めてまっすぐになるようにで
きますが、肋骨の場合は全く事情が違うのです。
 医師から説明を受けたわけではないのですが、骨が接合するにつれて肋骨が盛り上がっ
たり変形したり動かなくなったりする部分がでてきました。肋骨は肺の周囲にあって奇麗
なループを描いており、呼吸とともに常に動いています。内側から外側へ広がって元に戻
るという運動を始終繰り返しているので、元通りの接合自体が難しい訳です。
 それで、一カ月たったあたりから別な痛みがでてきたのです。例えると木や草が成長し
て上にある物を押しのけるように肋骨のループを押し広げている様なのです。これに対処
する方法は一つだけあって、深呼吸して肺を膨らませ肋骨にかかった応力を逃す事です。
これが日常的に何度もあって苦しい。折れた時の痛みとはまた違った痛みがあります。

 

 おそらくそんな苦闘を4カ月も続けていれば、肋骨は元の機能を取り戻すのでしょう。
現在の肺活量は目に見えて落ちていて、自転車でスピードを上げても酸素不足に陥るので
全く振るいません。(自転車は修理できましたが少し曲がっていて危険です。)
 他に左腕を動かすと周囲の筋肉を引っ張るので、肋骨も引っ張られて痛みます。寝る時
はうつ伏せか仰向けしかできずとても快眠とはいきません。しかしこれらは些細な事なの
で、回復するのは時間の問題でしょう。
 他に入院時に自力排尿ができず麻痺が心配されましたが、程なく回復しました。ED等の
症状もなく安心しています。

 

 現在日常的な動作はできるだけ普通にするようにしていて、痛み止めも飲んでいません。
これは肝臓への影響の方が心配だからです。