チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

原始のタイプ

2017年07月06日 | 犬の戯言


台風は前座でこちらが真打であります、

それこそ経験したことがないような空模様でございます、

稲光は凄過ぎで雷様は鳴り響くものですから、

大雨に関する対策会議を犬と人間で開いておりましたら、

緊急重要な会議中にも関わらず、

ノックもしないで蚊が一匹飛んで来て、

父の手に止まったのでございます、

そうでなくても長雨で苛立っております、

パチリという音です、





あっという間に全ては終わってしまうのです、

しかしその亡骸を見て二人は驚くのでございます、

なんとあろうことか手足がとても長いのです、

人間も基本的にはそういうタイプがどんどん増殖中のようです、

眺めていて思わずうっとりと致しますが悲しくもなるのです、

勿論例外的なタイプもあって親近感を抱いたり致します、

ただ基本的にはどんどん長くなっていて、

おまけに指もますます長くなっているです、

とても日本人とは思えないのでございます、

宇宙蚊や宇宙人かもしれません、

私はお手をして父の指を眺めます、

父は私の身体を眺めます、

原始のタイプでございます。
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