浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

アルバート・コーツ 中央アジアの草原にて

2006年07月19日 | 指揮者
アルバート・コーツといふ英国の作曲家・指揮者がVictorの赤盤にレコヲドを残している。これらはKoch社から復刻が出ていたが、日本で発売されたかどうかは分からない。惑星を初演した大指揮者だが、現在では、ホロヴィッツのラフマニノフの伴奏者としてくらいしか知られていない。 . . . 本文を読む

アナトール・キタイン 1927年来朝

2006年07月17日 | 洋琴弾き
1927年6月6日、アナトール・キタインといふ洋琴弾きが兄のロベルト(提琴弾き)とともに来朝した。帝劇での演奏会では、聴衆の拍手喝采をあびたとされている。実は、この同日、僕の愛聴盤アリャビエフの提琴弾き、ミヒャエル・エルデンコの演奏会も同じ日本で行われていたといふから不思議だ。当時の露西亜と日本には、そのやうな緊密な関係があったのだろうか。 . . . 本文を読む

ヤン・クーベリック バッツィーニ「ゴブリンのダンス」

2006年07月13日 | 提琴弾き
超絶技巧を聴かせ、同時に歌うところはたっぷりとポルタメントをかけて歌い、テンポも動かす。所謂、昔のタイプの典型的な提琴弾き、ヤン・クーベリックは、有名なラファエル・クーベリックのお父さんだ。ポルタメントはエルマンのやうに甘すぎることはなく、激しくともフーベルマンのやうな荒々しさはない。そんなヤン・クーベリックの素晴らしい演奏がある。 . . . 本文を読む

トスカニーニとワルター ホロヴィッツとの相性はどちらに軍配?

2006年07月11日 | 洋琴弾き
ホロヴィッツのブラームスの協奏曲1番を聴き比べできる珍しいレコヲドがある。1935年3月19日にトスカニーニ指揮のもとニューヨークで行われた演奏会と、1936年2月20日にアムステルダムで行われたワルターとの演奏会の2種が収められたものだが、トスカニーニの方は、1楽章の後半のみの収録で、拍手が入っている。 . . . 本文を読む