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メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

サイコパスと3つの心理実験

2017-02-19 20:55:01 | 日記・エッセイ・コラム

 何年たっても私の身辺でのストーカー行為がおさまらず、と言って犯罪と言えるほどの
実害もないため、警察の手をお借りするほどのこともなく現在も続いています。
 多くの場合、同じパターンの迷惑行為と情報収集が彼らの目的で、一般人ならばさして
問題にもならず「相手にするな」の一言でかたがつきそうな話に思えますが、実の所そう
簡単な話ではありません。
 ともかく同じことが延々と続くのに閉口します。ささいな迷惑行為でもそれが数年続け
ば腹が立ってくるものですが、度を越せばそれどころではなく世間では民事訴訟という形
で決着がついたりします。しかし大抵の場合お互いに歩み寄って悪い部分は改め妥協して
解決を図るものです。しかしながら、私の周囲の迷惑行為はもう25年以上続くものです。
人ならず異常性を感じて当り前ではないかと思います。
 そんな折、某所でサイコパスという語句を見かけ、興味を感じて調べてみました。
その結果、私の周囲のストーカー行為にそういう異常人格者が関わっているのではないか
という疑念を持ったのです。
 こういう考えを軽々しく発表すると逆にこちらの人格を疑われるので、慎重に調べを進
め、全ての人間がそうではないという確信も得ました。それらに関しては三つの心理実験
の項で後述します。

 ● サイコパスとは

 ある特殊な人格を持つ者に対して心理学では分類し名称を付けています。その中に一つが
サイコパスと呼ばれるものです。
 感情が希薄で自分のことしか考えになく、世の中は弱肉強食の掟に従って動いていると考
え、後先を考えず平然と非人道的な行為をしてしまう。しかも罪悪感がないので何度でも繰
り返しやってしまい、平気で嘘をつき自己弁護をします。
 私は、そんな人間がいるとしたら漫画や架空の物語の中だと思っていたのですが、近年の
研究ではそういう人間が世の中には相当数居ると言われていることを知りました。
 日本人の場合は大体1,000人に10人くらいの割合だそうですが、全ての該当者が押しなべて
犯罪を起こすというわけではなく逆に現代社会に適応して成功している例も多いといいます。
人格の話ですから程度問題でもある訳です。そして世の中では機械として正確に動く勤勉さ
を評価するので、そういう場所に入り込むと社会的役割を得て成功者となるのです。
 一方で知能や環境の問題から自分をコントロールできず、常習的に暴力沙汰を起こす者も
多く、研究が始まるきっかけともなりました。

 世の中が平静でなく、混乱や戦乱の中にあってはサイコパスは優れた生き残り能力を発揮
し繁栄する時代もありました。ストーカー行為にせよサイコパスにせよ、研究は近年になっ
て始まったばかりで、生物としての生存能力として古来からあったものなのでしょう。

 若いころ私は鬱病を患い、自分で心理学を研究して克服することができました。その時代
にはサイコパスという分野がまだマイナーな分野だったらしく見過ごしていました。
 私の研究は創作との関連からユング心理学へ進み、その後構造主義とかをかじった所で一
段落し今に至ります。異常心理に関しては天才の研究に関して少し読みました。それはキャ
ラクターの性格にリアリティーを持たせるためでしたが、同様に悪人の分野も研究しました。
歴史上の悪人についた書かれた書籍は珍しくなく、その異常な事例に関しては一般的な興味
の対象となっています。
 このいずれに関しても、私は物語上の話あるいは遠い歴史上の話と考えて実感が持てず、
キャラクターに取り入れなませんでした。しかし、人生経験が深まるにつれ該当する人物が
少なからず現代にも存在するという確信を得るようになったのです。
 誠に皮肉な話ですが、私の創作活動を邪魔し続けてきたストーカーの中にサイコパスの様
な絵に描いた悪人が居ると気が付いたのです。

