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菊池桃子30周年記念コンサート鑑賞記。(ときめき研究家)

2014-05-26 01:00:00 | ときめき研究家
5月25日、昼の部を鑑賞。
会場の品川ステラボールは、800席程度の中規模ホール。1階最後列だったが、肉眼でもステージをはっきり見ることができた。持参した双眼鏡を使えば、表情までよく分かった。
客層は、30代以上が大半で、男女比は8対2くらい。当時の応援ハッピを着ている人も若干いたが、総じて地味な服装の中高年だった。コンサートの途中で、菊池桃子が客席に「当時の年齢は?」という質問をして挙手を求めたが、小学生が1割、中学生が4割、高校生が4割、大学生が1割、社会人は私を含めて若干名だった。
落ち着いた雰囲気で、アンコールを除き、着席して鑑賞できた。

セットリスト
1.青春ラブレター
2.Say Yes!
3.夏色片想い
4.Broken Sunset
5.メドレー
   MAY SICK
  ~Dear Children
  ~Tomorrow
  ~Dreamin’ Rider
  ~DEJAVU
6.OCEAN SIDE
(お祝いメッセージ映像:天野ひろゆき、松岡充、恵俊彰、黒柳徹子)
7.もう逢えないかもしれない
8.BOYのテーマ
9.卒業
10.雪にかいたLOVE LETTER
11.SUMMER EYES
12.青春のいじわる
(アンコール)
13.Say Yes!
14.青春ラブレター

ステージ中央に大きなスクリーンとシンプルなセット。
バンドマンが5人登場し、オープニング映像が流れる。よゐこの濱口優演じるサラリーマンが、上司の残業命令を振り切って菊池桃子のコンサートに行くという内容。コミカルなようでいて、今日この日のコンサートに来ていた観客の状況を象徴しているように思われ、「なぜ菊池桃子のコンサートに来たのか」という自問を促していた。

登場した桃子は、フリル付きの白いワンピースにボレロ。化粧は控え目で、ナチュラルな印象は当時のままだ。今のアイドルに例えるのは難しいが、田島芽瑠の可憐さと朝長美桜の素朴さを併せ持った、天性のアイドルだったのだ。もちろん年齢を重ねて大人にはなったが、可憐さや素朴さは失われておらず、いい年の取り方をしていると思う。
歌も、30年前とほとんど変わらないソフトな声と歌唱だ。生バンドで歌うのは、カラオケと比べ格段に難しい。ところどころ危うい部分はあったが、それも生歌の魅力。全体としてしっかりとした歌唱だった。
菊池桃子の歌は一般的な意味で「上手い」とは言えず、好き嫌いは分かれると思うが、一聴して誰が歌っているかすぐ分かる個性的な歌唱であることは間違いない。どの曲を聴いても同じように聴こえると言えなくもないが、それはポール・モーリアや、ワルツ王ヨハン・シュトラウスや、さだまさしや、きゃりーぱみゅぱみゅなど、強烈な個性の持ち主に共通する事象ではなかろうか。(各々のファンが聞いたら怒る暴論か?)
5名という小編成のバンドのサウンドは、当時のシティポップ風のそれとは違い、しっとりと落ち着いた感じでCDと同様だったが、このサウンドもまた「楽器のような」菊池桃子の声と相性がよく、心地良かった。
CDに収録されていない5曲をメドレーで披露したが、どちらかと言えばアップテンポでコンサート向きの曲を選曲したようだ。

途中で衣装替えがあり、今度はピンク色のドレス。大人っぽいが、清楚さも感じさせて似合っていた。
トークの感じも当時と変わらない。今風に、笑いを取ったり、観客を煽ったりということはなく、どちらかと言えば台本どおりに朗読しているようなトークというか、モノローグだ。聞いているとこそばゆくなるような感じだが、それが彼女の持ち味だ。おっとりとしたトークを楽しんだ。
アイドルの私生活には興味はないが、30年間の彼女の人生に様々な出来事があったことは自然に耳に入っている。しかし、そういう30年という時間を忘れさせるような、ゆったりとした時間だった。

ステージ上のスクリーンには、現在歌っている桃子の姿を映している時間が半分、残りの半分の時間は十代の頃の彼女の映像を映していた。これはしかし、どうなんだろう。確かに昔の映像は懐かしく、本当に可愛らしいが、せっかく生桃子が生歌を歌っているのに、それを見ないでどうする。スクリーンと生桃子の両方を器用に見分けて比較しろという意図なのだろうか。私は、双眼鏡を使っていたので、スクリーンはほとんど見なかった。

「最後の曲」として『青春のいじわる』を歌ってしまって、もう曲は残っていなかった。
アンコールでは、一度歌った『Say Yes!』を歌った。最初に歌った時と違うアレンジ、おそらく当時のシングルと同様のアレンジで、観客も立ち上がって盛り上がった。そしてアンコール2曲目、本当の最後にもう一度『青春ラブレター』。アンコールとは本来こういうものだろう。アンコールがあるのは暗黙の了解事項としても、そのために曲を温存しておくというのは、本編でやり切っていないことになる。
『青春ラブレター』はいい曲だ。この曲がなければ、今回のコンサートは成り立たなかっただろう。
「青春ラブレター書きました ときめきが戻る 今度は雪の上じゃなくって」。特にこの部分が好きだ。『雪にかいたLOVE LETTER』を踏まえた歌詞だが、年を取って成長した彼女と自分を実感できる。同時に、年をとっても変わらないときめきも。
「なぜ菊池桃子のコンサートに来たのか」という問いに対する私の答は、これだ。

アンコールの衣装は、白いTシャツと緑の細いパンツで、カジュアルな印象だ。30年前のファーストコンサートでは、アンコールはスウェットの上下だった。ファンが喜ぶことを知っている。
曲中のセリフ「あのね」を「またね」に替えて締めくくった桃子に、また会えるとしたら、今度は40周年だろうか。その日まで彼女は変わらないアイドル性を維持しているだろうか。私は彼女にときめくことができる感性を維持しているだろうか。

記念品として来場者全員に配られたマグカップは、さすがに家や職場では使えないので、扱いに困っている。オープニング映像の濱口演じるサラリーマンだったら、堂々と会社で使うだろうけれど。

30周年記念CDの感想はこちら。

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