シャルル・ミュンシュは最近になってフルトヴェングラーとの関係を云々する記述を多く見るやうになったが、一昔前までは、純粋に仏蘭西音楽の伝道者として最高位に位置付けられる大指揮者であった。ライブ演奏が入手できるやうになって評価に変化が生じたのだらうか。緩徐楽章のテンポ設定など、基本的にフルトヴェングラーとミュンシュは全く別の世界に居る芸術家だと僕は思ってゐる。今宵は、久しぶりに本格的な中華料理を馳走になってゆったりとした時間を愉しみ、ミュンシュの珍しいモーツァルトのレコヲドを聴いてゐる。 . . . 本文を読む
ランドン・ロナルドの名は、SP時代の音楽愛好家には、コルトーやバックハウスの伴奏指揮者として記憶に留めておられる方が多いだらう。実は、僕もその一人でコルトーのシューマンの機械吹込み盤の伴奏には随分と腹を立てて聴いてゐたのを思ひ出す。 . . . 本文を読む