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平手友梨奈主演映画『響-HIBIKI-』は痛快なアイドル映画。(ときめき研究家)

2018-09-30 07:52:48 | ときめき研究家
あまり先入観なく劇場に観に行ったが、非常に面白く、上映時間が短く感じた。傑作だと思う。
アイドル映画はアイドルが輝いていることが大前提。その上で映画として面白ければなお良しというのが私の考えだが、この映画はその両方を満たしている。

彗星のように現れた天才作家「鮎喰響」は15歳の女子高生で、彼女の周囲の編集者、マスコミ、同業者である作家たちを巻き込み、騒動が広がっていくという内容。
主演の平手友梨奈は、はまり役を得てとても魅力的だった。そればかりか、彼女の周囲の役を演じていた俳優陣が、誰も彼も活き活きと輝いていた。主役のオーラで周囲も輝くと見るべきか、周囲が達者な演技で主役を引き立てているというべきか、おそらくどちらも正しいのだろう。アイドル映画とはかくあるべし。薬師丸ひろ子のデビュー当時を彷彿とさせた。

主役の響の生い立ちや家族などは全く明かされていない。情報としては、小説を毎月20~30冊読むこと、郊外の一軒家に住んでいること、母親から頼まれて自転車で買い物に行くことくらいだ。どうしてあのような極端な性格が醸成されたのかは不明だ。多くの人を感動させる小説を書ける知性と感性を持っているのに、敬語は一切使えず、主張の異なる者には全く妥協せず、許せない相手には暴力も辞さない。そのキャラクターを理解することは困難だが、そこは深く考えず、彼女の言動を痛快に感じればいいのだと思う。創作上のリアリティーとはそういうことではなかろうか。

平手はいわゆるアイドル顔ではないし、愛想もよくない。体型もややふっくらしているし、役柄とはいえダサい眼鏡をかけている。それでもスクリーンから片時も目が離せないくらい魅力的だ。決して自分を曲げない頑固さを持つが、動物園のシーンなどでは無邪気な笑顔を見せる。そのアンビバレントな所が見どころだ。

売れない純文学作家役の小栗旬、生意気な新鋭作家役の柳楽優弥、意地が悪い雑誌記者役の野間口徹、俗物の編集長役の高島政伸、才能が枯渇した元有名作家役の北村有起哉は個性的な快演。響の友人で自身も女子高生作家役のアヤカ・ウイルソン、熱意はあるが凡庸な編集者役の北川景子も精一杯の熱演だった。
登場人物のキャラが立っていてわかりやすいのは漫画が原作ということもあるだろう。それでも映画としてのリアリティーが感じられたのは、脚本や監督の力も大きい。


欅坂46の中でも、平手は絶対エースとして君臨している。今年の正月、彼女が出演できなくなったために欅坂46のコンサートが中止になり、けやき坂46のコンサートに振り替えられた。普通に考えればあり得ないことだと思うが、それほど違和感なくファンには受け入れられた模様だ。それくらい欅坂46にとって不可欠な存在だということなのだろう。
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