ドジャースの大谷翔平が「好きな女性アスリートは?」と訊かれて、「My wife」と答えたことで株を上げたと報じられている。確かに「神回答」と言えるだろう。
大谷夫人の真美子さんは、元バスケットボールの選手だ。つい最近まで現役でプレーしていた。大谷との出会いはスポーツジムとのことなので、お互いアスリート同士として知り合い、お互いの業績や技術などについても尊敬し合っている関係なのだろう。そういう二人の関係性がうかがい知れるような回答であって、単なる「愛妻家」というだけではない「神回答」なのだ。
そこで思い出すのがもう一人の「まみこ」夫人のことだ。
秋元康夫人の元アイドル高井麻巳子は、言わずもがなだが、彼がプロデュースした「おニャン子クラブ」の人気メンバーだった。役得と言うか、お手付きと言うか、職場恋愛と言うか分からないが、一緒に仕事をしている中でそういう関係に発展したのだろう。
そこで疑問がある。もし今、秋元康が「好きな女性歌手は?」と訊かれたとして「My wife」と答えるだろうか? 勝手に予想してみることにした。
もちろん。大谷翔平の場合とは条件が異なる点はある。
まず、ここは日本だ。日本では自分の配偶者を堂々と賞賛することには照れがある。
そして、真美子夫人と違って、麻巳子夫人は歌手を引退してから長い年月が経っていて「好きな女性歌手」として挙げるには一般的でないといった配慮も働く。
更に、秋元康は現在も作詞家として多くの女性歌手に詞を書いたりプロデュースしたりしている。そんな現役歌手たちを差し置いて自分の妻を挙げることも躊躇される。
しかし一方、現役歌手のだれか一人を選ぶのは角が立つから、自分の妻を挙げておこうという戦略もありえる。大谷発言を念頭に、気の利いた答えとして「My wife」と答えることも考えられる。
しかし、もっと本質的に、秋元康は歌手「高井麻巳子」を評価、リスペクトしていたのだろうか?
以前に「柏木由紀は高井麻巳子にイメージが似ている」という内容の記事を書いたことがある。その時にも書いたが、秋元康はソロ歌手高井麻巳子には作詞していない。一方で、ユニットの「うしろゆびさされ組」にはノリノリで作詞している。ソロ歌手としては、落ち着いた曲調、女性作詞家の作詞で、女性らしいイメージを出したいといった戦略とか、様々な事情があったのだろう。だが、少なくとも当時、「この歌手にどうしても自分の詞を歌わせたい」と秋元康が思えば、彼が作詞することに反対する者はいなかったと思われ、そこまでの熱意は沸き上がらなかったのではないかと推理する。
私はソロ歌手高井麻巳子の作品も好きで、4枚のアルバムも今も時々は聴くこともある。ただ、おニャン子クラブメンバーからソロデビューした中では、工藤静香、新田恵利、国生さゆり、河合その子の4人には、当時の売り上げや個性では及ばなかったという印象はある。プロデューサーである秋元康にもそれは十分わかっていたはずだ。そのことと恋愛感情は全く別だったのだろう。
結論として、秋元康は「好きな女性歌手は?」と訊かれたら、「My wife」とは答えないだろう。
大谷夫人の真美子さんは、元バスケットボールの選手だ。つい最近まで現役でプレーしていた。大谷との出会いはスポーツジムとのことなので、お互いアスリート同士として知り合い、お互いの業績や技術などについても尊敬し合っている関係なのだろう。そういう二人の関係性がうかがい知れるような回答であって、単なる「愛妻家」というだけではない「神回答」なのだ。
そこで思い出すのがもう一人の「まみこ」夫人のことだ。
秋元康夫人の元アイドル高井麻巳子は、言わずもがなだが、彼がプロデュースした「おニャン子クラブ」の人気メンバーだった。役得と言うか、お手付きと言うか、職場恋愛と言うか分からないが、一緒に仕事をしている中でそういう関係に発展したのだろう。
そこで疑問がある。もし今、秋元康が「好きな女性歌手は?」と訊かれたとして「My wife」と答えるだろうか? 勝手に予想してみることにした。
もちろん。大谷翔平の場合とは条件が異なる点はある。
まず、ここは日本だ。日本では自分の配偶者を堂々と賞賛することには照れがある。
そして、真美子夫人と違って、麻巳子夫人は歌手を引退してから長い年月が経っていて「好きな女性歌手」として挙げるには一般的でないといった配慮も働く。
更に、秋元康は現在も作詞家として多くの女性歌手に詞を書いたりプロデュースしたりしている。そんな現役歌手たちを差し置いて自分の妻を挙げることも躊躇される。
しかし一方、現役歌手のだれか一人を選ぶのは角が立つから、自分の妻を挙げておこうという戦略もありえる。大谷発言を念頭に、気の利いた答えとして「My wife」と答えることも考えられる。
しかし、もっと本質的に、秋元康は歌手「高井麻巳子」を評価、リスペクトしていたのだろうか?
以前に「柏木由紀は高井麻巳子にイメージが似ている」という内容の記事を書いたことがある。その時にも書いたが、秋元康はソロ歌手高井麻巳子には作詞していない。一方で、ユニットの「うしろゆびさされ組」にはノリノリで作詞している。ソロ歌手としては、落ち着いた曲調、女性作詞家の作詞で、女性らしいイメージを出したいといった戦略とか、様々な事情があったのだろう。だが、少なくとも当時、「この歌手にどうしても自分の詞を歌わせたい」と秋元康が思えば、彼が作詞することに反対する者はいなかったと思われ、そこまでの熱意は沸き上がらなかったのではないかと推理する。
私はソロ歌手高井麻巳子の作品も好きで、4枚のアルバムも今も時々は聴くこともある。ただ、おニャン子クラブメンバーからソロデビューした中では、工藤静香、新田恵利、国生さゆり、河合その子の4人には、当時の売り上げや個性では及ばなかったという印象はある。プロデューサーである秋元康にもそれは十分わかっていたはずだ。そのことと恋愛感情は全く別だったのだろう。
結論として、秋元康は「好きな女性歌手は?」と訊かれたら、「My wife」とは答えないだろう。