大きくて黒いお鼻でございます、
宇宙空間の大小に亘る浮遊物を、
無意味に人間がやたらと盛んに生産し続けているので、
私たちは最近鼻がむずむずして困ります、
そんな時は木に鼻を強くこすって、
鼻水をこすりつけてしまうのです、
これが「木で鼻をこくる」でございます、
現在では誤用が一般化して、
一体どうすれば木で鼻をくくれるのか悩んでしまうのですが、
「木で鼻をくくる」と言います、
残念乍告白とはまた別の意味なのであります、
そんな木で鼻をくくったような対応をした御仁が、
税金の親玉のポストにご栄転をなさったそうであります、
「木で鼻をくくる」とは、
冷淡で無愛想な態度を指す言葉ではありますが、
もっと言えば布だと汚れてしまうし紙は高級品なので、
上の者がおまえごときは木で鼻水でも拭いておけと、
下の者に言う高圧的態度とも言われているのです、
世も末でございます、
この御仁国民のことなど知らん顔で、
上の顔色ばかり伺うのが大得意のようですから、
ぴったりかもしれませんね、
「黙って働き笑って納税」は戦時中の国策標語ですが、
近々復活しそうなご時世です。