小雨ですが、雨が降って来ました。
みかん畑でヒヨドリが、
死にそうな声で、ひーひー、きーきー、と泣いています。
鳴いているのでは、ありませぬ。
私と同じで、泣いているのでございます。
漫才コンビの千鳥でしたか、
この前テレビで、私が賛同できることを、言っておりました。
刺身は、分厚く切れば良いというものではない、と言うのです。
大昔の、養殖ハマチの刺身は、
とりわけ、脂に満ち満ちて、凄まじく分厚かったのでした。
刺身は、薄く切るべきである、私は生まれてこの方、
ずっと、そう思っていたのでございます。
養殖のハマチや鯛が、私達の目に触れ始めてから、
約半世紀が経過しておりますが、
今の養殖技術は、とんでもないことになっております。
天然を、まさしく、凌駕してしまったのでございます。
隔世の感が、あります。
「伊予の媛貴海」は天然だと、スマなのですが、
このあたりになると、美味しすぎて、
さらには、たぶん高過ぎて、
地元では、なかなか、食べられないのでございます。
鮪より、美味いのです。
分厚く、切って欲しい、
私も、そう、思います。