今年は引越しをした関係で、落ち着きのない後半となりました。
ブログが削除されてしまい、復活はしたものの今時点での累計訪問者数が
100人にも満たないという体たらくです。そして、今年もデザインの仕事は
ありませんでした。ゲーム業界は今年奇跡の復興をとげたものの、総じて
メカ系のアクションの需要は少なく、女性や高齢者向けのゲームの需要が
高かったのだそうです。パチンコ業界との結びつきで過去のロボット物や
アニメ作品が次々と登場し、盛んに宣伝がおこなわています。が、裏を返せば
新しいコンテンツの創出が限界に来ているということでもあり、このような形で
しのいでいるのも次第に健全な意味での業界のモチベーションが低下している
からなのかもしれません。
そうした意味では、今年回復した業界の体力が来年どのような形で波及
するのかは予断を許しません。せっかく制作費が使える状態になっても、
製作の側が枯渇していたのでは、まともなものは出来上がらないでしょう。
根本的な問題は、新しい物が出にくい環境や状況にあることは今も昔も
変わりありませんが、ネットの進化にしたがって情報の均一化が進んだ結果、
利得や快楽と言ったものまで均一に分配されてしまい、今まで以上に突出
した才能が出にくい、いや出現不可能になっているからだと思います。
暗い話題ばかり並べましたが、今年はいくつか良い話もありました。
プロジェクト・シルフィードが好評を博し、10月に廉価版として再販されました。
あれは製作スタッフの執念の結晶で、最悪の状況の中からこれだけの物が
できたのは奇跡的とすら言われています。私も10年にしてようやく成功を確証
したわけで、とても印象に残る出来事となりました。
また、現在詳細不明のオファーが一件来ています。メカデザインの仕事になるか
微妙な所ですが、ここから何かに発展してもらいたいと期待しています。
来年には、人間らしい人生を取り戻す、ささやかな希望を託したいと思います。