チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

すってん

2018年01月16日 | 犬の戯言


今回の、この地方にしてみれば、

大雪の話は、既に、終わっていたはずでした。

然し乍ら、実は、まだ、続きがあったのです。





我が家の墓所は、隣町にあって、

町とは言っても、田圃ばかりが、目立つ場所なのですが、

その山の中腹に、在るのです。

新年になって、先日もお参りをしようと、

山の下までは、行ったのでしたが、

急な雨で、そのまま帰ってしまっておりました。

昨日は、今日こそはと、

掃除も兼ねて、お参りに出かけたのでございます。





ところが、そこには、

全く、足跡がない、別世界があったのです。

隣町と申しましても、峠を越えると、気候も違います。

みかん畑には、もう、雪はないのです。

またしても、引き返そうかと思います。

それでも、今日こそはと、山を登り辿り着いたのですが、

お墓も、雪の中でございます。

辛うじて、拝むことと、お水の取替だけは、致しました。

それが、こちらとしては、勝手乍、精一杯で、

雪の坂を、早々に降りて帰ろうとします。

そこで、悲劇は、起きるのでした。





左足を、滑らせた父は、

雪坂の階段で、見事に、すってんコロリン、転げます。

ご先祖様は、喜んでくれたのだろうと、思うのですが、

何が起きても、不思議はありませぬ。

無理は、矢張り、禁物でございます。
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