AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

『白いチューリップ』演奏記 (ピーナッツ)

2014-02-23 17:00:00 | 分析系 曲
実は、渡り廊下走り隊の『白いチューリップ』を演奏したことがあります。
まあ、僕の個人的な音楽活動の中…での話なんですが・・・。 ま、いっか! では…。
それは、昨年の冬…ちょうど今頃でした。
"春、これこれこういう趣旨のイベントで 30分程度のステージをお願いできないか?"と。"わかった!"と…。
僕が所属している3つの音楽団体の内の1つ、ユーフォニウム(という楽器)だけで構成しているチーム(現在の総メンバーは、約30人)に依頼というカタチで、そういう話が来ました。
まゆゆが中学時代に吹いていたというユーフォニウム。それだらけ…その楽器1種類だけで、どこまで音楽表現出来るか?という…まあ、日本でいうところのゴスペラーズ的な感じかな?
普段は、それぞれの楽団等に所属していて、"いざ!"の時に集まる!といった種類のバンドなのです。
いつもの居酒屋、いつもの個室、いつものような会議が開かれました。
練習日2日 + 前日リハ + 本番当日。フルで参加出来るメンバーは、11人と判明しました。即決定。
キャパは、1400。当日は、全員、タキシードな!
よし! 曲決めよ!
1曲目…オープニングにふさわしいの→『スラヴ舞曲 第1番』(ドヴォルザーク)
2曲目…吹奏楽のオリジナル超有名曲をユーフォニウムだけで演奏!どこまで表現出来るか?のコーナー→『吹奏楽のための民話』(コーディル)
3曲目…ジャズ, フュージョン系→松岡直也の曲
4曲目…R&B系→『Fly Away』(TAKE 6)
5曲目…映画,テレビ系→『ライオンキング』より「サークル・オブ・ライフ」(カーメン・トゥイリー)
アンコール曲…ポップス系→今やったら、AKBの曲とか いいんちゃう?→AKBの曲
どんどん、構成というか…(MC部分をどうするか?も含め)骨組み,骨格が決まっていきました。
で、最後に、現在、楽譜の無い(新曲になる) 2曲目,3曲目, アンコール曲のアレンジ担当者の方が決まっていったのです。
で、僕は、アンコール曲の担当となりました。つまり、「AKBの曲」が、僕の担当…。
ただ、みんなから(その曲についての)条件が出されました。
1つは、"お客さんから、もれなく手拍子が来る曲"であること。1つは、"爽やかな曲"であること。
みんなが、そう言うのには理由があります。
"今、この会場に来てる(であろう?)ユーフォニウム吹き、うちのバンド入らへん?求ム!"…つまりは、勧誘。若手メンバー、新メンバーが欲しいのです。
さて、手拍子, 爽やか…。実は、この時、もうすでに僕の頭の中では、渡り廊下走り隊の『白いチューリップ』が鳴っていました。いや、鳴りまくっていました。
ただ、何にもなしに、1回目の練習の時、"はい、これ!"って、『白いチューリップ』の楽譜を渡したら 間違いなく怒られる。
僕は、このバンドのために、前、『桜の栞』をアレンジした実績があるので、"あ~完全にそっち路線(シングルのヒット曲)なんやろうなあ~そういう期待されているだろうなぁ~"とか…そういった空気がプンプンしていました。
で、このあたりで、メンバーの誰かが言った…
"お姉さん!もうほとんど終わったから、ビール持ってきて~(あ~俺、日本酒~)(熱燗~)"
これは、チャンスだ!と。ウチは、プログラムに その曲名を載せない(全曲サプライズが方針)ってのもあるし…いや、とにかく、(みんなが、そっちに行ってる)今だ!と。
僕:あの~俺の曲さ~
みんな:何?
僕:AKBの曲やったら、何でもいいんだよね?
みんな:ええよ~
僕:ほんまに?
みんな:武士に二言は無い!(武士だったんだ~、でも、よしよし…酒 & 料理に気ぃとられてるぞ…)
僕:じゃあ、「AKBの曲」…しっかり書くわ(この時点では、もう7パート作ろうと決めていた。浮かんでた)
みんな:頼む~(うわのそら)
僕:あ、そや!ついでに、このアンコール曲だけ、立奏,U+A0暗譜でもかめへん? やっぱ、人…入れたいやんか! あと、その日の最後の曲て残るしさ、 それと、AKBの曲ぐらいやったら(暗譜とか) 簡単やろ?
みんな:う~…そやな~ そうしよか~
僕:(おちたな)…ボイパ(ボイスパーカッション)にあたる部分、しんどかったら…ごめんな~
みんな:おぉ~

