AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

AKB48『カラコンウインク』を聴く。初めて聴いたのに懐かしい。(ときめき研究家)

2024-03-10 15:42:05 | ときめき研究家
卒業する柏木由紀が単独センターを務めるシングル曲。
先入観全く無しで聴いたが、一聴してとても「懐かしい」印象を受けた。これは敢えてそういう狙いで創られているのだろう。
イントロが籠ったようなノスタルジックなサウンドのオーケストラで、『Everydayカチューシャ』のイントロを連想する。さらに歌い出しの「素足では まだ早い」は、『Everydayカチューシャ』の「太陽が 昨日より」とメロディーがとてもよく似ている。

歌詞の全体の内容も似ている。片思いの相手と海に行って今日こそ告白したいという内容で、AKB48がブレイクした当時の世界観そのものだ。『ポニーテールとシュシュ』『Everydayカチューシャ』『ギンガムチェック』と続くAKB48の黄金パターンだ。その黄金時代からずっとグループを支え続けた柏木由紀のラストシングルにふさわしいと思う。

相違点もある。『Everydayカチューシャ』は男子目線の歌詞だったが、『カラコンウインク』は女子目線だ。『Everydayカチューシャ』は2人きりで海に来ている(または来ていると妄想している)が、『カラコンウインク』はクラスメイト数人で来ている点も異なる。クラスメイト数人で来ているのは『#好きなんだ』と同じ設定だ。それから季節も『Everydayカチューシャ』は初夏だが、『カラコンウインク』はまだ早春である。卒業後の最後の春休みにクラスメイト数人で来ているというシチュエーションには、柏木の卒業ソングという意味合いも込められているのだろう。そして最大の違いは、『Everydayカチューシャ』の彼は結局告白できずじまいだが、『カラコンウインク』の彼女は、ウインクで気持ちを伝えようとしている点だ。口で言えずに別の手段で伝えるというのは『心のプラカード』にも通じる内容だ。

ところで、彼女は本当にカラコンを付けているのだろうか? 勇気を出して気持ちを伝えるために「ヘーゼル系」のカラコンを付けて出かけてきたのだというのが普通の解釈だと思う。しかし一方、他のクラスメイトもいる中で、意中の彼だけがカラコンに気付くという訳ではないだろう。「特別な眼差し」「好きになったら瞳の色も変わる」という表現が気になる。他のクラスメイトを見る目と彼を見る目は全然違う、彼を見る目だけ「熱視線」になるということ、まるでカラコンを付けているように。つまりカラコンは比喩だという解釈だ。
どちらの解釈も成り立つし、聴き手が決めればいいことだろう。現代の中高生が気軽なファッションとしてカラコンをするのかどうか分からないが、私の若いころは極めて特殊なファッションだった。沢田研二が、あれは何の曲だったか(『OH!ギャル』だったか?)の演出で、水色や赤のカラコンをしていたことが強烈な印象に残っているくらいだから、一般人が日常で付けるものではなかった。だから私は比喩説に傾いている。

「ウインク」もまたAKBグループで何度か歌われたモチーフだ。
『へたっぴウインク』は渡り廊下走り隊のシングル曲。ウインクが下手なまゆゆのPVが興味深い。
『ウインクは3回』は『鈴懸なんちゃら』のカップリング曲でHKT48の元気な歌唱が楽しい。
『カフカとでんでんむChu』は横断ユニット「でんでんむChu」のシュールな楽曲だが「ウインクしてるでんでんむChu」という歌詞があり、ウインクはアイドルの象徴的な行為と位置付けられている。
AKBグループ以外のアイドルでは、やっぱり松田聖子『天使のウインク』が頭に浮かぶ。そしてグループ名のWinkも。『淋しい熱帯魚』『愛が止まらない』など、80年代終盤にヒット曲を連発した。

ところで『カラコンウインク』の話に戻るが、柏木はソロパートも多く、慣れ親しんだ世界観の歌を、堂々と楽しそうに歌っているように思われる。アイドル人生悔いなし、という感じか?
激しいリズム、複雑なダンス、思わせぶりな歌詞、大人っぽい衣装やメイクといった「今ふう」なアイドルが日韓問わず多い現況だ。多分そういうのが今は売れているのだろう。AKB48もそのような挑戦も試みていて、それも必要なこととは思うが、『カラコンウインク』のような原点回帰、王道パターンという路線も、自分たちが一番輝く持ち味として大切にしてほしいと改めて思った。

これで3月16日の卒業コンサートの予習も終えた。
しかし電子チケットの発行がまだできない。電子チケットは数日前になるのが普通と聞いてはいるが、不安で仕方がない。紙のチケットは良かった。
コメント
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