 前述のようにサイコパスには非常に危険な諸要素が備わっており、その餌食となった人達
も多くいます。私がストーカーの中にサイコパスが居ると感じた理由は、その最大の特徴で
ある罪悪感のなさを感じたからです。ともかく何年でも同じ行為が繰り返される裏には、何
ら良心の呵責なく情報を流し続けている人物が想定されるのです。
 常々触れているリセットという現象に関しても半年に一度なかったことになれば何度でも
やり直すことができるわけで、罪悪感のない人格にとっては自分の虚偽が露呈する危険を回
避できるので好都合に働いているとさえ言えます。
 同じことが繰り返されるのであれば何か機械的な仕掛けで行われていることも考えられま
したが、私の観測ではリセットが起きる度に新しいアレンジが加わっています。現在の所、
コンピューターには不可能な行動であり、人間の関与があるという仮定の元になっています。
 リセットがどういう仕組みで行われているかはともかく、この流れがサイコパスにとって
活動を継続しやすい環境であることは確かだと思います。
 また、日本の法律ではストーカー行為の原因を恋愛感情かそれを否定された事による怒り
と定義していますが、サイコパスが目標へアプローチする方法としても有効ではないかと思
えます。
 
 こういった犯罪性の強いサイコパス人格は希少な例ですので、私の周囲のウォッチ界隈の
人間がすべてそれだとするのには無理があります。むしろ、ほとんどの人は正常な精神を持
ち、そのコミュニティーにサイコパスが紛れ込んだために引き起こされた事例と考えると筋
が通ります。
 では、実際に普通の人間が短期間で変貌してストーカー行為や迷惑行為に走るものなので
しょうか?
 それに関して実験した事例を以下に紹介します。これらはいずれも外国で行われた実験で
す。各々目的は異なっていますが、正常な人間でも置かれた状況によって異常心理を持った
人間のように行動するということを証明しています。
 それは現在の日本でも起こりうる事であると私は考えています。

 ● 3つの心理実験

 映画の題材にもなった3つの実験に関して触れます。
「スタンフォード大学実験」「ミルグラム実験」「ザ・サードウェーブ」です。
詳しく知りたい方は、検索されると良いでしょう。

 スタンフォード大学実験


 大学地下室を刑務所に見立て、公募によって集めた被験者にそれぞれ看守役と囚人役を割
り振り、2週間の予定で刑務所の再現実験をしました。
 時間経過とともに被験者がそれぞれの役に見合った行動をとることが確認できたものの、
看守役の囚人役への虐待は歯止めが利かなくなり、実験は6日間で中止となりました。
 看守役は約束と違うので実験を継続するように希望しましたが、後に自分がその場の状況
に飲まれて状況を認識できなかったと述べています。

 ミルグラム実験


 イェール大学で行われた権威者に従う人間の心理状況を確かめた実験です。
 被験者は、学習における罰の効果を実験すると知らせられ罰を与える役に選ばれますが、
実は彼が被験者であり指示に従ってどこまで罰を実行するかが実験の主旨であることは知ら
されていません。
 俳優の演じる生徒が出題された問題を間違うと、被験者は電気ショックを与えるボタンを
押します。電圧のレベルは解答を間違うたびに上がって行き、最後には危険なレベルに達し
ているように見えますが、実際には電流は流れておらず聞こえてくる悲鳴によって被験者は
実験の続行をためらう状況に陥ります。するとそこへ実験の主催者らしき人物が現れ、続け
るように強く勧告がなされます。
 その結果、予想に反して被験者全体の2/3までが最大電圧まで罰を与えることが確認され
ました。後に俳優の演じる生徒が実際に苦しむ演技を見せるようにシチュエーションを変え
て行われましたが、1/3の被験者が最大電圧までショックを与える結果となりました。

 ザ・サードウェーブ


 高校の歴史教師が授業中にナチスの残虐行為について映画を見せた事をきっかけに偶発的
に始まった実験です。生徒たちが教師の話に懐疑的だったため、教師は民主主義廃絶運動の
シミュレーションをやってみようと持ち掛け、生徒も興味半分で応じることで始まりました。
 初日に教師が権威者を演じ、姿勢や持ち物や教師への呼び方、質問の仕方や答え方を(お
そらく軍隊的に)規定し規律を正すように命じました。この運動は生徒たちによって熱心に
継続され次の歴史の時間も続いていたので、教師はさらに共通の目的を掲げザ・サードウェ
ーブと称し「これによって我々は力を得る。」と演じました。
 するとこの運動は生徒たちの手によって学校内に広まり、旗や部隊章が作られ手に負えな
い状況となってしまいました。規律を守らない事に対し密告や制裁が行われるようになり、
いつでも止められると考えていた生徒たちも言い出せなくなってしまったのです。
 教師たちはこの状況を収拾するために講堂にメンバーを集めナチスと同じことを諸君はや
っていると説明し、再び映画を見せる事で生徒たちはようやく過ちを悟ったと言います。