【練習日(1回目)】
僕:はい!(と、『白いチューリップ』の楽譜を10人に…)
みんな:AKBに、こんな曲あったっけ?
僕:はい、渡り廊下走り隊の『白いチューリップ』です、よろしく!
みんな:やられ…あ~…まあ ええけど!
僕:じゃあ、まず、原曲を1回 聴きますね。ちなみに、ソロ、中心で歌ってるのは、渡辺麻友、まゆゆです~(11人で視聴…後)、
"「百葉箱」って懐かしいなぁ~"
やはり、みんなが最初に食いついたのは、「百葉箱」でした。
"でもさ、百葉箱の下の白いチューリップやろ…目立てへんなぁ~ もっとアピールせな!"
"地味な子やね~"
"白に白て…"
"あ、知ってた? 「百葉箱」て、温度はかるとこあるやん…赤いとこ、あれな、地上から1.5メートルとか決まってんやで!"
"1.2メートル違うかった?"
"体感温度ってことやね…"
"でも、あそこさ~ かくれんぼとかで使えへんのよね~"
"下、スカスカやからな"
"じゃあ、白のチューリップって、逆に目立てへん?"
"いや~ やっぱ、白に白はな~?"
"それに、百葉箱て、へんぴなトコにあらへん? 運動場の…"
"たしかに! 鉄棒とか雲ていとか…登り棒とかタイヤとか、そんなんの近くに無いわな。たしか…遊具のそばには無かったわ~"
"なんか、野球やってるトコとかサッカーゴールのあるトコからも1番遠いトコにあったような気ぃするな~"
"私、ゴム跳び…百葉箱の近くで遊んだ記憶無いわ~"
"そういう…先生…教育委員会の規則なんちゃう?"
"ますます、その子、目立てへんやんな~"
"そういう子やねんて"
"でも、そっから見てたんやろね?彼の後ろ姿…"
"あ、でも、私…思うんやけど、この子、将来、この百葉箱の前で、その子に告白されたような気ぃするわ"
"想い出の場所ってこと?"
"出た!"
"あのさ~でも、白のチューリップって、珍しない?"
"私、花言葉 知ってんで!"
"色で変わる!って聞いたことあるんやけど…"・・・
別に、これを、こういうのを無理やり イメージとしてまとめるなんて気ぃさらさらおまへん(今の段階ではね)。だって、『白いチューリップ』…このヒロインの子について、あーだこーだ言ってること自体が、そういうことやからね。当日の演奏…1本の幹になっていく原動力やからね。
僕:さ、5分後、1回合わしてみよか~
そして、7分後ぐらい…。でも、もうすでに出来てたな。ヒロイン:渡辺麻友の白さがメロディーに乗って浮き上がってた。
それは、36色入りの色鉛筆セットのフタを開ける度、"なんか…毎回、白が地味に気になってしまう" あの感じ…あの感覚に似てるというか? とにかく、そういうのが出来てた。OK!
今日は、これぐらいで、この段階で…ま、いいか!
【練習日(2回目)】
僕:今日は、『白いチューリップ』合わしませんけど、次回の前日リハーサルでは、もう完全暗譜でやりますんで…よろしく!
それぞれに、個人練習やってもらってると思うんですけど、注意してほしい点あります。まず、メロディー部分は、渡辺麻友そのものの「白い」イメージ…そこは貫き通してください。ただ、その他、特に、リズム関係は、"1度失って、新しく生まれた愛"…スタッカートもアクセントも もう全ての音に関して、こう…シャボン玉が消えて生まれて、また 消えて生まれて、儚さ…というか、あの頃の切なさ, もどかしさ, ピュアさ全開の音でお願いします! 全て…一瞬のものとして爽やかに表現してください! 徹底してください! 無理な押し付け, 不自然な強さは ダメです! ライトに、ライトに…よろしくね。
そういう感じで、次回まで よろしく!
前日リハでは、渡辺麻友が歌う「白」が、プラチナ並みになるよう…その布石を打っておきたかったのです、ハイ。
【前日リハ】
立奏, 暗譜。そして、よりステレオっぽく聞こえるよう…立ち位置の微調整, 確認。
出来は上々。百葉箱も見えた。そして、その百葉箱の白さを上回る"この女の子のキラキラ"も音として表現出来てるゾ。アレンジャーとしては、大満足だね。
【本番当日】
アンコールでは、こっちの思惑以上の手拍子がきた。よっしゃ!よっしゃー!
【後日】
主催者の方にアンケートを見せてもらったんだけど、"アンコールの曲は、なんて曲名ですか?"的な書き込みが結構あった。これは、成功だと確信したな~。
そして、改めて、『白いチューリップ』は、メロディーラインがいい曲だと思った。力がある。
実は、打ち上げの時、みんなと話してたんだけど、初めて、『白いチューリップ』を聴いた時、冒頭の"世界中~で…"というか、"せぇかい"~…もう、この段階で、"ええ曲やなぁ~"って思った…って。
でも、印象に残る曲って、そんなもんだと思う。たぶん、そんなもんだよ。
聴いて、演奏して、手拍子もらって、まあ、オリジナル版と、カタチは違うんだけど、それでも感じたこと…
『白いチューリップ』は、名曲です。
ご静聴ありがとうございました。
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1 コメント

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ユーフォニュウムは低音だった記憶 (kizudarake)
2014-02-25 20:57:38
ホルンよりは柔らかい感じの音だったような…
それぞれの楽器の音色を正しく記憶していません。

歌は中学生くらいの印象ですが、ユーフォニュウムが
記憶通りの音なら、もう少し年上のイメージになりそうです。

聴いてみたいですね。

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