AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

乃木坂46『しあわせの保護色』を聴く。(ときめき研究家)

2020-04-04 18:43:16 | ときめき研究家
3月第4週のオリコンシングルチャートで1位を獲得した乃木坂46『しあわせの保護色』の売上は99.5万枚だった。前週の1位AKB48『失恋、ありがとう』が116万枚だったので、もし2曲が同時発売だったらAKB48の方が1位だったということになる。AKB48もなかなかしぶとい。
もちろん実際にはそんな単純なものではないだろう。『しあわせの保護色』は1週前に配信で先行発売していたから、その分CD売上が減っている面もあるかもしれない。

先週の記事に書いたように、私はこの2曲を同時に配信で購入したので、2曲を交互に聴いて、同じ回数を聴くようにしていた。同じ条件で聴いて、自分はどちらを気に入るのか、一種の実験をしたのだ。
その結果、『しあわせの保護色』の方が気に入った。

歌い出しのソロが印象的だ。「探し物はっ」「いつの日にかっ」という語尾の切り方が独特だ。ちょっとアンニュイっぽい声で素っ気なく歌い始める。これは白石麻衣なのか。ちょっと意表を突かれ、曲に引き込まれる。
曲全体がゆったりとしていて、ところどころにどこか懐かしいサウンドが使われている。今風でお洒落とも言えるが、どこかで聴いたような気もする。乃木坂らしいと言えるのかもしれない。

歌詞は非常に素直な内容だ。しあわせは身近なところにあるが、なかなか見えない、気づかない。チルチルミチルの青い鳥のように、数多の作品で表現されて来た内容だ。タイトルの「保護色」という言葉選びはいかにも秋元康らしい。
大サビで「僕にできることは君にヒントを出すこと」と、急に人称が変わっている。それまではずっと自問自答のような形で展開して来たのに、唐突に「君」への語りかけになっているのだ。この部分だけは、秋元康から白石麻衣への贈る言葉なのかもしれない。

カップリング曲の『じゃあね。』は白石麻衣作詞で、彼女のソロ曲だ。卒業に当たっての思いが素直に歌われている。
「あの夏の歌声」「土砂降り」「あの花火」「あの歌を歌うまでは」など、乃木坂ファンならあのことかとピンと来るのであろうフレーズも盛り込み、心に残る卒業ソングなのだと思う。かつてのソロ曲『オフショアガール』でも思ったが、非常にしっかりした歌唱だ。
コメント (2)
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