以前にも記事にした『Seventeen』は、30歳前後の男が高校時代の初恋を回想する歌だ。
女性アイドルの歌で、同世代の男性の視点の歌詞はかなりある。
『夏のお嬢さん』(榊原郁恵)、『ゆ・れ・て湘南』(石川秀美)、『青春のいじわる』(菊池桃子)などの古典の名曲も多数。
AKB48でも、シングルでは『僕の太陽』『Baby!Baby!Baby!Baby!』『大声ダイアモンド』、ほかにも『僕の打ち上げ花火』『僕の桜』『only today』など、女性視点の歌詞よりむしろ多い印象さえする。
でも、どれもほぼ同世代の男性の視点である。
『Seventeen』のように、私のような中高年のファンがストレートに感情移入できるような、年齢の高い男性の視点からの歌詞は、かなり珍しいのだ。
強いて言えば、『君のことが好きだから』『恋を語る詩人になれなくて』『シアターの女神』など、最近増えてきた「ファン目線」の歌詞は、年齢をあまり意識せず、幅広いファンが感情移入できる。(『遠距離ポスター』は、自分の勉強部屋があるような中高生に限定される。)
そうではなくて、30代あるいは40代男性の心情をストレートに歌ったような歌詞はなかったか、探索してみる。
『ねらわれた少女』(真鍋ちえみ)。82年デビューの3人組「パンジー」の一人。ボーイッシュな魅力で売り出していた。急いで大人にならなくていいんだといった内容の、抽象的な大人の男性視点からの歌詞。阿久悠・細野晴臣作品。
『セーラー服と機関銃』(薬師丸ひろ子)。来生姉弟作品『夢の途中』を映画主題歌として改題。さよならは別れの言葉じゃなく再び会うまでの長い約束、いつか僕のことも思い出してほしいといった、中年男のいじましい感傷。
映画は、後に長澤まさみがテレビでリメイク。
『初恋』(三田寛子)。フォーク歌手、村下孝蔵作品のカバー曲。元々がおじさんの歌なので不自然ではないが、三田がさわやかに歌うことで、スタンダードナンバーとなった。『Seventeen』と同じ、初恋を回想する歌。
今回は探索が難航して、辛うじて上記3曲。
いずれも、歌詞が歌う客体(対象)は、若い女性、すなわちその歌を歌うアイドルを想定させる内容になっている。つまり、若い女性と全く関係のない歌は、そもそも厳しいということだ。
同世代の男性視点の曲が多いのも、同じ理由と思われる。
目を転じて、男性演歌歌手が、女性言葉で切々と女心を歌うのは、演歌の世界では違和感はなく、ひとつの様式となっているようだ。新規参入者であるジェロなども、女性言葉の曲を歌っていたと思う。
一方、女性演歌歌手が、海の男の歌を威勢よく歌うのも定番。
徳永英明は、女性シンガーの曲ばかりカバーしたアルバムを出している。
女性アイドルがジャニーズのヒット曲をカバーする、あるいはその逆が実現する日は来るのか。
女性アイドルの歌で、同世代の男性の視点の歌詞はかなりある。
『夏のお嬢さん』(榊原郁恵)、『ゆ・れ・て湘南』(石川秀美)、『青春のいじわる』(菊池桃子)などの古典の名曲も多数。
AKB48でも、シングルでは『僕の太陽』『Baby!Baby!Baby!Baby!』『大声ダイアモンド』、ほかにも『僕の打ち上げ花火』『僕の桜』『only today』など、女性視点の歌詞よりむしろ多い印象さえする。
でも、どれもほぼ同世代の男性の視点である。
『Seventeen』のように、私のような中高年のファンがストレートに感情移入できるような、年齢の高い男性の視点からの歌詞は、かなり珍しいのだ。
強いて言えば、『君のことが好きだから』『恋を語る詩人になれなくて』『シアターの女神』など、最近増えてきた「ファン目線」の歌詞は、年齢をあまり意識せず、幅広いファンが感情移入できる。(『遠距離ポスター』は、自分の勉強部屋があるような中高生に限定される。)
そうではなくて、30代あるいは40代男性の心情をストレートに歌ったような歌詞はなかったか、探索してみる。
『ねらわれた少女』(真鍋ちえみ)。82年デビューの3人組「パンジー」の一人。ボーイッシュな魅力で売り出していた。急いで大人にならなくていいんだといった内容の、抽象的な大人の男性視点からの歌詞。阿久悠・細野晴臣作品。
『セーラー服と機関銃』(薬師丸ひろ子)。来生姉弟作品『夢の途中』を映画主題歌として改題。さよならは別れの言葉じゃなく再び会うまでの長い約束、いつか僕のことも思い出してほしいといった、中年男のいじましい感傷。
映画は、後に長澤まさみがテレビでリメイク。
『初恋』(三田寛子)。フォーク歌手、村下孝蔵作品のカバー曲。元々がおじさんの歌なので不自然ではないが、三田がさわやかに歌うことで、スタンダードナンバーとなった。『Seventeen』と同じ、初恋を回想する歌。
今回は探索が難航して、辛うじて上記3曲。
いずれも、歌詞が歌う客体(対象)は、若い女性、すなわちその歌を歌うアイドルを想定させる内容になっている。つまり、若い女性と全く関係のない歌は、そもそも厳しいということだ。
同世代の男性視点の曲が多いのも、同じ理由と思われる。
目を転じて、男性演歌歌手が、女性言葉で切々と女心を歌うのは、演歌の世界では違和感はなく、ひとつの様式となっているようだ。新規参入者であるジェロなども、女性言葉の曲を歌っていたと思う。
一方、女性演歌歌手が、海の男の歌を威勢よく歌うのも定番。
徳永英明は、女性シンガーの曲ばかりカバーしたアルバムを出している。
女性アイドルがジャニーズのヒット曲をカバーする、あるいはその逆が実現する日は来るのか。