仕事で美術設定を描いたので、それに良く似た設定を掲載します。
スカウトを受けた会社の方からは引き続いて外注の仕事をいただけるそうです。
●バイオマスプラント
プラントによって生成されるエネルギーがこの世界では一般化されています
そこを破壊に来る敵部隊を迎撃して殲滅するステージであったと記憶しています。
実際のバイオマスプラントはもっと広大でゲームエリア内には入りきらない大きさ
になるのですが、それでは防衛ミッションになりにくいらしく、絵のようにちいさな
増殖プラントとそれを囲むフェンスになっています。
現在日本でも様々な再生エネルギーが模索されていて、いくつかのプラントが
具体化していますが、当時はまだ構想の段階ではっきりとしたイメージがつかみ
難かったという事情もあるようです。
●弾薬庫ステージ
これはおそらく1面の練習ステージの元になったと思うのですが、はっきりとした事
はわかりません。うっそうとしたジャングルとその中を流れる川沿いに点在する
敵の弾薬庫を破壊するステージです。
地形のモデリングの関係でオーバーハングした地形はNGだということで樹木が
覆いかぶさっている状態は再現されませんでした。
●不時着した飛行機
救出ミッションで一定時間丘を防衛する任務のために描かれました。
不時着した飛行機の任務とかはほとんど設定されていませんでしたが
なぜか敵が群れを成して襲い掛かってくる難しいステージだった記憶
があります。
飛行機はツカノというプロペラ機を参考にしました。
● 要塞ステージ 着色
塗りの練習でPhotshopで着色しました。
以前、着色の仕事をしたときにはとにかく早くやるように言われたのですが
どうしても薄い色を塗り重ねる水彩の技法が抜け切らず、時間がかかって
しまいます。
市販のデジタル画上達本などで研究する必要を感じています 。
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● 宇宙戦艦ヤマト2199
劇場で観てきました。
面接の後で見に行ったので期せずして正装での観賞となりましたが、別に特別な
思い入があったわけではありません。それと言うのも、事前にこれは別の描き方を
されたリメイクであることを知っていたからです。
ネット上で第一話の前半が公開されていたので先行して見て知ってはいたのですが、
メカの動きが軽いという以外にも演出が軽いという印象はぬぐえなかったのです。
ストーリー上の矛盾をなくし様々な名称や緻密な設定をそろえたまでは非常に
良いのですが、ヤマトに特有のエモーショナルな感動が皆無である、あるいは
意図的に削いでいるといった感じで受け入れがたいものがありました。
旧来の演出が残っている部分は感動を呼ぶのですが、新しい演出は冷めていて
ちぐはぐな印象はぬぐえないと言うのが私の感想です。
新設定における人物配置はこの際大きな問題にはならず、時流に沿った改変
のように思えます。しかし、今後のストーリー展開に何かしらの変更があるのなら
演出の貧弱は大きな問題となって残ることは明白だと思えます。
このように苦言を呈するのも、今回のリメイクが事実上の総力戦であるからです。
現在考えられる最良のスタッフを動員し、その中には私の旧知の知人もおります。
それが一部の80年代アニメのように演出の貧弱から無残な敗北を喫するのは
見るに耐えない。
日本アニメの貴重な財産であるこのムーブメントに引導を渡すことのないように
今後の展開に期待しております。