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メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

2007年01月06日 銃器類の設定

2007-11-30 01:39:00 | 設定画

 銃器類は私の好きな分野の一つです。子供の頃から百科事典の挿絵を見て、いったい
どういう仕組みになっているのか何時までも思案していました。高校になっていくらか
の自由を得ると、銃の専門誌を読みあさって基本的な構造を理解しました。
 オートマチックの仕組みは、最も胸踊らされたメカニズムで、火薬式のモデルガン
をたくさん購入して研究したものです。
 しかし、メカデザインの分野での銃器は、一部を除いて道具にすぎませんでした。
作品内で中心となるのは、あくまで使う側の人間なのです。

 アサルトライフルは、兵隊が出てくるアニメにはつき物のように登場します。
しばしば、兵隊自身の設定の一部として描かれ、単体として描かれることすら
省略される物です。この銃は、主人公が銃器を選べるゲームの設定でしたので
単体で描かれています。全体を無難に仕上げ、少し未来風になっています。
 グリップの部分に小さなジョイスティックがあり、スコープ内に投影される
情報のモード選択などを行いますが、これは私のオリジナル設定で、ゲームでは
使用されません。おそらく、未来型のスコープを備えたライフルには必須の部位
になると考えています。Photo_66

 小型のピストルは、ほとんどかえりみられる事のないアイテムです。
ドラマの上で重要な位置付けであっても、それほど自己主張はできません。
携帯に便利なように余分なパーツや出っ張りがなく、なめらかな外観が特徴です。Photo_67 

 自分の考えた主人公の愛銃に、無二の特徴を持った銃を持たせてやりたい
と思うのは、男性作家の夢なのかもしれません。有名なキャラクターには、
彼と並び立つくらいのキャラクター性を持った名銃が握られているのです。
 私もそのためにこの銃を考えました。平成9年1月とありますが、原型は
もっと昔に考え、主人公の二挺目の銃として左脇のホルスターに挿されました。
 当時ケースレスガンとして有名なH&K社のG11を元に、アレンジを加え
内部機構まで考えましたが、ケースレスの作動には不明な部分も多く、その点は
保留されています。デザイン上は、当時の漫画の流行か機関部に丸い部分があり
ます。私としては、その丸い部分をメカとして必然的なパーツにしたいと言う
考えがありました。 Photo_68

 マシンピストルには付属の折りたたみ式ストックが付いているものですので、
それを考えました。物自体は当時エアーガン化されていたベレッタM93Rの物
とほぼ同じですね。
 他、アクセサリーとして、ハンドガードの一部を取り替えてマグライトが付い
たり、レシーバー上部に低倍率スコープがマウントする構造になっています。Photo_69

銃器の設定は公私共に力を入れていますが、今まで日の目を見た物がほとんど
ありません。これは全く残念な事です。今回紹介したゲームもお蔵入りとなり、
10数挺の銃が巻き添えを食っています。


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