 これらの実験は、正常な人間でも特定の状況下で異常行動をとるという事を示しています。
ザ・サードウェーブに関しては未成年者を被験者にした実験ですが、現在でも同様の方法に
よって少年を兵士に改造する行為は行われていると言います。
 また、正常な社会でも「役割」や「規律」といったものは最低限必要なものです。それを
作った人間によって上記のような状況が作り出される可能性があるとも言えます。
 これらの要素に鑑みてコミュニティーに混入したサイコパスによって、集団ストーキング
が短期間であれ正当化されるという状況がありうるのではないかと私は考えています。
残念ながらそういう状況に陥ってしまったら、個人の力でそれを覆す事は非常に難しいと言
えます。
 私個人の問題として、原因となったサイコパスを特定し法的な手段によって決着をつける
しか解決の方法はないと考えています。
 
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コミティア119に参加しました

2017-02-12 22:38:29 | 同人誌
 本日はコミティア119が開催され、4100余りのサークルが参加しました。参加各位の
みなさまお疲れ様です。
私も新刊を作って参加しましたが、これは1年前に作ったコミックを手直ししたものです。
当時の状況では仕上げの時間を短縮せざるを得ず心残りになっていましたので、表紙も描
き直し一部のデッサンを修正し仕上げを加えました。
 1月25日に戦車サスペンションの本の増刷を印刷所に頼み、2週間の間に大幅に手直し
する予定でしたが、直後にインフルエンザにかかってしまい、病気を押しての制作となり
ました。予定では主要キャラクターのデザイン変更と描き直しをするはずでしたが、断念
してデジタル原稿上での修正と一部の差し替えで対処しました。
 デジタルによる修正はアナログよりはるかに楽で、差し替えや切り張りは痕跡も残らず
以前の状態より良くなったのは確かです。

 しかし、キャラクターそのもののデザインがやっつけでは売りにならず、これはもっと
準備期間を費やす必要を感じました。
 また、デジタル作画に関してはペンタブレットのドライバーがWindows10に対応して
おらず、買い替える必要が生じています。同時に下書きからペン入れまでをPC上で行う
ためにはプロ向きのintuos等の購入が必須で、これも練習期間をとらねばなりません。

 今回は二冊合わせて15冊余りの販売となりふるいませんでしたが、気温が低く人出も
少なかったためと考えています。帰りに秋葉原の書泉ブックタワーへ寄って出店を確認し
ました。ネット通販が在庫なしとなっていますがあるはずなのでご用命の方はお問い合わ
せ下さい。

 とりあえず現在の所は戦車サスペンションの本の続刊にかかりますが、中・長期的に考
えた場合のコミック本に向けての準備をも予定しています。
 ただ相変わらず情報の漏洩があるようなのでさらなる対策を講じる必要があります。
昨年6月に現PCを導入してから自宅以外での原稿制作を積極的に進めてきましたが、何
かの条件下で情報が洩れるらしく、そのキーはやはり自宅ではないかと思えます。
 こうしたケースは本道の同人誌制作とは外れる話ですので、触れたくはないのですが、
今後、印刷物以外でのネット販売を視野に入れた場合、考えに入れなくてはならない要件
です。ネット上でデータ販売をすれば手軽にコピーされてしまうのでどれだけ作った所で
収益が上がらないというリスクを伴います。そういう危険を回避する方法(具体的には犯
人捜し等の)をとってからでないと安心して新刊を作れない状況にあります。そこでこう
いう行為に対して現在何か取れる方策があるとすれば、データ販売を延期さざるをえない
ということになるのです。
 データ販売は印刷費用がかからず、短期的に見れば手軽に収益を得られる方法に見えま
すが、私の場合それ以前の問題を解決するハードルが高すぎるのです。

 自宅を移転することでこの状態が改善されるかどうかは、これまでの例を考えると懐疑
的にならざるを得ません。これまで何ヵ所かを移転しても改善はみられなかったのです。
 最後にはウォッチ界隈に切り込んでいって人物を特定し法的に解決を図るという非常に
危険な方法が残ります。しかしPCやネット上の知識に疎い私にとって、これは無謀な方
法と思えるので今の所この選択肢をとることは考えていません。
 
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